5年前の分析データです。
改修前なので現在と多少違うかもしれません。



内まわり。

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スタンド前発走。コーナー4回。

スタートから最初のコーナーまで300mくらいしかない。
加えて1-2コーナーは狭い。

平坦の1-2コーナーを経て向正面を縦長で通過。途中から3コーナーにかけて坂を上る。
勾配は3.1mと、外回りと比較すれば緩やか。

坂の頂上部分を120mくらい進むと下り坂。150mほどの間に一気に下る。

4コーナーは馬群が集まり、最後の直線は平坦。

最後の直線は、
・芝A 328.4m
・芝BCD 323.4m
と、短い。


施行されているレースは条件戦や未勝利戦が多い。
オープンクラスのレースは、
秋華賞(G1)と京都2歳ステークス(G3)の2つの重賞のほか、アンドロメダステークス(L)、若駒ステークス(L)の2つ、計4つの番組が編成されている。

2024年はマーメイドステークス(G3 芝2000m)などもこちらで開催されている。


改修後は芝の水はけが良くなっているように思える。
まえは雨ふるとコーナー内側とかが緩くなっちゃってたんだけど、いまは季節にもよるけど小雨(稍)くらいではそれほど緩くなっていないイメージ。

あと冬枯れしにくくなったかも。24年冬は枯れていたのが内側の柵の真下(馬が通らない部分)くらいだった記憶。
今年(25年)の冬にもっとよく観察して、また追記するね。






▽ラップタイム

秋華賞
G1 3歳オープン 牝馬 馬齢
2019年
1:59.9 稍重 18頭
12.3 - 10.7 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 12.7 - 12.5 - 12.0 - 12.3 - 12.1 (34.6-36.4 H)
1着5クロノジェネシス 55北村友 6-7-5-5  36.1
2着8カレンブーケドール 55津村 6-8-8-7  36.2
3着14シゲルピンクダイヤ 55和田 14-14-14-11 35.6

2018
1:58.5 良 18頭
12.1 - 10.9 - 12.7 - 12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9 (35.7-35.2 M)
1着11アーモンドアイ 55ルメール 11-11-11-12  33.6
2着13ミッキーチャーム 55川田 1-1-1-1  35.4
3着2カンタービレ 55武豊  11-12-13-12  33.9

2017
2:00.2 重 
12.2 - 11.0 - 12.4 - 11.9 - 11.6 - 12.0 - 12.1 - 12.5 - 12.1 - 12.4 (35.6-37.0 H)
1着14ディアドラ 55ルメール  14-15-13-9  35.7
2着7リスグラシュー 55武豊 12-11-9-6  36.2
3着4モズカッチャン 55デムーロ 5-5-4-2  36.6

アンドロメダステークス
3歳上オープン ハンデ
2019年
1:59.4 良 17頭
12.3 - 11.6 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 12.4 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 12.3 (36.3-35.5 M)
1着10マイネルサーパス 53国分 6-6-7-7  34.8
2着12フランツ 55デムーロ 12-13-12-11 34.6
3着1トリコロールブルー 56スミヨン 11-9-10-9 34.7

若駒ステークス(L)
3歳オープン 別定
2020年
2:02.5 良 6頭
12.5 - 11.2 - 12.9 - 12.4 - 12.3 - 12.5 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 12.8 (36.6-36.9 M)
1着4ケヴィン  56和田 2-2-2-2  36.3
2着1アリストテレス 56福永 5-5-5-5  35.8
3着3ラインベック 56武豊 3-3-3-2  36.5

下鴨ステークス
4歳上1600万下 ハンデ
2020年
2:00.0 良 13頭
12.4 - 11.7 - 12.8 - 12.9 - 12.8 - 12.2 - 11.6 - 11.3 - 11.0 - 11.3 (36.9-33.6 S)
1着12ヒンドゥタイムズ 57北村友 5-6-7-5  33.2
2着6サンレイポケット 55荻野 9-9-12-9  33.1
3着11サマーセント 52幸 2-2-2-2  33.7

鴨川特別
4歳上1000万下 定量
2020年
1:58.7 良 12頭
12.6 - 11.5 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.4 - 11.1 - 11.8 (36.3-34.3 S)
1着3ラクローチェ 57幸 6-4-5-4  34.0
2着11メガフレア 57川須 9-10-10-10  33.5
3着8グラットシエル 57北村友 2-2-2-2  34.3

京都2歳ステークス
G3 2歳オープン 馬齢
2019年
2:01.5 良 9頭
12.5 - 11.4 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 12.6 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 12.6 (36.0-36.4 M)
1着8マイラプソディ 55武豊 7-7-5-3  35.9
2着6ミヤマザクラ 54マーフィー 3-4-3-2  36.5
3着4ロールオブサンダー 55松山 1-1-1-1  37.2

2018年 2:01.5 良
12.9 - 11.8 - 12.4 - 12.7 - 12.5 - 12.8 - 12.0 - 11.6 - 11.2 - 11.6 (37.1-34.4 S)
1着1クラージュゲリエ  6-7-7-5  33.8
2着6ブレイキングドーン 5-5-5-5  34.0
3着2ワールドプレミア  6-6-7-8  34.5




▽展開

スタートから最初のコーナーまでが300mほど。
G1秋華賞では1コーナーまでに素早くポジションをキープしようとする傾向がある。

1~3ハロン 比較 (2019~2017年)
秋華賞
12.3 10.7 - 11.6 -
12.1 10.9 12.7 
12.2 - 11.0 - 12.4 -
アンドロメダS
12.3 - 11.6 - 12.4 
12.5 - 11.6 - 12.7 -
12.5 - 11.3 - 12.2 -
京都2歳
12.5 - 11.4 - 12.1 
12.9 - 11.8 - 12.4 
12.6 - 11.5 - 12.6 -


上記の理由から秋華賞は、2F目がとても忙しくなるケースが多い。

良馬場なら芝の速い時計が出やすい時期のG1。加えてスタートが平坦。
2F目で10秒後半のときもある。

マイラー(または後にマイラーとなる馬)の参戦も関係しているのかな?過去には短距離馬が逃げた事もある。


余談だけどヴィクトリアMもスタートから速い。
あと、2F目が異様に速くなりがちなNHKマイルCでも、牝馬が頑張ってるケースがけっこうある。
オークスも1~3Fはペース変わりやすい。

牝馬は乱ペースに動じないタイプが多いように思える。
牡馬に混ざって結果をだすレベルの牝馬なので、当然なのかもしれない。


もう1つ余談だけど
エリザベス女王杯は、内容が少し違ってくる。あちらは正真正銘の中距離レースといった感じ。
1ハロンしか違わないのに。


秋華賞とエリザベス女王杯の両方を同年に連勝した馬は3頭しかいない(2020年の時点で)。

ファインモーション(2002) ←懐かしの単勝1.1倍
ダイワスカーレット(2007)
メイショウマンボ(2013)

他路線だとアーモンドアイ(秋華賞→ジャパンC連勝)もいる。

約1ヶ月の間に内容の違うG1を2つ獲れるだけの力を、3歳にして備えていただけあって
その勝ち方も鮮やかだった馬ばかり。



話を戻そう。

秋華賞の位置取りが忙しいのに対して、条件戦などのレースでは2F目がゆっくりになりがち。

・向正面半ば付近から上り坂になる事を考えた時に、脚を残す事が前提となる。外回りほどではないとは言え勾配3.1mのけっこうな坂なので。
・前半は平坦でスピードが上がりやすいのでG1以外では調整して進めている。
・スタンド前の発走なので掛かると消耗してしまい、不利になる。

などと推測できる。
条件戦は少頭数のレースも多い。


他の馬とやり合わず1-2コーナーを丁寧に通過すれば先行有利になりそうな気もする。(Hペースは除く)
負担を掛けてハナを主張しても、自身が不利になるかも知れない。

実際、秋華賞第1回のレース前は先行有利の声が多かったんだよね。
先週の今ごろ何を食べたかは忘れたのに、当たったレースだけはよく覚えてる。
さりげなく高配当当てた自慢してるつもりだけど年がバレる。

・典型的な前有利の展開例
御室特別
4歳上1000万下 牝 定量
2020年 2:01.8 良 9頭
12.6 - 11.9 - 12.6 - 12.6 - 12.6 - 12.6 - 11.9 - 11.2 - 11.5 - 12.3 (37.1-35.0 S)
1着9オスカールビー 55坂井  1-1-1-1  35.0
2着8コパカティ 55国分恭 クビ差  8-8-8-8  34.0
3着7ティグラーシャ 55北村友 ハナ差 6-5-5-5  34.3

上記の秋華賞とは、似ているようで違う展開。



▽中盤
向正面の半ば付近から、坂越えがある。

ゆっくり上って、ゆっくり下るか速く下るか
テンポ良く上って、ゆっくり下るか速く下るか
なるべく一定のスピードを保ちながら越えるのか

走ってみない事には分かりかねるので、あまり詳しくは書かないけど要所だけ記載。

4~6ハロン比較
秋華賞
11.8 - 11.9 - 12.7 
12.1 - 11.8 - 11.9 - 
11.9 - 11.6 - 12.0 
アンドロメダ
11.9 - 11.9 - 12.4 
京都2歳
12.2 12.2 12.6 

2歳はしっかりとスピードを緩めて、息を入れている。
京都2歳は上がりの速い馬が有利になりやすい。


全体を通して見てみると
・前半3F →クラスによる差が出やすい。
・中盤 →クラス差というよりも、坂の上り方によるスピードの違い。
・ラスト →中盤までのペースや仕掛けどころなどによる違いが出る。馬場差も多少は関係していると思う。

なのでレースの肝となるのは前半3F、とくに2F目となるのがわかる。


▽秋華賞での逃げ馬
オークスもそうだけど、前半のペース変動が激しい時は
良馬場で逃げて勝つのはかなり大変。

じゃあ逆に秋華賞でも前半ゆっくり進んだらどうなるかと言うと、末脚めっちゃキレる馬たちも揃うわけだし
ゆったりペースとなるとめっちゃキレるタイプの馬がじっくり脚を溜めて早めから進出することができる流れになるわけだから、この場合も逃げ勝つのは大変そうに思う。(こちらも良馬場のときを想定してる)


秋華賞で馬券になった逃げ馬(~2019年)
・ダイワスカーレット(1着) 1-2-2-1 上33.9
12.3 - 10.4 - 11.5 - 12.2 12.8 13.6 12.4 - 11.3 - 11.1 - 11.5
・ヤマカツスズラン(2着) 1-1-1-1  35.4
12.4 - 11.2 - 12.4 - 12.4 - 12.4 13.1 - 12.1 - 11.5 - 11.2 - 11.2
・ヴィルシーナ(2着) 1-1-2-2  33.9
12.3 - 11.0 - 13.2 - 13.4 - 12.3 - 11.6 - 11.4 - 11.3 - 11.5 - 12.4
・ミッキーチャーム(2着) 1-1-1-1  35.4
12.1 10.9 12.7 12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9
4角先頭
プロヴィナージュ(3着) 2-2-1-1  35.6


短距離なみの速さで前半3F逃げて、一旦下げたものの4コーナーでは再び先頭に立っていて何故か0.9秒も加速、上がり6位(18頭中)となる33.9秒を叩き出した化け物しか1着になっていない

馬券になった逃げ馬たちの共通項は何だろう?
実績は大事かな(ミッキーチャームは重賞初挑戦だけど、中距離で古馬相手に逃げ切った実績あり)。
あとは二の脚とかの決め手、またはかなりの粘り腰が必要になるのかな。


▽上がりの速い馬は有利か
よく有利と言われるので、本当にそうなのか検証してみる。
(ちなみに2歳は前述したように、有利になるケースが非常に多いのでここでは省く)

想像では、中盤スピード緩むことが多いからラストの脚は絶対に必要だとは思う。

2008~2018年の L3F上位馬成績  ※馬場状態不問
上3F順位 1着-2着-3着-着外 (3着内率)
1位  4-2-0-5  (55%) 
2位  2-3-0-6  (45%)
3位  0-1-4-7  (42%)
1レースに複数の該当馬がいるケースもあり

けっこう良い!

他のレースと比較。

ローズS2009~2019 L3F上位馬 
1位  3-6-0-2  (82%)
2位  6-0-3-5  (64%)
3位  1-3-4-6  (57%)
※2020年は中京開催

ローズSが行われる阪神芝1800mは「上がり上位が有利」とハッキリしているコースなだけに、3着以内率が非常に高い。


馬場関係なく言えることは

坂の下りをうまく利用して脚を伸ばすという方法がある以上、
ラストで使えるぶんのパワーとか末脚とかを、道中で多めに残してレースをすることが理想だと思う。
そういうレース運びを出来た時に、しっかり力を出せる馬は有利になってくる気がする。





▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ネイティヴダンサー系(詳細記載無しはミスプロ系)
ナスルーラ系
エクリプス系
セントサイモン系

※父 × 母の父 で記載

秋華賞(過去5年)
2019年
1着 バゴ(レッドゴッド系) × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
2着 ディープインパクト × Scat Daddy(ストームバード系)
3着 ダイワメジャー × High Chapparal(サドラーズウェルズ系)
2018
1着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
2着 ディープインパクト × Dansili(ダンジグ系)
3着 ディープインパクト × ガリレオ(サドラーズウェルズ系)
2017
1着 ハービンジャー(ダンジグ系) × スペシャルウィーク
2着 ハーツクライ × American Post(ネイティヴダンサー系)
3着 ハービンジャー(ダンジグ系) × キングカメハメハ
2016
1着 ディープインパクト × 母の父マキャベリアン
2着 ヴィクトワールピサ × Lost Code(リボー系)
3着 エンパイアメーカー × サンデーサイレンス
2015
1着 ディープインパクト × Gold Away(ヌレイエフ系)
2着 マンハッタンカフェ × Anabaa(ダンジグ系)
3着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス

アンドロメダS 2019
1着 Flower Alley × タマモクロス(グレイソヴリン系)
2着 ディープインパクト × ブライアンズタイム(ロベルト系)
3着 ステイゴールド × Pivotal(ヌレイエフ系)

若駒S 2020
1着 キズナ × Anabaa Blue(ダンジグ系)
2着 エピファネイア(ロベルト系) × ディープインパクト
3着 ディープインパクト × キングカメハメハ

下鴨S 2020
1着 ハービンジャー(ダンジグ系) × ディープインパクト
2着 ジャングルポケット(グレイソヴリン系) × ワイルドラッシュ(Nearctic系)
3着 ハービンジャー(ダンジグ系) × サンデーサイレンス

鴨川特別 2020
1着 ハービンジャー(ダンジグ系) × ダンスインザダーク
2着 ハーツクライ × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 マンハッタンカフェ × キングカメハメハ

御室特別 2020
1着 ハーツクライ × ジェイドロバリー
2着 ハービンジャー(ダンジグ系) × キングカメハメハ
3着 ディープインパクト × Tale Of The Cat(ストームバード系)

京都2歳S
2019
1着 ハーツクライ × Solt Lake(ヴァイスリージェント系)
2着 ディープインパクト × Mr.Greeley
3着 エピファネイア(ロベルト系) × アドマイヤムーン
2018
1着 キングカメハメハ × タニノギムレット(ロベルト系)
2着 ヴィクトワールピサ × ホワイトマズル(リファール系)
3着 ディープインパクト × Acatenango(ハンプトン系)


▽向いているかも知れない血統
ディープインパクト × ノーザンダンサー系
ハービンジャー × サンデーサイレンス系またはミスプロ系




▽まとめ

・スタンド前発走。最初のコーナーまで300mほどしかない。向正面の半ば付近から坂の上りに差し掛かる。勾配3.1mなので外回りよりは緩やか。3コーナーで一気に下り、4コーナーは非常に緩やかな下り坂。最後の直線は短い。
・主に秋華賞では、ペース問わずに最初のカーブまでの短い距離の間に隊列が決まっているような流れで、2F目が忙しい。
その他のレースでは前半3Fを慎重に進んでいるケースが中心。マーメイド24はどっちになるか全くわかんない。重賞だから速くなってもおかしくないけど、1枠逃げだから前の隊列スッと決まって落ち着くケースも考えられる。
・坂の下りを利用して脚を伸ばしていく馬も多い。
・中盤で速度を抑える展開の時などで、速い末脚が武器になる。
・逃げ馬に関しては条件戦などでは有利に傾く時もあるんだけど、秋華賞では前半で消耗するケースが多く、ちょっと大変そう(良馬場の時)。1着はこれまでダイワスカーレットのみ。※2019年現在
でもG1なので、不利な流れになったとしても2着や3着に粘れるだけの力を持つ逃げ馬は結構いる。
・G1以外では先行有利。
・G1では4角6番手以下の差し馬が届く展開も多い。
・有利そうに見える馬 →1800~2400mで強い勝ち方をした実績のある馬、または道中ひと息入る展開のときに速い末脚を確実に出せる馬。
秋華賞は前半忙しい流れの時でも素早く好位置をキープ出来て、道中掛からず終いの脚がしっかりしている馬。



また追記など随時行います。
というかデータ古いから書き直さなくてはと思いながら5年経ってる


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