結婚できない女性たち・・・・ | NPO法人グローバル推進機構 理事 中園のブログ

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教育業界に身を置いて思うこととまわりの景色に感じることをつれづれに書きます。

 つい最近、人前で講演する機会があった。講演と言っても女子会の集まりで話してほしいと。その内容ついては「結婚するために必要なこと」という内容なのだ。

 会の幹事である女性の友人が私の知り合いで、その知り合いの彼からの依頼だったため、彼に頭の上がらない私も断るすべがなく引き受けざるを得ない経緯であったのだ。

 だいたい、結婚できない女なんてひどいブスで性格も悪く服装もジャージとつっかけみたいなやつでないかと感じていたのだ。勝手な妄想をしていました。

 しかし、当日呼ばれた場所はおしゃれなイタリアンレストラン。ふーんと思いながら入ってみると、私が出席するグループがどこにいるのかわからなく、立食形式で立ち歩いているイタリアンレストランにおいて、まさにその場にふさわしそうな美しい女性に聞いてみた。

「すみません、○○の会に呼ばれてきたのですがどちらでやってるかわかりますか。」
「あっ、〇〇の会はここですよ。あれ、次の御講演される先生ですか?」
「いや、先生ではないのですけど・・・・そうです!」

 ええええ!マジで。こんなきれいな人たちなの?
会場に集まる女性はプッチかシャネルのワンピースで身を包み、バーキンのカバンがごろごろあるような会場なのだ。

 話を取り持っていただいた彼に聞くと大半が30代以上で上は55歳まで。ぜーんぶ独身の9割が社会人として今日も働いていると。さらに働いているところも航空会社のCAから証券マンやら銀行員からモデルにライターと花形と思えるような仕事についている人ばかりであった!保険会社のオプもいたし、研修会社の社長、花屋を経営、料理教室運営、父親の不動産屋を手伝っているなど、色とりどりであった。

「△△さん、なんでこいつら結婚できないの?おかしくない?病気があるとか?レズ?いや、それにしてもみんなきれいよね?」
「だろ?彼女たちは本当に一人ひとりいけてるよ!俺の彼女にしたいくらだもん。」

 なにかモデルのパーティに来たのか、どこかのホテルでディナーショーでも始まるのか、こんなきれいな人たちと一緒にいれるのはこちらがわくわくするくらいである。

 さて、こんな女子会であれば毎回参加したいと思う私であったが予定の八時半からの60分、「結婚するために必要なこと」というテーマで彼女たちに何を話せばいいのか、前もって考えていたイメージがぶっとび、一気に自信がなくなったのと焦ってきたのだ!

 結婚できないって、ちがうやん!彼女たちは結婚ができないのではなく、しないだけだろ。というか、いい男を探しているのだけどいい男がいないからできないのだ!
まず最初の論点がそれであることは間違いない。

 さらにトイレの便器に座って8時半までの残り20分間必死に考えた!

 こんな時にいつもの赤のサインペンが役に立つ。私のことを知っている人は私がいつも赤のサインペンを持っていることを知っている。赤のサインペンこそ私の頭の中を表現するに最高の筆記具であり、これを使って汚い紙に絵で描いていくのである。この汚い紙こそがすべてであり、何枚も書いていけばいくほど、私の話を聞いた人たちはこの汚い紙を「これ、もらって帰っていいですか?」とありがたがるのだ。また、もらって帰ってくれることが私も嬉しい。
しかし、今回は誰に渡すでもなくカンニングペーパーとして私の頭の中の整理に必要になる。

 ここで感じたのが私が客を知らないということだ。つまり、客に抱えている症状があり、その病原菌が彼女たちを犯しており、それが理由で結婚に至らないのだと思うようになった。よって、彼女たちの実態を知るところから進め、処方箋が出ればあとは具体的な指示までできるはずだと感じるようになった。

 ようやく、この赤いサインペンで書かれた汚い紙3枚を手にして壇上に向かったのである。


「こんばんは!今日は呼んでいただきありがとうございました。みなさん美しいから一緒にずっといたいけど、今から話をしないといけないと思うともう帰りたいです(笑)。というくらいこのテーマで私が考えてきた内容と、みなさんの美しさのギャップに戸惑っています。ここに到着して、何を話せばいいかについて私の頭がいきなりぶっ飛びました。用意していたものとは異なることだけが分かっており、今さっきもトイレで再考していたところなんです!助けてください!
結婚できない人が多数集まって、どうしようもない肥溜めに私の鶴の一声が利くのではないかと偉そうに思っていましたが、私が肥溜めです!(笑)。すみません、下品で!」


 こんな開口で始まりお客さんとの会話をすることで時間も稼ぎながら彼女たちの症状をつかんで進んでいったのである。



「60分しかないので結論を先に言うと、『いい相手がいない』というのが一つの現象なんでしょうね?それはそうだと思います。私もいろんな人から男性を紹介してもらいたいという依頼を受けますが、周りを見回しても紹介できることで自信のある男性は非常に数が少ないです。
「良いなあ」と思うやつは3パターンあって、一つはすでに女性がくっついている。これは奪いあうしかないですよね?(笑)。よってかなり厳しい!二つ目は若すぎるから目立たないけど男からしてこいつは良い奴になる、というやつ。このころは結構このあたりの青田刈りも進んでおりいまや原野のように誰もいなくなっています(笑)。三つ目はバツあり子供もいたりして40代から50代の少し汚れている奴(笑)。ようは完全に一番ではないけどこのあたりでもいいのかな、という奴らです。

しかし皆さんの話を聞いているとやはり私には少しの違和感があります。簡単に言うと、みなさんはお持ちなんです。「年収」「社会的地位」「家柄」「休日の過ごし方」「海外旅行」「車」「ファッション」いろんなカテゴリーに多くの「残高」を持っており、対外的にもずいぶん通用する素敵な目録になっている。つまりみなさんはこれら「残高」に見合った同じくらいの「残高」を持っている男性を待っており、溜めてきた「残高」込みの自分を受け入れてもらえる男性をさがしているのではないかと思うのだが、どうでしょうか?
年に2回は海外旅行、車はBMW。両家との付き合いはそれほど激しくなく、姑とは薄い関係で子どもはもちろん私学とか。このあたりの「条件」はかなり厳しく、内堀に入れる男性はかなり少なく針に糸を通すどころか、今や二階から目薬りのようなものかと思うのです。
また、男性側の変質についても大きなうねりが存在します。一番わかりやすいのが「草食系」と言われる男子の出現です!
我々のようなガサツな昭和男の価値観はたった一つでした!いかに女性をゲットするか!が日々の課題でありむき出しの動機だったのです。この世にはティラノザウルスしかいないジェラシックワールドで自分たちの「残高」を気にせず内堀を目指す時代でした。
しかしそんな時代は遠く過ぎ去り、いまや平和な草原を鹿とカバだけが住む時代に変わったのでした。もう、浦島太郎ですよ!

そんな草食系が多い時代にみなさんのような「条件」を気にする女性とのマッチングが多くなるとは思えないのです。男の変質はさておき、ではどうしたら結婚できるのかということですが、実は簡単なのです。そうはいってもこの世は男と女。マクロでみたところで結婚する相手はたった一人。そのたった一人の相手を見つけるだけですので考え方一つなんです。さっきトイレで思いついた内容はこれでした。

女性は昔ながらの「条件」にいい「残高」を持ち、男性は草食系が闊歩する時代に変わる中で、過去と同じくらいのマッチングは少し難しいです。
そこで、いくつかの考え方を「変化」として受け入れ、皆さん自身が変わらないといけないという前提があります。
高学歴から終身雇用の価値観が変わり、ベンチャー企業が経済の一端をになっています。電話やポケベルは携帯やスマホになったように、時代は移り変わっているのです。それと同じように皆さん自身の変化が求められているのです。まずは、この点を腹でくくってほしいのです。

話は変わりますが、先日綾小路きみまろのライブを見に行ってきました。中高年を題材に悪口というかいびるような話なのですが、非常に楽しいものでした。その中で、「昔はあれだけ愛し合っていたのに、今や〇〇」というようなパターンの話があり、たいがい妻が旦那を迷惑そうに言うものが多いのです。「昔は死ぬほど愛したのに今や△△」という話は本当に楽しかったです。ここから学べるのはこれらはほとんど事実で、旦那を本当に嫌いになったということではなく、結婚生活も終盤になるとそうなるということだと思うのです。

つまりこれから結婚されるみなさんにとってもいつかはきみまろが言うような関係になるのかもしれない。そう思うと身もふたもないのかもしれないのですが、それが結婚生活がうまくいっている証でもあると思うのです。私が言いたいのはそうなるよ、ということではなくそうなることを考えると今日選ぶ旦那さん選びに対して選球眼が変わるかと思うのです。

相手の「条件」が大事でしょうか?いい「残高」がないといけませんか?背の高さ、年収、学歴は高くというのが3Kですが、それらが本当に大事でしょうか?

自分の残高を丸ごと受け取ってもらえる旦那さんに出会うことが大事かもしれませんが、そんな男性はいないのです。あきらめてください。じゃあどんな人がいいのか?
簡単ですよ!健康で、嘘をつかず、まじめで、優しい人。一緒にジジババになっていけると感じれる人です。感じれたらいいのです。今のその人を見るときっと何か足らないと思ってしまうかもしれない。しかし、今はいいのです。これからずっとなんですから、今の条件は目をつぶればいいのです。
だいたい女性に質問すると「優しい人がいい」「嘘をつかない人がいい」と私の言う通りのことを口走ってるのです。しかし、そのあとに続くのが3Kのような条件を言い出します。
要は自分は、いい「条件」の自分を出すのだから相手の「条件」も良くないとダメというコスパを求めているのです。
このコスパという考え方がだめなんです。これがあらゆる選択を濁らせている今の日本の悪い考え方です。コスパはその瞬間だけに通じるものであり、長い目でのコスパという考え方は語られません。じゃあなぜコスパはだめなんでしょうか?
結婚するとどうなりますか?海外旅行もいいけどBMWもいいけどそんな見栄の張れるものが結婚の本質でしょうか?結婚して子供が生まれると母親になるみなさんは何を思うか知っていますか?自分のおなかを痛めて生んだ子供が生きていてくれたらいい、笑ってくれたらそれで嬉しい、一緒にいるだけでいい、って思うのです。子どもがいるから自分もやっていけるし、子どものためなら死ねるのです。そんな存在ができる家族を作っていく結婚という生活において、海外旅行もBMWもかすみます。むしろそんな価値観は全く大事ではなく、自分自身が生きる本当の意味を手にすることができるでしょう。それが結婚なんです。
その大事なパートナーにたいしたこともまだわからないあなた方結婚のド素人が何を偉そうな条件を言ってるのですか?つまり「条件」を付けるな、ということです。重ねた「残高」はたいした意味はなく相手を選ばない、が答えです。



 ずいぶん昔にビデオで自分史を作る会社をやっていた時があります。その時の奥さんの話が衝撃でした。結婚式当日に初めて会ったのがこの人です。結婚式終わってから初めて顔を見ました!というのです。しかし、そのおばあちゃんが洗い物をしながら昔話をしてくれた時の言葉が昨日のように思い出すことがあります。
「中園さん、私はもう一度生まれ変わってもこの人と一緒になりたいと思いますよ!」というのです。
本当に驚きました。いくら時代がお見合いが主流と言っても当日まで顔を見たことがない、そんな出会いで成り立った結婚でも、人生やり直してももう一度この人と出会いたいという結婚があるんだということ。

翻ってみなさん、具体的な戦略をお伝えしましょう!

 今年のクリスマス。12月20日くらいから25日までの間で市内の一流ホテルでも予約して必ずクリスマスを過ごす相手を見つけるノルマを緊急に達成するようにしてください。ホテルの予約ですよ、これは明日にでもできるでしょ?ダブルルームで夕食も予約してください。いくら高いと言っても10万くらいです。みなさんならいけるでしょ?
大事なことは相手に条件を求めたらだめですよ。優しかったり、楽しかったらいいのです。周りを見るときっといます。声をかけてくれている人たちがあなたがたなら必ずいると思います。むしろ私が声をかけたいくらいですから(笑)。
今までのみなさんであればこんなことは想像できないかもしれません。しかし、変化するということはこういうことなんです。
あなたが本当に結婚を望んでいるのであれば、このクリスマスをきっかけに来年には結婚できるかと思っていますし、私もそれを祈っています。

 あなたが変わらなかったら、また来年私の同じ話を聞くことになります。

 人生変化の連続です。今までのうまくいかなかった轍(わだち)はあきらめて、是非変化のある新しく、求めている結婚につながる道を探してください。

「変化すること」。これが皆さんにお伝えしたい一番の内容なんです。」


 結局60分の話が2時間には及んだだろうか。質問とかを繰り返しながらこんな内容を伝えたのでした。

 最後は私もワインを飲みながら、それを焼酎に替えてもらい、美しい女性陣を「お前ら」呼ばわりしながら叫んでいました(笑)。



 そんなに気合いを入れて結婚することを決意しないといけないのでしょうか。




帰り道、「赤とんぼ」の歌を思い出した。

『15で姐やは嫁に行き、お里の便りも絶え果てた』

当時の日本は赤貧農家が多く、口減らしのために奉公に出した子供が15で嫁いでいくという意味である。その姐やの背中に追われて肩越しに見える夕焼け小焼けは姐やの背中の暖かさを思い出し、会えなくなっている実母への情を歌ったものであると、とあるコンサートで教えてもらったのを思い出した。

 15で嫁に行けた時代から30でも嫁に行けない時代になって、どちらが幸せなんだろうかと思った夜でした。