断食に興味を持っている人や、断食道場に行ってみたいと思っている人は、思いのほか多いようです。
ただ、敷居が高いというか、怖そうなイメージがあり躊躇しているようです。
それでも、身近な人の体験談や感想を聞いたりすると、安心して決心がつくようです。
一方で、すでに断食を実践している人の中には、断食は長期間行わなければ効果がないのだと、短期を蔑み、日数を競うような向きも見受けられます。
日々現場に携わる者からすれば、断食における生理的な効能というのは副次的なものに過ぎないのです。
短期の滞在であっても人生観を覆すような気づきを得て、実際に人生の転機を迎えた人を多く見てきました。
長期間の断食で鼻持ちならない自我を増長させるくらいなら、やらない方がよっぽど健康的。
食べないことによって得られるものとは、食べること、食べないこと、からだに良いこと、からだに悪いこと、それらを軽々と飛び越えられる自由なのかもしれない。