危険なことをさせてほしい
先日あるご父兄からの相談があり話をする機会に恵まれました。
3歳の長男が危ないことや周りに迷惑ばかりをかけて注意に困っているという。きちんと育てているのにどうしたらいいかと真剣に聞いてくるのである。
「お子さんはどんなことをしているのですか?」
「具体的には金属の棒を口に入れたり、砂場で砂を食べたり、友達の遊んでいるものを奪ったりとろくでもないのです。どうしたらいいですか。」
この話の結論に至るまでに多くの話が合ったのですが、要約するとこうなりました。
この質問を聞いて子供はきちんと成長しているとしか思えない。
3歳の子供はこんなもんだ。口に入れるのは確認するため。普通の行為。砂場の砂は汚いがその中にある病原菌は体内に入ることで大人になっても耐性を作るのでむしろ少々のバイ菌を取り入れるのは歓迎だ。友達のものを奪うのは興味があるから。
3歳の子供。大人なふるまいをするならそれは逆に異常なこと。いくら教えようが3歳児の「歩み」がある。いくら習い事をしたところですぐに大人にはならないし、大人にとっての良い子供になる必要もない。3歳の子供にスーツとネクタイを着せたいのに着ないのです、と言ってるよう。
子供の成長を願うのであれば、失敗をさせてほしい。危険なこともいいし、悪いこともいい。大人として危険なことや悪いことをするというのはだめかもしれない。しかし、成長途中の子供にとっては危険や悪いことも経験して良いことがわかっていく。その行ったり来たりに意味があり、危険や悪いことを知らずに良いことだけを行うことは無理なのである。
肉体もそう。小さなときにはしかにかかり、風疹になる。大人になってのはしかは大病だ。小さなときにしかできないものが世の中にはある。
子供にとっては悪いことも経験して学んでいく。危険は痛みを知ってこれはやめようと体得する。3歳児にとってのこのルールはあらゆるところで同じルールとして成り立っているものがある。
新しい社員にいきなり上級な仕事を求めてはだめだし、付き合い始めの恋人に多くを要求もできない。社員も失敗して、恋人への対応も間違って、それらを積み重ねて成長していく。これは世の中の常である。
失敗を怖がらないでほしい。
成功の反対は失敗ではない。成功は失敗の積み重ねの向こうにあるから。
お父さん、お母さん、私が言いたかったのはこのことです。
あなた方を批判していないし、ご長男の成長を本当に応援していますよ。
同じ内容をどの方にもお伝えできると思いましたので私のブログに載せておくことにします。
子育ての失敗も成長への道しるべに過ぎません。一緒に学んでいきましょう。