やさしい 悪魔DEVI の INTO TEMPTATION Ver.A -20ページ目
遥かな大陸から
遠い極東の地にやってきた
百獣の王
穏やかな春の日をあびて
のんびりとこちらの様子を伺っている
『なんだまた人か』
金色の鬣を揺らしながら
思うのは
人類生誕の地
サバンナの太陽だろうか
RAIN
八分咲きの花に
降り注ぐ
冷たい雨
今朝は気温も上がり
地表には
濃い霧が立ち込めている
昨日の雨は
霧となって
再び
花びらを濡らす
今日は
蒸発して残る花も
開き始めるだろうか
少し時間を巻き戻す
過ぎてゆく春の記憶
仲間と走るゲート橋
また逢おうと手を振って
初めて会った仲間との
別れを惜しむ
平気だよ、だって僕らの空は
何時でもひとつ
幌を外せばいつも繋がっているから・・・
もう少し時間を溯る
水しぶきをあげて
都会の運河を走るクルーザー
対岸では
桜の下で和む親子
派手なランニング・スーツで走る人
思い思いの時
橋脚のはらわたを眺め
まだ見ぬ友との
出逢いを待つ
未来が見える・・・・?
何処かの空の下
仲間たちと走る
僕らの姿
ほら
幌を上げて
青く澄んだ都会の空に
手が届く
少し強さを増した日差しも
涼しい風が
肌を冷やす
そう姿形は様々でも
僕らの名前は
オープンカー
空も風も
羨望も嫉妬も全て
僕らの一部
機体をロールして
地面すれすれまでバンクした後
引き起こしながら
フル・スロットル!
疾風のように駆けるマシン
それはもはや鋼鉄の馬ではなく
最新の技術で生まれた
複合体
速く走るための
MONSTER
黒い血を流す
哀しい実験体
でも・・・
彼らも
人の力が無くては
動く事すらでき無い
全ては
赤き血潮の赴くまま

