豚さんと先生と南京町散歩 -夏休み接待旅行IN神戸③ | 丁稚烏龍帳

丁稚烏龍帳

today,detch stood live on the earth,too…

丁稚飲酒帳-元町中華街  アヒルちゃんとの邂逅を果たし、次はどこへ向かうのかニャ。

 地下鉄を梅田で乗り換えて、目指すは阪神梅田駅。阪神電車に乗って神戸元町にレッツゴーだニャ。

 元町といえばご存じ中華街。こちらでは南京町と言うようだが、ビルの谷間に中華風の門が見えてきたニャ。最近、横浜の中華街に行く機会が何回かあったが、規模的には小さいながら、門をくぐると小路の左右に立ちならぶ食べ物屋に土産物屋、さらにはテイクアウトの屋台の数がものすごい。器は小さいながら、麺類が200円から食べられるのは、驚きだニャ。食いしん坊の丁稚などは、左右に目移りして困っているようだ…おまえ、これから接待で夕飯に連れてくんじゃなかったか?


 それにしてもこの街には、豚さんが数多い。南京町広場と呼ばれる、まちの中心部を見渡せば、あそこのお土産屋さんに娘ぶーさんが、こちらの饅頭屋さんにはゴミ箱ぶーさんが、さらには向こうの豚まん屋さんにはベロだしぷーさんがと、オンパレードだニャ。
丁稚飲酒帳-娘ぶーさん 丁稚飲酒帳-ゴミ箱ぶーさん 丁稚飲酒帳-肉まんぶーさん


丁稚飲酒帳-老祥記  というのも、この広場に隣接する老祥記…ごみ箱ぷーさんのいる店だニャ…というこのお店が、豚饅頭の発祥の店なんだそうニャ。店の前から広場の中ほどまで、たいそうな行列ができている。「先生、ためしに一個買ってみるでゲス~」。まあ、販売は三個からだがニャ。

 列に並んでいると広場では京劇の西遊記の登場人物に扮した俳優が、観光客と記念撮影をしている。これをさばいている片言のお姉さんの、撮りっぷりがすばらしい。グループから集めた携帯やカメラを代わる代わる、違うポーズを要求していくのは本職のカメラマンの如しだ。そんな様子を楽しんでいるうちに、もう丁稚の番だ。テイクアウトの回転は上々といったところか。

 

 あつあつの豚饅頭の包みをほどいてみると、かわいらしい豚まんが三個並んでいる。一つ90円という値段の故か、どれまずは一口いただいてみよう。

丁稚飲酒帳-豚まんぢう  スープでも練りこまれているのか、茶色い皮はむっちりとして弾力感がある。いわゆる肉まんのようなふわふわで甘い生地ではないのだが、かみしめると味が出てくるタイプである。

 さらに中の餡がかなりジューシィで、これぞ豚まんぢう~という感じの豚の味わいが全面に出ている。ややくどくなりがちなところをネギとニラだろうか、香味野菜が爽やかにまとめている。うむ、これならばちょっと小腹が空いたときの、エネルギー補給に一個90円というのは重宝するだろうニャあ。

 「先生、お、お茶…」。丁稚よ、小ぶりだからと呑みこむな…。


 老祥記 10:00~売り切れしまい 月曜定休

      豚饅頭 一個90円(販売は三個~)