淡雪のような逢瀬 -ハト屋(キラキラ橘商店街) | 丁稚烏龍帳

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

                                              2月14日(日)

 昨日の寒空が打って変わって晴れ渡った日曜日、お出かけ根性が騒がないわけがございません。

 朝の八時過ぎから洗濯にいそしみ、前日の洗い物を済ませ、着替えまでして準備万端。昼下がりのお散歩に出発しましょう。

 曳舟駅で電車を降りて、京島の路地裏をぶらり。皆さんご存知のことと思いますが、このあたりは長屋づくりの家が数多く残る下町風情の味わえるまち。のんびりとへび道を歩くと、小春の陽射しのあたたかさに、何やらのんびりとした気分になってきます。路地裏にネコ探しをするのもまた楽しい過ごし方。


丁稚飲酒帳-コッペパン一筋  京島の裏通りを抜けると、キラキラ橘の商店街が東西に広がっています。今日は恒例のびっくら市のようですが、その割にはシャッターが多いなぁ、出たのが遅かったから昼過ぎでしまってしまったのかしらん。ごはんも食べずに出てきたもので、何やら腹の虫が騒いでまいりましたよ。ここは商店街そぞろ歩きのお楽しみ、買い食いでおなかの騒ぎを鎮めましょう。


 折から、ちょうどよい所に念願のお店がございます。 コッペパンのハト屋…各種メディアにも取り上げられており、ご存知の方も多いと思います。看板にはカステラと大書されていますが、これは年末に常連向けのみに販売されるカステラをやっているからで、普段は素のコッペパン120円と、それにジャムまたはピーナッツクリームを挟んだ150円の三種類しか販売していないそうです。老夫婦二人でやられているこのお店、タイミングが合えば食べてみたいと常々思っていたところ、今日は絶好の(?)空腹具合、財布から150円を取り出し食べる気満々です。

 先のおばさんがジャムとピーナッツを三つ買われて行ったところで、お婆さんが「次のお客さんは?」と声をかけてくれます。「ピーナッツ一個ください~」とお願いしますと、ご主人がその場でコッペを半分に割って、その間にピーナッツクリームをたっぷり塗ってくれます。

 店頭のガラスケースに並ぶコッペパンの、飴色のてかり具合が何とも食欲をそそりますねぇ。ちなみにお代の150円は手渡しではなく、ガラスケースの上の銭皿に置くのが流儀のようです。



丁稚飲酒帳-フカフカ幸せ  撮影するのももどかしく、一口パクリ。なんともフワフワな食感ですねぇ。ご飯党のあたくし、食べる機会が少ないのがいけないのでしょうが、正直、コッペパンというと給食のパンのイメージでありまして、ボソボソしたものという印象が刷り込まれていました。んが、これは違うんです。

 端まではクリームが来ていないのですが、この生地が絶品。一口いただくと小麦の甘い香りが広がって、噛み締めると口の中でほどけた生地が、フワッと粒上にまとまったかと思うやハラリと溶けていきます。これは評判になるのがわかる気がしますね。

 また、真っ白なピーナッツクリームが上品で、この生地を邪魔しないのがすばらしい。いわゆる茶色いピーナッツクリームのように、ピーナッツ、ピーナッツした主張はしないけれど、でもしっかりとピーナッツクリームだと感じられるこのクリームが、女房役として生地の美味しさを引き立ててくれます。このクリームが生地と溶け合ったときの美味さといったら、これはおやつの域を超えていますな。

 もう一つ買っておくんだった…という感じで、あっと言う間に食べ終えてしまいました。また、近くに寄ったら買わせてもらいたいなぁと思う逸品でした。名物に美味いものあり、コッペパン。ご馳走様でした。


ハト屋 11:30~ 不定休