13/⑴/1章/『スコ史』 | 藤原の田中のブログ

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 とはいえ、農業革命が起こり鉱物資源が開発される以前のスコットランドは、貧しい国だったちがいない。多くの場所は荒涼としていただろう。フランスの諺や物語は、スコットランドが不毛の地として有名であったことを証している。アラビアの地理学者イドリースィーは、(もちろん、彼はスコットランドに行ったことがなかったが、)「スコットランドは(12世紀において)荒涼としていて、住民がおらず、町や村もない」と説明している。レズリー主教によってローマで出版された歴史書を飾った地図から明らかなように、1578年になっても、まだこの国のより未開拓な部分はほとんど知られていなかった。そして、18世紀になっても、イングランドからの訪問者は、南部スコットランドの大部分が荒涼としていて未開であることを見出していた。