ON AIR STORY(´・ω・`)ノ ブログ小説 -157ページ目

ON AIR!! 生徒会  ~プロローグ「テキトーであるが故の失敗その3」~

ON AIR!! 生徒会  ~プロローグ「テキトーであるが故の失敗その3」~


「そろそろ時間。」ぽっちゃり系の女の先輩が部長らしき女の先輩に言う。

「そうだね~。じゃあそろそろ始めますか~。」気合を入れている。

「ごほん、は~い注目、ちゅ~もく~。これから放送部見学会を始めたいと思います。はい拍手~。」須野はとても喜んでいる、きらきらしながら拍手してい・・・・・・。須野に一瞬睨まれたので俺も拍手することにする。

部長らしき先輩はその拍手に満足したのかニコニコしながら「ということで私が放送部長の2年A組 竹宮静音といいます。よろしく~。そんでもってこっちが澤田咲枝さんとそこのさえないのは池田幸樹君です。」

「さえないって何だよ。」って男の先輩が突っこんでいた。そっちに気を取られていたら隣の須野がきえている。

「どこいった、あいつ。」と呟いて部長の方に目をやる。

「1年B組 須野広美です。放送部絶対入ります。よろしくお願いします。」

 ものすごく目を光らせながら部長に話しかけている。

「はいってくれるのか~。もう決定?もしかして私ってカリスマ性ある?」

そんなことを言って須野と竹宮部長はキラキラしながら話している。

小さい溜息を軽くはいてもう一度放送室を見渡してみる。やっぱいい機材ではないな。高校だからもっといいもの使ってると思ったけどそんなことないのか。っとそんなことはどうでもいいか、とりあえず須野を回収して見学会続けてもらわないと無駄に長引くぞ。

「っ!!」声にならない声が出る何だこの異様な殺気?いや視線は……。まぁとりあえず須野はっと。

「ねぇねぇ君、タクミ君だっけ?とりあえず君中学校で放送部長だったんだってね。君も放送部入部確定なんだよね?」

何なんだ一体どうなってるんだ?竹宮部長が何でこんな迫ってくるんだ?というか何で俺の名前を……俺の名前?待てよ俺の名前を知ってるのはこの部室内にいるのはあいつだけだ。

「須野~っ!!お前部活のことしゃべったな~。」

「えっなに?言っちゃまずかった?いや~でもいいじゃん別に減るもんじゃないしそれに私が入るんならタクミも入部確定だもん。」そういって須野は笑っている。そして竹宮部長は目をキラキラさせながらこっちを見つめているというかあれは獲物を狙う獣の目だ。……ここにいるのは危険すぎる。

「え~っと。俺用事があるんで見学はまた今度にしますね~。では失礼します~っ。」俺は出口に向かって走る。

「咲枝、池田君。彼を確保っ!!」「わかった」「了解っ!!」


・・・・・・・・・・。


・・・・・・・。


・・・。


「捕まった・・・・・・。」逃げるのには自信はあったがあそこまでの連携をされてはというか何があったか覚えていない。ほんの一瞬の出来事であった・・・・・・気がする。

「棒読みの台詞で私から逃げられると思ったの?甘いわポッキーのハチミツ漬けくらい甘いわ。」

「ハチミツ漬けやったことあるんですか?」状況を考えず突っこんでみる。

「や、っやったことないけどそれはどうでもいいわ。」確かにどうでもいい。どうでもいいがここから逃げる算段をつけるためにも時間を稼がなければ。

「それよりも私は、いえ私たち放送部はあなたを歓迎するわ。なぜだか知らないけど放送部に経験者の人って中々入部してくれないのよね~。」

「この状況が歓迎って雰囲気ですか。なんかロープで縛られてるし。」

「それより他の人たちの見学会はいいんですか?」

「それなら大丈夫よ。池田君達が順調に進めてくれてるはずだから。」

この部長意外と手回しいいな。見た感じ須野と同類系だから頭は少しゆるいかと思ったが流石は責任者といったところか。須野と同類・・・・・・須野と・・・須野、そうだあいつに助けてもらえばっ!!

「須野さん、あなたナイスな働きよ。これご褒美ね。」

「わ~いっありがとうございます。」

「買収されてる・・・・・・。」当てにはしてなかったが最後の希望が断たれた。というかあいつが元凶か。

「買収なんて失礼ね。これはご褒美よご褒美。」ご褒美がうまい棒って、須野お前は子供か・・・・・・。子供だな。

「で、どうするんですかこれから。このままだと俺の中でここの放送部の株が急降下必至なんですけど。」というかすでにどん底だ。

「う~ん。それは困るわね。あなたはこれからの貴重な戦力となるのは目に見えているから。どうしても入って欲しいんだけど・・・・・・。どうしようか?」

「俺に聞かないでください!!」

「どうしようか須野さん。」頼む須野。まともな答えを出してくれ、というか助けてくれ。

「はい、部長。ここは王道として弱みを握るか拷問で決まりかと思います。」

「ちょっ須野~お前何言ってんだ~。」終わった。俺、終わったよ。

「やっぱそうよね~。王道は大切よね~。」

「はっ大切であります。正義は我らにあり!!です。」意味わかんないし、もう須野何を言ってるんだお前・・・・・・。あぁやべぇ涙出てきた。情けねぇこんなことで涙流すなんてもう俺学校これねぇよ・・・・・・。

「よし、須野さんそっち回って一緒にやるわよ。」

「はっ隊長!!了解であります。」部長と須野は手をわきわきさせながら近づいてくる。近づいてくる。来る・・・・・・。

「二人して何やってるんですか?ちょっとまってまさかっ、それだけはそれだけはやめて~っ!!」


そうして俺は放送部に入部した。





ON AIR!! 生徒会  ~プロローグ「テキトーであるが故の失敗その2」~

「タクミ、タクミ~起きろ~。」

……なんか声がきこえんなぁ。まあいいか~。

「起きろ~、……よし仕方ないね。」

ん?なんかとてもいやな予感が……。

「せーのっ、はっ!」

「へっ?」

いやな予感がして顔を上げたとたんそこに見えたのは須野の拳だった。見事な正拳突きを食らいさらに椅子が傾くのがわかるそして……。


がんっ。


「いって~!!」正拳突きで意識の遠のく俺に後頭部強打という追い討ちが襲い意識が戻る。

「きれいな弧を描いてたよ、タクミ。」

満面の笑顔で語尾に音符でもつけるかのように弾んだ声で言い放つ。

「いて~な、何すんだよ。」

「だってタクミ寝てるんだもん。」ブーブーというブーイングが聞こえてきそうな顔で、というか実際に言っている。

「起こし方っていうのがあるだろう。もっと普通に起こしてくれよ。確かに寝ていた俺も悪かったけど。」

「普通の起こし方ね。」う~んとうなりながら考えている。まるで百面相だな顔がころころ変わる奴だ。

「じゃあまぶたにわさび塗ったほうがよかった?」

「それが普通の起こし方かっ!そもそもわさびなんて常備してないだろ。」

「えっ?わさびあったらやってよかったの?あちゃ~失敗したなぁ一度やってみたかったのに。」

そういうとポケットの中からコンビニのそばについているような小さなわさびの袋を取り出す。

「タクミ~もっかい寝て。」語尾にハートをつけて言い放つ、わさびをもちながらという微妙にシュールな構図で。

「誰がもっかい寝るかっ!お前それ塗る気だろ、普通に危ないからというかやるな。それ普通の起こし方じゃないし。」

「これ、普通の起こし方じゃないのか~……。」そういうと須野は遠い顔して

「昔やられたのに。」あまりにも須野の顔が影っていたので話題を変えることにする。

「俺が寝ちゃっていたのは悪かったよ。で、いくんだろ放送部に。」

「おお~そうだったそうだった。忘れてたよ~じゃあレッツゴ~。」

そういうと須野はかばんを持って教室を飛び出していった。

「忘れてたってなんだよ。」俺は軽く溜息をついて須野を追うように教室を出たが……。

そこに須野の姿はすでになかった。

「さてどうするかな。」

須野はさきに行っちゃったし後を追わなきゃいけないのは確かなことだ。ということは目的地は放送室なのだがどこにあるのかわからない。どうしたものか。

「おっタクミじゃんか。お前もこの学校だったんだな。」

聞いた事のある声がして振り返る。

「まっちゃんか、そういうお前もこの学校だったんだな。」

「そうなんだよな。まあ知らない間柄なわけでもないし、同じ学校ってことでよろしくな。」

松方弘樹(まつかたひろき)中学時代友達の友達というつながりで知り合いそこまで仲がよかったというわけでもなかったが意外と話のしやすい奴で変な部分で物知りな運のいい奴である。

「よろしくな。っとそうだ、まっちゃんさぁ放送室の場所知ってるか?」

「放送室?確か二階にあるってさっき言ってたような気がするな。ちゃんとした場所は知らんがたぶん二階だ。」

「サンキュ~まっちゃん。俺急ぐからまたな。」

「おう、俺もこの後マルチメディア部っての見に行くからまたな~。」

俺の現在位置は一階の玄関だから目の前の中央階段をあがればいいんだな。その後はどうにかなるだろ。

ということで二階にあがる。が、やっぱりぱっと見じゃあわからないな。

と思ってとりあえず歩き出そうとしたところ、前の方になんかの教室というか部屋のドア前に立っている子がいる。

かわいい子だった。というか胸が大きかった……って何考えているんだ俺は~。

っと自己険悪に陥ってる場合じゃなかったということでその子の近くに行き何の部屋かプレートを見てみる。

放送室だった。

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

二人とも無言。どうすりゃいんだこの展開。とりあえず打破しなければ、この空気を解除しなければ、というか中にはいらんと須野にまた殴られる。たぶん。

「君も放送部の見学に来たの?実は俺もなんだ~。で、中に入らない?」

「・・・・・・。」

俺は何を言ってるんだ。もっといい言葉があっただろう。うわ~やっちまったよ。というかこの無反応何なんだ~。

「あの~中はいんないんですか?」

「・・・・・・。はっ!ごめんぼーっとしてたえーっと君も見学?私もなんだ~というか中はいらないの?」

やっと返事が返ってきた。というかさっき俺が話しかけたこと知らない?それはそれで安心だがでもなんだかなぁ。さらにいうと部屋の前に陣取っているあなたが邪魔で入れないんですよ~。

「失礼しま~す。見学者二名はいりま~す。」

って早っ意外と行動的なんだねこの子。変な子だ全くもって変な子だ。まぁとりあえず放送室着いたしよしとするか。

「タクミやっと来た~遅いよ~。」

入ってきたとたんに須野の声、俺は脱力する。とりあえず須野が座っている席の近くに座りで少し小さな声で話しかける。

「お前、案内するって言ったこと忘れてるだろ俺この場所知らなくて焦ったんだからな。」

「いや~ごめんごめん。でも、普通に来れたからいいじゃん。」

須野は笑っている。俺は溜息をつきながら他の見学者らしき人や放送室の様子、先輩方を見る。

見学者は俺と須野、さっきの変な・・・・・・かわいい女の子、それといかにもオタクって感じのいや、影の薄い男子が一人、あとは見た目放送って感じのしないちょいギャル系の子だな。放送室は思っていた以上に狭いな機材も中学と比べ全然古いしスタジオのないからここで音声放送とか全部するのか。先輩方はというと部長らしきショートヘアのきれいな女の先輩とちょっとぽっちゃり系のメガネをかけた女の先輩、あとこっちもいかにもオタクって感じの男の太めというかがっちりというか体型が曖昧な先輩の3人か。

他に人が来る様子もないしこれで全員かな。

「思ったより新入部員がきてくれてよかったよ~。あんまり来ないだろうなぁと思ったからねぇ。」

きれいな方の先輩は笑いながらそういうと男の先輩の方が的確に

「まだ入部届けだしてないから新入部員確定じゃないよ。今日は見学会なんだからちゃんとアピールしないと。」

ここで俺の中で二人のイメージがきれいだけどちょい男勝りな先輩とオタクっぽいけどそれなりに的確に突っこむ先輩という風に確定した。




ON AIR!! 生徒会  ~プロローグ「テキトーであるが故の失敗その1」~

 この物語は作者の実体験を元に脚色をかなり加えて思いつくままに作られたお話です。
 事実かどうかは自己判断でお願いします……。では


ON AIR!! 生徒会  ~プロローグ「テキトーであるが故の失敗その1」~


 ことの始まりは高校に入学して新しい環境に慣れ、周りのクラスメイトに友人関係ができはじめグループ化していく様子が感じられる程度になった頃のことである。
 それぞれが自分というものを出し始めそれを認めた人たちが集まり友人としてかどうかわからないけど自分達なりにコミュニティというものを作り始める。そんな余裕ができ始める頃にちょうどよく部活の勧誘というものが始まるものだ。
 俺の場合、始めの席が真ん中の列の一番後ろの席であったため前・左右となったクラスメイトと多少なりとも会話はしていたが基本コミュニケーションをとるというのは面倒くさいと考える性質なためそこまで仲良くなる、つまりはグループの形成にまでには至らない程度にしていた。
 そんな特に仲のいい人という物を作らずテキトーに高校生活をなんとなく過ごしていたわけだが、今思うと部活紹介兼新入生歓迎会という催しが開かれたあと俺の平穏が崩れ始めたのだと思う。
まぁ実際振り返ってみると実にいろいろな意味で充実した生活もとい学校生活だった。それはほんとにいい意味でも悪い意味でもだ。
 さて説明口調で話しても面白くもなんともないと思うのでここからは回想形式でいきたいと思う。ということでことの発端、いや布石とでも言い直そうか部活紹介兼新入生歓迎会が終わった後、俺の学校生活が変わるまでの布石をご覧いただこう。いや、今思うとほんとにここが最初の分岐点だった……。



 部活紹介兼新入生歓迎会が体育館で行われた後、俺達は教室に戻りそれぞれのコミュニティでどこの部活に入ろうかとかあそこの紹介が面白かったとか思い思いに話している。
 実際、俺は話す相手も特に思うこともなかったからただ自分の席に座ってそんな会話をしているクラスメイト達の楽しそうな顔を眺めて、いや、観察していた。
「タクミはどこの部活に入るの?」突然前の席に座っていた須野広美は話しかけてきた。
 須野広美(すのひろみ)という女子の俺の始めの印象は元気・活発という言葉の似合うさわやか形で入学式当日に話してからおそらく俺が学校で一番多く話しているという点においても話しやすい気のいい奴である。
「特に何も考えてないよ。中学んときは放送やって忙しかったからとりあえず高校は帰宅部でのんびりやるかな。」
「そういえば自己紹介のときも放送やってたって言ってたね。しかも部長だっけ?」
 須野はいつも以上にニコニコしながら、ニヤニヤだなこれは。とりあえず何かありそうな感じで聞いてくる。
「確かに部長やってたよ。半分は成り行き上の話だし、まあがんばってやってたのは事実だ。」
「じゃあさ、わたしと一緒に放送部入らない?」
突然の誘いだった。むしろこれでニヤニヤの内容が判明というか少し想像はしていたが、直球ど真ん中で来るとはさすがだと感心してしまう俺がいる。
「いやね、放送部入ろうか実際迷ってるんだけど、経験者のタクミがいるならいろいろと相談とかできるしいいかなぁ~って思って。」
笑いながら言葉を続ける須野。
「この後体験入部できるらしいから行こうよ。ね、決定~。」
「有無を言わせない気か。」
「言わせる気無いよ。タクミはわたしと一緒に放送部へ入部するの。」
ここまで断言されてしまうと、なぜかとても清々しい気持ちになる。
「わかったよ。別にどこかの部に入ろうとか考えてなかったし中学のときそれなりに楽しかったしな。」
「おお~さすがタクミ。わかってるね~。・・・・・・これでわたしの野望に一歩近づく。」
「今一瞬黒い顔が見えたが気のせいか?」
「え?なに?気のせいダヨ気のせい。はっはははは~。」
ちょっと苦笑いで明らかに誤魔化しきれてない顔だった。この子嘘つけない性格なのか。
「じゃあ放課後ついてってやるから案内よろしくな。」
「うん、まかせて。」
まぶしい笑顔だ。そんな顔されるとちょっといいことした気持ちになるな。こうやってたまには流されるというのもいいか。と考えていると教室のドアが開き担任が入ってきた。
「じゃあホームルームはじめるから席着きなさい」
須野は一度ちらりとこちらを向き軽く笑顔で手を振った後前を向く。
「少し早まったか……。」
誰にも聞こえない声で俺はそう呟くがその思いを振り払いホームルームが終わるのをぼーっとしながらただまっていた。