3月6日
私立女子高校に通う女子生徒が2人。一緒に首吊り自殺。遺書にはこうあった。
「生活に何の不満もない。身勝手を許してください」
二人とも成績がよく、クラブ活動もしていて、1年生のとき学校を 一日も休まなかった。イジメなどの 問題は抱えて いなかった。自殺した日も普段通りに登校した。両親はこう言う。
「死に対する興味があったようで、そういうものに憑り付かれ、持って行かれた」
女子高生問題にくわしいコメンテーターが言う。
「もちろん自殺には複合的要因があるのですが、不満が無いのが不満という理由もあるんです。トップクラスの高校に入て、入ったら輝かしい未来が開
けると思っていたら、平坦な道が広がっているだけ。優秀とされる男子校、女子校は特に、異性との交流も無く、ただつまらないだけと退学する生徒も多い。一
方で、不満が無く平坦であるがゆえに悲劇のヒロインに憧れる。自殺したらヒロインのごとく生きた証をのこせるのではないか、と自殺に走る。大人は不満が無
いから自殺、というと理解できないようですが、実際にこういうことがあるんです」
3月7日
マンション前の路上で、「女性2人が倒れている」と、1階の飲食店の店長(52)から近くの交番に届け出があった。若い女性2人が血を流して倒れており、全身打撲で間もなく死亡した。現場には「理由はない」などと書かれた遺書が残されていた。
死亡したのは、市立高校2年の女子生徒(16)と県立高校2年の女子生徒(17)。
東京水上署の調べでは、店長が「ドンドン」という音を聞いて外に出たところ、9階建てマンションの前で2人が倒れていた。マンションの8階と9階の間の踊
り場(高さ約20メートル)には、2人のものとみられるリュック2個とバッグ2つが置かれており、財布や衣類が入っていたという。
バッグとリュックの上にはルーズリーフの用紙11枚が入った封筒があった。用紙には2人が交互に書いたとみられる筆跡で、「理由がない」「強い
て言えば疲れたから」「死ぬ理由もないけど、生きている理由もない」などとあった。「ありがとう」「お世話になりました」という友達らに送る言葉も記されていた。
死亡した2人は、高校は別々だが、共通の趣味の アニメを通じて知り合ったという。
理由はない。
興味はある。