やさしい 悪魔DEVI の INTO TEMPTATION Ver.A -16ページ目
夏の夕暮れ
幌を外した車内には
夜の湿った空気が流れ込む
雲の切れ間に
星が瞬く
昼間 太陽の日差しを受けて
汗ばむ体を
シートに沈め
サングラスの向こうに揺らめく
路面を見つめて走ったけれど
人は
それを愚かと笑うだろうか?
彼らは
空の広さも
空気の重さも
知らないまま
僕らを恨めしく思うだけだろう
快適と云う言葉と
引き換えに
忘れた世界を僕らは知っているのだから
眼下に浮かぶ雲海
高く成長した積乱雲
空の旅はいつも
感動に満ちている
聞こえるのは
風の音
ガスタービン エンジンの 高周波
雲の間
徐々に視界をう場われるまで
広大な地球の
風景に魅入られる
・・・
パイロットが見つめるのは
速度 姿勢 高度
方位
旋回 エンジン・・・
様々なパラメーターを
瞬時に判断する
高度な技術と強い心
そこは一切の無駄のない
機能美の世界
今日も何処かの
空で
作ってみた・・・
秋には公開される
新作・・・楽しみ過ぎる
それまでは
模型でも作って楽しもう
油絵の様に
色を重ね
仕上げよう
高原の湿地に生息する
奇怪な植物
女神の名を持つ
その命は
長い睫と切ない香りで
獲物を誘い
閉じられた瞳の中で
ゆっくりと消化する
滋養のあまり無い土地で
生き抜く知恵をつけた者
一見残酷だが
彼らとて、その瞳を閉じる
パワーは数回程度であり、
命を削って生きる力を得ている
僕らはどうだろう
命を余りに粗末に扱っていないか
悲しい出来事が多すぎる
てるてる坊主
テル坊主
明日 天気にしておくれ
♪

