在明の空 第6話 在明と自己欺瞞 | 燎平のミラクルな日常

燎平のミラクルな日常

燎平が日々引き起こすミラクルを余すことなく綴った日記になります。

彼女がいない


メッセージもない


アカウントごと消したのか


ショックは受けたものの、在明は大きく動じる事はなかった


どんな形であれまたいつか会える


そんな希望的観測を持っていたからである


またいつか病状の回復した彼女からフォローしてくるのではないかとさえ思っていた


「本気で望み続けていれば、願いは現実になる」


どこかのネズミ講だか宗教のような嘘みたいな話だが、在明は人生においてそんな経験を確かに何度も実感していた


例えば


①好きだった女の子と再会できた


②好きな音楽で大きなステージに立てた


③CDを作れた


もちろん願った状況そのままではない


①再開した女の子はタイプじゃなかった

②大きなステージに立っても客はいない

③CDはメジャー流通していない


だが、在明は都合の良い解釈をしたかった


そうしなければ心の安定を図れなかったのかもしれない


そしてまた在明はひとり冴えない日常に戻る事となった



〜続く〜