
「やったー」とm蔵がはしゃいでいるが、これが今回の接待の第一目的、フローティングダックだニャ。水都大阪博の一環として、八軒家浜に浮かぶこのアヒル、実はこの日が展示の最終日だったのだニャ。「間に合ってよかったでゲスよ、m蔵さん~」と、丁稚とm蔵が抱き合って涙している姿は美しいものだ。
ちなみに私とでは大きさがわからないかもしれないが、この船との対比を見ればよくわかろう。高さは9.5m、幅は11mだそうで、かなりの大きさだニャ。
この展示のコンセプトは、政治的意味合いで決められた国境に意味はなく、人々の緊張をやわらげるというもの、世界各国を旅してきたそうだが、難しいことはともかく、その愛くるしい姿が人々をひきつけてやまないのであろうニャ。
河岸の周りには大勢の人が詰めかけている。丁稚たちもあたりを歩きながら、右側面から後背、そして左側面からデッキ上に上がり、さらには天満橋の上から正面の姿まで、このアヒルだけで随分と楽しませてもらったようだ。このアヒルはこれからもまた世界各国を旅していくのだろうニャ、行きずりの出会いであったが、またどこかで再会したいものだニャ。さて、大阪をあとに次はどこに向かおうか。