12/⑴/1章/『スコ史』 | 藤原の田中のブログ

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 また、スコットランドで農耕可能な土地のほとんどは、グランピアン山脈以南にあることはたしかにそうなのだが、以北にもある程度の非常に肥沃な土地がある。モリー湾周辺の気候は、ある程度はメキシコ湾流のおかげであるにせよないにせよ、非常に温暖で、かつて「スコットランドの庭」といわれたところで農業が栄えている。一方、西海岸でも、あるエリアはヤシの木が屋外で育っている。一般に比類なき豊饒の昔話は、単にそうであればいいという願望に過ぎないと信じられているが、それでも、砂丘の大部分が、海岸近くの良質なマヒャー草原(訳注1)だったかも知れないところの上にごく最近、積み重なったものであることは十分に明らかである。また、学者の中には、「偉大なピートモス用土自体、それほど古いものではない」と主張する者もいる。

(訳注)

1.マヒャー草原:マヒャー(machair)とは、スコットランド、アイルランド北部、西部における砂丘の後側にある肥沃な土地。一応、日本語では「マヒャー草原」と訳しておく。

2.ピートモス:

ピートモス (Peat moss)とは、ミズゴケ類などの蘚苔類ヨシスゲヌマガヤヤナギなどの植物堆積し、腐植化した泥炭(でいたん)を脱水、粉砕、選別したもの。農業園芸、もしくは土壌改良材として用いられる。

(Wiki, Jpn, 「ピートモス」より引用)