オトナは毎日奴隷のように仕事して、ろくに自分の時間も無く何が楽しくて生きているのか
俺はオトナになんてなれない。未来に光なんてない。そう思っていた。
今、在明はオトナとされる年齢になって久しい。
「昨日で30だけど、思った通りだったな。」
仕事から帰れば部屋で飲みながらYouTubeを見て、寝てまた仕事の繰り返し
ここには、アルコールで脳を麻痺させ、少しでも日々の痛みから逃げようともがく、かつて俺だったものの惨めで脆弱な意識があるだけ
在明は酔った頭でおもむろにSNSを開いては、かつて仲良くなったあの人のユーザーネームを検索してみた
すると、僕と彼女とのいくつかのやりとりが表示された
その中に、彼女の名前を辿れるものを見つけた
そう、彼女はSNSを再開していたようだ
在明は彼女がユーザーネームを変更したことがあったのを思い出した
古い名前はダメだったが、新しい方の名前はクリック出来、彼女のページに飛べたが、鍵をかけてありプロフィールしか見れない
在明は熟考の末フォローの承認待ちをしたが、何日待てどいっこうに反応がない
呟き数は増しているから、ログインしていないわけじゃない
「急に居なくなって、再開後フォローして来ないのは100歩譲っても、こちらの連絡もシカト?一体何を考えてるんだろう?」
在明はプライドもあり、これ以上は動くべきではないと判断した
〜続く〜