3月28日(土)
幸せな日を確認するのは良いことです。平成21年3月28日、わが友とかげさんご夫妻の結婚式です。
住宅街の中の一軒家レストラン、足を揃えて寝るワンコ、桜の花のお酒から始まる乾杯と、ともかくもお洒落で粋な二人の趣味の詰まった結婚式は、最高に楽しいものでした。なかでもウェディングケーキがめちゃうま~。聞けば自由が丘の行列店の特注品とか、なかなか撮りに来る方がいにかったもので、思わず四ピースほどもいただいたのは、ヒミツでゲスよ先生~。
お酒の方もお二人の趣味の表れ、豪勢なラインナップ。思わず最初から取りに出かけて、一升ビンは返してくださいというアナウンスが流れるのも、このメンツならではですね。手作り衣装のウサギさんがいたり、学校から抜け出てきた先生がいたり、コスプレ調をきたしたのはファッション賞があったから。さすがの丁稚も、今日はいつものとっくりはあきらめました。
それにしたって、パーティ時間が短いんじゃないってくらいあっという間の楽しい一次会が終わって、二次会に行く人は駒沢公園に移動。なんと待っていたのは大型バス。優秀な(?)バスガイドさんのおかげで、渋滞もなくあっという間にバスは荻窪駅前に到着。目指すは、駅前から徒歩三分ほど、雑居ビルの上に酒林も豊かなこちら、いちべえさんです。
普段は静かな落ち着いた店内に、一次会できこしめした紳士淑女が四十人ほどお邪魔。思わず隣近所の他グループの方に、お騒がせしますとごあいさつしてしまいました。
マスターにお任せで一升売りのピンをセレクトしていただきましたが、またこれがいい。「これをもってこないと怒られるから」とご店主折り紙つきの十四代、事前に下見の際もいただいだプレミア日本酒、而今、亀泉に奈良萬のおりがらみ。それぞれタイプの違う美味しさの集大成、素晴らしい。
また、用意いただいたあてがよいですよ~。刺盛りも種類豊富に、また日本酒がすすめと言わんばかりの酒肴がもりだくさん。新郎新婦がなじみとはいえ、美味しいお酒に美味しい当てがリーズナブルな価格で味わえるのは、荻窪という土地柄も含めて、ご店主の裁量のおかげでしょう。こりゃふつうに再訪必至ですなあ。
いやあたしも銘酒居酒屋というと、どうしても偏見をもっておりまして、高いものと決めてかかっていたのですが、とんでもないお話で、今日が三回目ですが…って今日はパーティですから別としても、普通に飲んだらお一人三千円ちょっともあれば、十分楽しく飲み食いできるって、これ大衆価格でっせ、お客さん。土地側もあるかもしれませんが、本当にいいお店だと思います。
当然この日は、お店の良さに加わって、新郎新婦をお祝いする面々の楽しいトークに、飲んだくれっぷりに花が咲き…なんとも楽しい時間が流れて行きました。
その宴も半ば過ぎ、ご店主とスタッフの皆さんが、主役をお呼びになります。はにかみ屋の新郎は、すでに得意
の寝たふりで浮世から解脱されていましたので、ご新婦が呼ばれて、手渡されたのは小槌に釘。なにが始まるのかとみていたら、なんと発泡の酔左衛門の噴水ショー!
これは見た目も綺麗だし、また味わってみたなら軽やかな甘みに、発泡ならではか消えゆくような飲み後のさわやかさ、思わず何杯もいけてしまいそう…って、まわりの呑み助も思ったようですが、分け合えばあっという間に消えるのがお酒の不思議さ。いやあ、このショーはまさに披露宴向けですねぇ、ご亭主の粋な心遣いに感服いたしました。
そんなサプライズも含めて、とにもかくにも酒が好き、そして何より新郎新婦が好きという、祝福客の面々が集まっているのですから、会が盛り上がらないはずがない。あちこちで話の輪に花が咲き、時にはこちらの様子がうらやましかったのか、敷居のの向こうから飛び込んでくる珍客もあり、二時間半のお時間はあっという間に流れて行きました。
最後は主役の温かいごあいさつで〆となりましたが、この会が盛り上がった要因はやっぱり新郎新婦の事前の打ち合わせ等の心遣い、参加したメンバーの気風の良さ、それに応えていただいたお店の皆さんの行きとどいたフォローアップ、そして何より美味しい日本酒…ということで、落ち着いたらまた反省会はここでしなければいけないでしょう(笑)。
ともかくも楽しい一日でした。
とかげご夫妻、お幸せに!
いちべえ 17:00~22:45(フードL.O) 日曜定休 ただし月曜祝日の場合は日曜営業