今日はちょっと眠いのでちょっと昔の創作でもあげておきます
「箱」
私の手には箱があります 中身に興味はありません 私の手には箱があります 中身は何か知りません 私の手には箱があります 中身を想像してみます 私の手には箱があります 中身を見てみたくなりました 私の手には箱があります 中身を開けて見てみました 私の手には箱があります 中身を見て絶望しました 私の手には箱はもうありません 中に入れる希望を探す旅に出ます
「いつもの」 目が覚めるといつもの風景 起き上がるといつもの朝 動き始めるといつもの日常 外に出るといつもの友人 話してみるといつもの会話 別れるといつもの寂しさ 家に帰るといつもの孤独 いつものばかりで飽きてきて 新しいことをしてみると そこにあるのはいつもの楽しさ
「井戸の外」 私は自慢します 外の世界を知っているから 私は自慢します 彼らは外の世界を知らないから 私は自慢します 彼らの知らないことを知っているから 彼らの中の一人が私に言いました 外のさらに外はあるのかと だから私は調べに行きます 再び彼らに自慢するために
小説 更新スケジュール!!
というわけで皆さんおはようございます(*・ω・)*_ _))ペコ
今まで基本的に思いついたら書くということをしていたわけですが
いろいろと書きたい作品が増えたこともあり
このたびスケジュールをきめようと思います
基本的には毎日『SSS』を更新!!
ネタが尽きたらきついので出来ればこんなテーマで書いて欲しいというのがあれば常時受付中です!!
週末の土日に『AWE』を更新!!
内容が内容ですので週末に考えながら書きたいと思います
空いた時間に『ON AIR!生徒会 ~SPRING~』を書きます
知っている方は知っていると思いますがライトノベル系学園コメディ作品
『ON AIR!生徒会』を訂正・修正、さらにパワーアップさせて帰ってこれるように春という季節を舞台にとりあえず完結させておこうと思います
好評のようでしたら「夏」、「秋」、「冬」と番外で書こうと思いますので楽しんでいただけたらなぁと思います
この作品については掲載する場所を現在思案中です
一応、作品のレベルとしては俺の中でも高い作品になってますのでアルファポリスさんあたりか、どこかに応募する形となるかと思います
こんな感じに今後活動していく予定です
とりあえず『SSS』を楽しんでいってくれたらなぁと思います
メッセージボードの方に各目次がありますのでそちらから見て行ってくれるとありがたいです
また、携帯の方はこのブログの情報あたりからメッセージボードを見れると思いますのでそちらからどうぞ
ではこれからもよろしくお願いします(*・ω・)*_ _))ペコ
SSS 「かくれんぼ ~隠恋慕~」
「も~い~か~い?」
「まぁ~だだよ~」
「もぉ~いぃ~かぁ~い?」
「も~い~よぉ~」
昼下がりの公園、子供たちのきゃきゃっと遊ぶ声と姿を見ながら暖かい日のあたるベンチに座ってゆったりとした雰囲気を堪能している。別に何も無くてここにいるわけではない。ちゃんと理由があってここにいる。
「遅いな……」
俺は時計を見てため息をつく、約束の時間からとっくに30分は過ぎている。
「ゆうくんみっけ!」
子供たちのはしゃぐ声で昔のことを思い出す。まぁ時間を潰すのに少しばかり懐かしむのもいいだろう。あまり考えないようにというか思い返すほど記憶に鮮明に残っているわけではないから印象に強いことしか残ってないけれど。
あの頃の俺はやんちゃだった。とりあえずやんちゃ。いたずらをしては怒られて、仲間で集まってはくだらないことをしては喜んで楽しんで、小さなことが楽しかったし、毎日が新鮮だったのを覚えている。
ちょうど今いる公園で俺たちはよくかくれんぼをしていた。茂みが多くて遊具も少しばかり昔の俺らからしてみれば豪華な感じのアスレチックが多く、隠れるところがとても多かったからというのが理由だった。今じゃ小さいこの公園も昔の俺らにとってはとても広い公園だった。
そこで俺たちは毎日のようにかくれんぼを日が暮れるまでしていた。
『も~い~か~い?』
『ま~だだよぉ~』
『はやくしろよぉ~』
『もうちょっとまってよ』
『も~いいよぉ~』
かくれんぼで見つけることだけには俺は絶対の自信があった。隠れることはとても下手だったけれど見つけるという一点においてだけはみんなからも尊敬されていた。だから俺は一番最初に見つける子をいつも決めていた。
『ゆきちゃんみっけ!』
『なんでいつもわたしが一番さいしょなの?』
『だってかくれるの下手なんだもん』
たとえ他のやつらを先に見つけていたとしても俺は彼女を一番最初に見つけるようにしていた。それはなぜかって?野暮なことは聞くもんじゃないさ。いつも最初に見つけては同じようなやり取りを繰り返す、何をやっているのかときかれても昔の俺にはその小さなやり取りが嬉しかったんだ。ただ、嬉しかったそれだけで理由は十分だろう。
転勤の多いこの街では当たり前のように毎年誰かが転校していく。いつもぎりぎりになって誰かが転校することを知り、みんなで送り出しては悲しみ、別れを惜しみ、そしていつもの日常に戻っていく。子供の友情はそこまで深いわけではない。そこにあいつがいたことは覚えているし、楽しかったのも覚えている。どこかに行って欲しくないなと思いつつも、仕方の無いこととして区切りをつけて、いなくなったやつがいない毎日がすぐに当たり前になっていく。
俺がかくれんぼをしなくなったのは彼女がいなくなってからだ。
俺がかくれんぼをしていた理由はただ単純に楽しかったから、嬉しかったから。彼女がいなくなったその日からかくれんぼが楽しくなくなってしまった。
俺はとんだマセガキだった。根性なしのへたれだった。今もし目の前に昔の俺がいたら説教してやるところだ、本当に。
そうして月日が流れて俺は今ここにいる。彼女のいない生活が当たり前のものとした薄情なやつがここにいる。転校していく彼女の最後の言葉を守ることもしないでただ、昔の俺たちのようにかくれんぼをして遊ぶ子供たちを眺めている。
ふと、俺のいるベンチに少しだけ影が差す。
「すみません、うしろにかくれてもいいですか?」
くりくりな目をしてしっかりと俺を見つめる少女がそこに立っていた。
「おういいぞ、隠れるんならうまく隠れるんだぞ」
「うんっ!」
そういって女の子は俺のベンチの後ろ側に回ってしゃがんで身を隠す。そういえば彼女もそうだった。自分では気づいてないのか彼女もここにいつも隠れていた。なんで同じ場所に毎度隠れるのか、馬鹿だろとしかいいようがなかったがおかげでいつも簡単に見つけることが出来ていたな。そのことだけには感謝しておこう。
「れんちゃんみっけ!」
俺のほうに頬に絆創膏をつけた、やんちゃそうな男の子がやってきてすぐに俺の後ろに隠れた女の子を見つけてしまう。
「なんでいつもわたしが一番さいしょなの?」
「だってれんちゃん、かくれるの下手なんだもん」
目の前の子供たちと昔の俺たちとが重なって見えた。
そうやって日が傾くまで子供たちはかくれんぼをしていた。
結局待ち人は来ず、か。
「ばいば~い」
「またあした~」
子供たちももう解散するようだったので俺もベンチから立ち上がり、夕日で赤く染まった道を下を向いて歩く。公園から一歩踏み出したところで俺のとは違う影がそこにはあった。
「ひさしぶり」
俺は顔を上げてその影の主をみる。すっかり変わってしまっていたが雰囲気は昔のままの彼女がそこいたっていた。
「ひさしぶりってどれだけ待ったと思ってんだよ?」
「ごめんごめん、やっぱりこの町も昔とはだいぶ変わっちゃったね。あ、君は変わってないみたいだけど」
「そっちもあんまり変わってないな」
笑った彼女の顔は昔のままだった。
「ねぇねぇ、あっち見てみな」
彼女の指差す方向に俺は顔を向ける。
「昔の私たちみたいだね」
朱く染まる道に長く伸びる二つの子供の影。その影はしっかりと手をつないでいた。
その子供たちを見ながら微笑む彼女を見て俺は小さくため息をつく。
「やっと見つけられたな」
「ん?どうかした?」
「いや、なんでもないさ」
俺が一人で続けていた隠恋慕がやっと終わったと、そんな気がした。