甘い香りがフワリと鼻腔を擽り、此方を振り返りキスを強請るように尖った唇に噛み付くように接吻ける。
柔らかな唇を割り舌を滑り込ませては口腔内を乱暴に掻き混ぜ、性急ながらも楓のベルトを外しズボンを下ろす。
――ヤベ、止まんね。
「楓…もう挿れたい…我慢できね…」
「ハァ…良いよ?僕も我慢出来ないから…っ、来て…コウ、」
お尻を突き出すようにして「早くぅ」と誘う楓に我慢出来る筈もなく、猛ったオレ自身を一気に挿入した。
もう何度挿入したか分からない。
特に今日は野外の所為かオレを包み込む肉襞は、ヒクヒクと収縮を繰り返し興奮を物語っている。
天を仰ぐ楓自身をやんわりと掌で包み、後ろの激しい突き上げと反対に優しく擦ると、艶やかな濡れた声が溢れる。
だけど此処は学園の敷地内。
いつ誰が通ってもおかしくない状況下に更に興奮は増してしまう。哀しいかな、男(オレ)の性。
しかしバレる危険性を考慮して、顔を傾けこれでもかって程に深く接吻け声を呑み込む。
そのスリルに煽られ何度も腰を打ち付け、 唇の隙間から洩れる喘ぎに更に奪いたい衝動に駆られる。
くぐもった喘ぎと肌と肌とか触れる乾いた音。
きゅうと何度もキツく締め付けられ揺らす度に走る快感に依存するように何度も何度も突き上げる。
これだからセックスは辞められない。
まるで煙草やギャンブル、麻薬やらが持ったそれのようだ。
依存――…ヤればヤる程深みに嵌る。決して抜け出せない、身体が欲してしまう。
刺激を、快楽を――…
★
「まさかコウがこんなトコで襲ってくるなんてね。興奮しちゃった…本当に僕に会いたかったとか?」
「さァな、でも…楓を見た瞬間エロセンサーがビビっと来たからな。会いたかったンかも?」
行為が終わり更に死角となる物陰に隠れて処理をしながら、まだ興奮が覚めやらぬ様子の楓は妖艶な眼差しを向けて来る。
煽情的な色が放出され、多分他の男ならイチコロだろう。
だけどオレには効かない――…
体の相性ってヤツはバッチリで、コイツの中はムチャクチャ気持ち良くて最高なセフレ。
下半身を指差しながら冗談混じりに言うと、楓がクスクスと笑いながらピトッと胸元に額をくっつけてきた。
正直オレはこんな甘い雰囲気は嫌い(というか慣れてない?)で、すぐに両腕で剥がすと逃げる様に楓から背を向ける。
「楓、今日も気持ち良かったぜ?またヤろーな」
「ちょっ、コウ!!……僕に会いたいっていいながら、いつもすぐに帰るんだから…」
切なげな呟きはオレの耳には届かず、楓は去りゆくオレを引き留める事なく、ただただ背中と明るい金色を見つめていた。
下半身もスッキリした所で今日は連れ込みはナシにして寮に帰還するべく向かう。
本来は今頃はあの可愛い子2人を両腕に侍らせ、両手に花の状態だった筈。
んー、何がダメだったのか…あからさま過ぎたか?
「ま、心の端っこにでも名前を残しておくか」
続→