在明の空 第9話 在明と謎 | 燎平のミラクルな日常

燎平のミラクルな日常

燎平が日々引き起こすミラクルを余すことなく綴った日記になります。

子どもの頃からわかっていた。


オトナは毎日奴隷のように仕事して、ろくに自分の時間も無く何が楽しくて生きているのか


俺はオトナになんてなれない。未来に光なんてない。そう思っていた。


今、在明はオトナとされる年齢になって久しい。


「昨日で30だけど、思った通りだったな。」


仕事から帰れば部屋で飲みながらYouTubeを見て、寝てまた仕事の繰り返し


ここには、アルコールで脳を麻痺させ、少しでも日々の痛みから逃げようともがく、かつて俺だったものの惨めで脆弱な意識があるだけ


在明は酔った頭でおもむろにSNSを開いては、かつて仲良くなったあの人のユーザーネームを検索してみた


すると、僕と彼女とのいくつかのやりとりが表示された


その中に、彼女の名前を辿れるものを見つけた


そう、彼女はSNSを再開していたようだ


在明は彼女がユーザーネームを変更したことがあったのを思い出した


古い名前はダメだったが、新しい方の名前はクリック出来、彼女のページに飛べたが、鍵をかけてありプロフィールしか見れない


在明は熟考の末フォローの承認待ちをしたが、何日待てどいっこうに反応がない


呟き数は増しているから、ログインしていないわけじゃない


「急に居なくなって、再開後フォローして来ないのは100歩譲っても、こちらの連絡もシカト?一体何を考えてるんだろう?」


在明はプライドもあり、これ以上は動くべきではないと判断した




〜続く〜