10月9日(木)
今日の夕飯は、お友達にいただいたお土産にしましょう。
早めに帰ってごはんを炊いて、ルルルルン♪お鍋にお湯を沸かしましょう♪
と、準備の整いましたるところで、取り出したりますわ、目の覚めるような色彩の赤い箱。
人気サイト「オテル趾骨」名物企画、地方出張土産大供出が先日もありまして、今回は東北から九州のお土産が告示されていました。たまたまその時、著者であるとかげ沢さんに事務連絡があったもので、メールついでに要望しましたところ、厳正なるあみだくじにより見事に当選した逸品です。
その名も山形名物「さくらんぼカレー」。なお、姉妹品に「ら・フランスカレー」もあるそうです。
ごはんも炊けたところで、洗濯機が止まったので洗濯物を干さなきゃね、と主夫業をこなしまして、さて再度お湯をちんちんにわかして、銀の中袋を投入。あとは待つこと五分だけ、調理はお鍋任せの間にごはんを大皿に盛り込んで、さて時間です、いざ開封!
袋の中身を見て……赤いよこれ(苦笑)?いくらさくらんぼだからって、この色はつかないだろうって色をしてますぞ。見た目は結構シャバシャバのスープカレーのようですね。ご飯に染みてしまいそうだなあと思いつつ、袋からお皿にジャーッと一息に。
おお、赤というかくすんだピンク色だぁ…ピンクのスープに浮かぶ赤い大きな粒はさくらんぼですね。ごろごろ四つも入ってるよ。他には大振りの豚肉、マッシュルームにニンジンさん。しかし、何よりも色にインパクトがありすぎです。失礼ながら、食欲をそそらないこと、この上なし(苦笑)。
でも、鼻腔を刺激するこの匂いは、紛うことなきカレーの匂い。欧風と言うお、丁稚的にわかりやすい表現をすれば、ボンカレーの香りというか(笑)。お米にカレーがしみわたる前に、まずは一口いただきましょう。カレーも混ぜ食い派と、白ご飯を残す派とがありますが、僕は断然後者です。白いご飯が赤く染まる前に食べなくちゃと、かきこんだファーストスプーン、その味わいは…あら、普通にカレーだわ。
赤ではなくピンクの原因、牛乳たっぷりのまろやかなカレールーは、スパイスの刺激は少ないもののコク深く、ごはんが進むじゃありませんか。してみると、色と具だけですかねさくらんぼ…いや、飲み込む寸前かすかに感じるのは、さくらんぼの酸味かなぁ。無理にさくらんぼを見つけようとしすぎかしら(^^;
でも、とかげさん的には期待はずれかもしれませんが、普通にレトルトカレーとして美味しい一皿です。ちなみに具の方のさくらんぼは、口に含むと食感もサクランボの味や香りもなく、口の中でとろけていってしまいました。考えてみれば、ヒデキだってリンゴと蜂蜜入れちゃうし、京都ガラムマサラの隠し味はバナナだし、普通に家庭でカレーを作るときにも果実類入れますものね。たまたま山形ではありふれた果実、それがさくらんぼだっただけでしょう…って、単価を考えるとそんな贅沢使いはできないか(苦笑)。
想像していたさくらんぼの香りや味わいのするカレーでこそありませんがてしたが、それがあったらカレーとしては美味しくないですよね、きっと。普通の食卓の一品として、ありがたいおみやげでした。ご馳走様でした、とかげさん。