外回り。
向正面、2コーナーより奥からのスタート。コーナー2回。
スタートは平坦。3コーナーまで約710mの長い直線。うち400mほど進むと高低差4.1mもの「淀の坂」の上りに差し掛かる
3コーナーに入り、残り820m地点付近で坂の頂上を迎え、そこから100mほどで一気に坂を下る。
改装後は
・芝1600mのスタート地点が広くなった
・4コーナーのカーブが緩やかになった
・芝が変わった(全部張り替えた)
地盤の質も向上したかも知れない。雨で急速に緩くなりやすいのは前と同じだけど、回復が早くなっているような気がした。ちなみにまったく根拠も自信もないので「個人的感想」です。
一気に下った後も緩やかな下り坂が最後の直線の半ばまで続き、ゴールは平坦。
最後の直線
・Aコース使用時 403.7m
・B,C,Dコース 398.7m
▽ラップタイム
マイルチャンピオンシップ
2019年
1:33.0 良
12.5 - 11.2 - 11.6 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 11.0 - 11.7 (35.3-34.2 S)
1着5インディチャンプ 4-5 33.9
2着14ダノンプレミアム 4-3 34.2
3着7ペルシアンナイト 10-12 33.7
2018年
1:33.3 良
12.4 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 11.7 (35.0-34.5 S)
1着1ステルヴィオ 4-5 34.1
2着2ペルシアンナイト 7-7 33.9
3着3アルアイン 2-2 34.5
2017
1:33.8 稍重
12.2 - 10.8 - 11.6 - 12.1 - 11.9 - 11.5 - 11.6 - 12.1 (34.6-35.2 M)
1着18ペルシアンナイト 15-13 33.9
2着11エアスピネル 7-6 34.6
3着4サングレーザー 10-9 34.4
マイラーズカップ
2019
1:32.6 良
12.6 - 11.4 - 12.0 - 12.5 - 11.8 - 10.9 - 10.3 - 11.1 (36.0-32.3 S)
1着6ダノンプレミアム 2-2 32.2
2着8グァンチャーレ 1-1 32.5
3着2パクスアメリカーナ 3-3 32.1
2018
1:31.3〔R〕
12.2 - 10.7 - 11.0 - 11.9 - 11.4 - 11.2 - 11.2 - 11.7 (33.9-34.1 M)
1着5サングレーザー 9-9 33.2
2着9モズアスコット 2-2 34.2
3着4エアスピネル 7-5 33.9
京都金杯
2020
1:34.0 良
12.1 - 11.0 - 11.8 - 12.2 - 11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.7 (34.9-35.0 M)
1着3サウンドキアラ 4-5 34.6
2着6ダイアトニック 9-9 34.3
3着7ボンゼルヴィーソ 2-2 35.3
2019
1:34.9 良
12.3 - 11.2 - 11.8 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 11.5 - 11.7 (35.3-35.2 M)
1着12パクスアメリカーナ 6-5 34.8
2着15マイスタイル 3-3 35.0
3着7ミエノサクシード 10-9 34.8
シンザン記念
2020
1:35.9 良
12.5 - 11.1 - 11.8 - 12.6 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 12.0 (35.4-35.7 M)
1着1サンクテュエール 3-3 35.5
2着6プリンスリターン 2-2 35.6
3着3コルテジア 5-5 35.9
デイリー杯2歳S
2019
1:34.5 良
12.5 - 11.0 - 11.8 - 12.5 - 11.9 - 11.4 - 11.4 - 12.0 (35.3-34.8 S)
1着1レッドベルジュール 10-9 33.8
2着10ウイングレイテスト 9-9 34.2
3着3ペールエール 2-2 34.9
▽改装前の傾向
・枠順による有利不利は殆ど見られない
・ペースは前傾ミドル後傾ぜんぶある
・上位脚質がバラバラ
・坂の上りでスピードが緩むので息が入る形になりやすい
・京都にしては捲りが効きづらい
枠順で有利不利があまり無く、どの脚質も連に絡んでいるということは
それだけ公平なコースということなので
・道中のミスや距離ロスはマイナスポイントに成りうる
(4コーナーで自発的に外に持ち出すとかは除く)
上がりは32秒台から36秒前半まで、こちらもバラエティーに富んでる。
でも大まかに言うと坂の上りでスピードが緩み、残り800-400mのどこかでスピードアップするという流れでわりと一貫してる。
こんな感じ
12.4 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 11.7 - 11.6 - 11.2 - 11.7 (マイルCS 2018)
12.5 - 11.1 - 11.8 - 12.6 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 12.0 (シンザン記念 2020)
ポイントは
・もう一回書くけど坂の上りでスピードが緩みやすい
・2-3F間が10秒台だと差し馬寄りの流れになりがち
スタートから最初のカーブまで710mもの直線で、その途中から上り坂だから
テンから飛ばしちゃうと後々キツいのね。
どの流れになっても対応できるような
強い馬+ペース判断の巧みな騎手
は、やっぱり上位に来てたりする
改装後は4コーナーが広くなっているものの、芝が新しい間はこれまでと同様に距離ロスを避ける競馬をするケースが多いかなと思う。
内の馬場が良い時に経済コースを通って、坂の上りで一旦スピードが緩み
加えてカーブは改装前より緩やかと来れば
前に行く馬はこういうレースを目指すと思う。
捲りはきくのか疑問
もともと1600mは、京都にしては捲りが効きにくかった。
▽東京の芝1600mと比較
東京芝1600mとの共通点
・向正面スタート
・スタートから最初のカーブまでが長い直線
・コーナー2回
・勝ち馬はコテコテの短距離馬よりも、中距離をこなす馬のほうが多い気がする(数えてない)
相違点
・東京マイルは下り坂スタートなのでテンが速いことが多い
・京都は息が入りやすく、東京は淀みなく流れると息が入りにくい
・最後の直線が京都は平坦、東京は上り坂がある
参考レース
安田記念2019
1:30.9 良
12.2 - 10.9 - 11.4 - 11.3 - 11.2 - 11.1 - 11.2 - 11.6 (34.5-33.9 M)
1着5インディチャンプ 4-5 32.9
2着2アエロリット 1-1 33.9
3着14アーモンドアイ 11-9 32.4
マイルCS2019
12.5 - 11.2 - 11.6 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 11.0 - 11.7 (35.3-34.2 S)
1着5インディチャンプ 4-5 33.9
2着14ダノンプレミアム 4-3 34.2
3着7ペルシアンナイト 10-12 33.7
東京と京都のマイルは、相違点を見る限り基本的には別物。
中盤のスピードからして全く違う。
とくに上記の安田19はアエロリットペースなので道中でスピードが緩まず、京都芝1600mとの内容の違いがハッキリ分かる。
ただ、相違点が減る展開もある。例えば東京マイルで馬場悪化などで道中スピード緩んだりとか。
そういう時はほんの少しだけ似てたりするけどG1ではレアケースだよね
インディチャンプより前に安田とマイルCSの両方を勝った馬は
モーリス、エアジハード、ダイワメジャー、アグネスデジタル、タイキシャトル、トロットサンダー、ノースフライト、オグリキャップ、ニッポーテイオー、ニホンピロウイナー
(で全部かな?)
うち同一年度で両方制した馬は
インディチャンプ(2019年)
モーリス(2015年)
ダイワメジャー(2007年)
エアジハード(1999年)
タイキシャトル(1998年)
ノースフライト(1994年)
内容の異なる2つのG1を勝っているだけあって、そうそうたる名馬が揃ってる。
▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ネイティヴダンサー系(詳細記載無しはミスプロ系)
ナスルーラ系
マイルCS
2019
1着 父ステイゴールド × 母の父キングカメハメハ
2着 ディープインパクト × Intikhab(ロベルト系)
3着 ハービンジャー(ダンジグ系) × サンデーサイレンス
2018
1着 ロードカナロア × ファルブラヴ
2着 ハービンジャー(ダンジグ系) × サンデーサイレンス
3着 ディープインパクト × Essence Of Dubai(ボールドルーラー系)
2017
1着 ハービンジャー(ダンジグ系) × サンデーサイレンス
2着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス
3着 ディープインパクト × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
マイラーズC
2019
1着 ディープインパクト × Intikhab(ロベルト系)
2着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × ディアブロ(ヘイロー系)
3着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × サンデーサイレンス
2018
1着 ディープインパクト × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
2着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Hennessy(ストームバード系)
3着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス
京都金杯
2020
1着 ディープインパクト × アグネスデジタル
2着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
3着 ダイワメジャー × サクラローレル(レッドゴッド系)
2019
1着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × サンデーサイレンス
2着 ハーツクライ × フォーティナイナー
3着 ステイゴールド × A.P.Indy(ボールドルーラー系)
シンザン記念
2020
1着 ディープインパクト × Canadian Frontier
2着 ストロングリターン(ロベルト系) × マンハッタンカフェ
3着 シンボリクリスエス(ロベルト系) × ジャングルポケット(グレイソヴリン系)
デ杯2歳S
2019
1着 ディープインパクト × Unbridled′s Song
2着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × サクラユタカオー(プリンスリーギフト系)
3着 ダイワメジャー × Selkirk(ネイティヴダンサー系)
▽向いているかも知れない血統
ロベルト系 × サンデーサイレンス(系)
ミスプロ系 × サンデーサイレンス(系)
サンデーサイレンス系 × ナスルーラ系
▽まとめ
・枠順に有利不利はほぼない。道中の距離ロスとか判断ミスは不利に成りうる。
・大まかな展開としては「坂の上りのどこかでスピードダウン→残り800-400mのどこかでスピードアップ」という流れがほとんど。
・展開に一貫性があるからか、根幹距離にしてはリピーターが多い。
・スタートから最初のコーナーまでが非常に長い直線なので、掛からないことが大事。
・スタートから飛ばしていくようなペース(とくに2ハロン目が10秒台になるようなペース)だと差し有利。逆に前半落ち着く流れ(2ハロン目11秒台)では先行有利。
・京都の他の距離よりも捲りが効きにくい気がする。
・坂をゆっくり上れば上がりは速くなる。仕掛けてシッカリ脚を伸ばせるか。
・有利かも知れない馬→「好位置から脚を伸ばせる中距離実績馬」
加筆など随時行います。
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