さて、前回の続きです。
あなたは下記の日本語をどのように訳しますか?
読書はいまや娯楽というよりも、必須と考えている人も少なくない。
NG訳例

There are not few people think that reading is not a leisure, but a mandatory.
NG理由①
There are not few people...の部分
few...は、これだけですでに「ほとんど~ない」という否定形の意味を持ちますので、このように、notと組み合わせるのはヘンです。(not too few...というのはアリ)
「少なくない」という日本語を言葉通りに訳さず、意味を考えましょう。ここでは、「many」で十分事足りると思います。
NG理由②
There are ... people... who...
という文章の構造は、やや冗長表現です。
冗長表現についても、DEVELOP翻訳コースでは集中して取り上げますが、これも日本語を言葉通りに訳さず、Many people think...というようにすれば、関係代名詞も使わずすっきりと読みやすい文章になります。
NG理由③
これが今回の記事のメインです。
「娯楽」→a leisure
「必須」→a mandatory
と、和英辞典で調べた単語をそのまま置き換えているイメージです。
しかし、この作業は翻訳コースではご法度!和英辞典はできれば使ってほしくありません。
なぜかというと、日本語のAという単語=英語のAという単語 というように単純に置き換えられないことのほうが多いからです。その結果、ヘンテコで通じない英文を書くことになってしまいます。
今回も、leisureやmandatoryには日本語の「娯楽」「必須」で書き手が意図したい意味と少し違う意味があるので、誤解が生じてしまいます。
無理して難しい言葉の一語で表そうとせず、
「娯楽」→something to enjoy
「必須」→something you need(have) to do
というように、知っている言葉で置き換えると、ずっとリラックスした自然な英語になります。
OK訳例

Many people think that reading is not something to enjoy, but something you have to do.
いかがでしょうか?
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