こんばんは、yaccoです。
色彩学のほうを調べてたら、キリが無くてもう、、、
遠くへ行くのはいい加減にして、帰ってきました。
#まとまってないけど書いてみます
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惑星の気質に色の三属性をあてはめる、が基本
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前回は
アリストテレスの「四性質説」である
「熱・冷・乾・湿」を、
七つの惑星(*1)の性質にあてはめたのが
プトレマイオス。
それが現代占星術の星座の色の
「根拠の大もと」
になっているらしい。
ということをお伝えしました。
*1.その時代はまだ目視可能な太陽から土星までの7惑星が占星術の対象であったため。
前回の記事
それを色に変換する定義をしようとすると、
調べていると、色味だけでなく
鮮度、明度の表現も出てくることから、
単純に色相展開ではなく、
「色の三属性」*2
をもって、やっと惑星の特徴を展開できる様です。
*2.「色相」「明度」「彩度」の色を表す3つの性質のこと
惑星の特徴を色に当てはめた記述を「色の三属性」に展開すると、
〈色相〉
熱い=暖色
冷たい=寒色
〈鮮度〉
熱いほど=鮮やか
冷たいほど=濁る
〈明度〉
明るいほど=高い
暗いほど=低い
と本には表現されています。
ですが、
私、、、
個人的に「鮮度」に関しては疑問です。
熱い・冷たいは、やはり暖色・寒色の領域です。
〈鮮度〉
乾=鮮やか
湿=濁る
の変換のほうが分かりやすく無いですか?
(既にここから怪しい予感・・・)
もう少し話を進めてみましょう。
上記を踏まえて、
七つの惑星の気質に明度を追加してみます。
当時の状況を考えると、
実視等級という
「地球から肉眼でみえる天体の明るさ」
の明度を採用するのが自然と考えて、
「実視等級」で判断したいと思います。
情報を整理するとこんな感じです
……………………………
惑星 色相 鮮度 明度
太陽 熱 乾 -27
月 冷 湿 -13
水星 冷 乾 -1.9
金星 熱 湿 -4.4
火星 熱 湿 -2.0
木星 熱 湿 -2.7
土星 冷 乾 +0.7
……………………………
色情報に変換すると
……………………………
惑星 色相 鮮度 明度
太陽 暖色 鮮やか すごく明るい -27
月 寒色 濁った かなり明るい -13
水星 寒色 鮮やか 暗い -1.9
金星 暖色 濁った 明るい -4.4
火星 暖色 濁った 暗い -2.0
木星 暖色 濁った 中間 -2.7
土星 寒色 鮮やか 一番暗い +0.7
……………………………
となります。
何色なんでしょうねコレ(笑)
#オイ!
本ではここから
ゲーテの色相環
イッテンの色相環
へと飛ぶんですが、、、
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そもそも色ってなんなの?
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さて、色に変換する前に、
皆さん、「色」って何だと思いますか。
・・・・・。
え、色出さないの?
回りくどくてごめんなさい。
でも大事なので説明させて下さい。
#マニアックについてきて!お願い!
色の歴史をたどると、
「色」そのものを発見したのが
かの有名なニュートンの
「光のスペクトル」です。
無色透明の光をプリズムに通すと
「分光」といって、
光が赤から紫の連続的な変化を表します。
その色の変化の帯を
「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の
おなじみ虹の7色に定義したのがニュートンです。
(ちなみに日本では7色として有名ですが、諸外国では藍を除いた6色が虹色とされています)
では、色のもとになっている
「光」とは何なのでしょう。
私の大好きな「そもそも論」です。
#引かないで欲しい。
ニュートンが光から色を発見し、
その後の研究で
「光は電磁波である」ということ、
更に、20世紀の始めには、
あのアインシュタインによって、
「光は粒子と波動の両方の性質を持つ」
ことが証明されました。
つまり、果てしない光の波長の範囲で
380nm紫〜780nm赤までの
私たち人間に視る事が可能な範囲が「色」なのです。
中学校で習った方も多いと思いますが、
現代物理学では、今もこの説が色と光の説明に使われています。
詳しくはこちらがお勧め
「Canon Global キッズサイエンスラボ 光の科学者たち」
https://global.canon/ja/technology/kids/history/
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なのに、ゲーテ?
なのに、色相環?の謎
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さあ、色の正体を理解した上で、
ようやく馴染みのある色の輪を見てみましょう。
星座の配色にも使われているこの色の輪。
これを色相環と呼びます。
しかし、この色相環、
実はたくさんの種類があります。
独自の研究でのニュートンの光のスペクトルに異を唱え
最初に輪っかにしたのがゲーテ。
色と心理の研究でも大元になっているのがゲーテの研究です。
ゲーテ(画像出典:Wikipedia)
「絵具の三原色」である 「赤・黄・青」の混色に基づいて12色を位置づけた
イッテン
1905年 基本5色相として時計回りに等間隔に配置した
マンセル(画像出典:武蔵野美術大学HPより)
1923年 「混色量の共通性」という考え方にもとづいた「色彩調和」を目的とした
オストワルト(画像出典:武蔵野美術大学HPより)
1964年 日本色彩研究所によって開発された
「色相」と「トーン」によって体系化されたカラーシステム
PCCS(画像出典:武蔵野美術大学HPより)
などなど多くの人や組織が色相環を定義しました。
全部違うの分かりますか。
ゲーテが初めて定義してから、
どれが正しいとかではなく、
マンセルの時代からは本格的に色を体系立てて
理解する、管理する、ために使われてる色の概念なのです。
おそらく、
印刷技術や産業の発展と共に、
色がビジネスと密接し、
再現性を統一化したい需要から
研究が進んだのではないかと推測します。
ですので、最後のPCCS(日本色研配色体系)は
デザイナーにとってはとても便利なツールです。
#それによっての弊害もあるけど今はスルーで
そして現在では、
スマホやPCの画面で色を見ることが多い時代。
色相環というよりは、
WEBカラーなどの黒なら#000000とか
光の三原色(RGB)を数値で変換する管理方法が
メインになってきています。
なんと、、、
ニュートンの光のスペクトルを否定したゲーテから
始まった色相環(色のシステム化)の歴史が
光の三原色に戻ってきてるではないですか。
と、驚いたところで
眠いので続きはまた今度・・・
#次で終われるのか謎
-yacco
↓続きはこちら
その3