あの空の向こうに | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

丁稚飲酒帳-あの空の向こうに  ご無沙汰しております。

 しばしのサボタージュをしておりました。

 え、三週間くらいの音沙汰なしは、いつものことですって?

 確かにそのとおりなんですが。


 先月の終わり、お酒の仲間が亡くなりました。

 僕が酒場の世界に踏み込んだその日にお会いした時には、一見怖くて、上目遣いの大きな眼が印象的で。気難しい方かしら…と思ったら、馬があったのでしょうか、20も年上なのに気安く接してくれて、今も通っている酒場の多くをご案内いただきました。

 また、いろいろな方とも親しくなれたり、あるいは某酒場で常連さんと仲違いした時には、間に入ってくれたり、煮え切らない僕を叱ってくれたり…ミルクワンタンが大好きで、山手線散歩飲みからの徳多和ライブ、横浜方面の重鎮と親しくなれた諸星からバー巡り、愛・地球博の会場前まで行って帰ってきた、なんてこともありましたね。…僕も叔父貴と慕った方でした。 


 どうしても筆を取る気になれず、ブログの更新画面も開けないままに、時が過ぎて行きました。

 先日、仲間と飲んだ時にそんな話になりまして、更新しなきゃいかんでしょうと発破をかけられまして。確かに、そろそろ「おぬし、俺をサボりの理由に使うなよ」と言われそうな気もしますし…。


 夏の暑い盛りのヤマニ会、何故だか叔父貴とこのブログの話になりまして「珍念ちゃん、おぬしのブログは、ときどき花のことなど書いてあっていいね」と、まさか叔父貴があたしのブログを見てるなんてという驚きとともに、思いもしなかったお褒めの言葉にドギマギしてしまいました。嬉しかったなぁ。

 告別式の日、見上げた空は抜けるように青くて…きっと、あの空の向こう、どこかでまた散歩してるんだろうなぁ。なんて思ったら、雲がぼやけてきました。

 そうですね、サボるのも大概にして、ぼちぼちまた、感じたことを感じたまま、伝えていきましょう。

 また、どこかで見ててくれるのでしょうし。どうぞ、散歩しながらいいお店をみつけてください。また紹介していただけるその日まで。またお会いしましょうね、腹黒屋さん。