11月2日(日)
前日、久々に時間のとれたu先生と飲み歩き。その席で、あたしが一月ほどお留守にしている丸好に行こうかという話を持ち出したところ、では…となりまして丸好訪問とあいなりました。
ところがこういう日に限って寝坊するもので、出立の支度を整えた終えたのが11:40分。急いで出かけても12時を回るなあ…最近、丸好開店同時満席多いから、入れないかなあと思っていたところへ、先生から「すまん、寝坊しました」のメールが。あらお互い様で…それでは二順目狙いにしましょうか、ということで1時過ぎに八広集合にしました。
おうちからテケテケ小走りで一時ちょうどにお店に着くと、予想通りの満員御礼。まあ、ゆったり待ちましょうということでm蔵選手が10分後に合流、ここでお一人帰られたので、先に入ろうかと思っていたら常連のTさんが顔を出されまして、まだ揃っていないということもあり、お先にどうぞとお譲りします。先生も自転車で半前に到着しますが、いっかな動く気配なし(苦笑)。
午後になって晴れ間がさしてきたねぇ…とか、連続でトイレに立つ方がいて、丸好トイレに行列が出来てるのを見て、あそこで並ばれると落ち着かないねえなんてお話をしていると、娘さんが暖簾前で立ち話してる僕らを見つけて、「お、待ってるか、悪いね直にそっち側空くから」と声をかけてくれます。いえ、お互い様ですから、順番でお待ちしますよ~。
15分後、左手側のお三方がお出になり、交代でお店に入ります。見ると、奥っ方の一辺は端からTさん、新宿のテンガロンハットさんに尾崎紀世彦さんまで、見知った顔がずらり。そのお隣は、先月拝見したお若いのに渋めの黒づくめのお兄さん。みなさんに会釈をして席に着きます。いやあ、おなか空いた~。
席に着きしな、お母さんが「今日はほんまもんの菊入ってるよ」と一言。メニューを見ると「山形入荷菊のおひたし」が。先月お邪魔した時にも菊はあったのですが、その時は違う産のものだったそうで、お願いした時に「これはちがう」と自らお話ししてたのを覚えてらしたんですね。ちょうど今朝箱詰めで届いたところだそうです。当然、お願いするでしょう。
ボールで乾杯したところに、参りました繊細な白糸・黄糸・紫糸がよりあったような、菊のおひたしが。軽くお醤油をまわしていただくと、口の中に広がる菊の香り。お酢の酸味とともに爽やかな香気が、体を綺麗にしてくれそうな味わいです。娘さん曰く、「朝から花をむくのに大変だったのよ」とのこと。おかげさまで美味しくいただけました、ありがとうございます。
腹減りの食欲に促されるまま、ホワイトボード真ん中の日替わりコーナーの根菜類を食べつくす勢いで、注文します。左側って煮込みの大鍋の脇に、その日の野菜系惣菜が作りおきされていまして、間近にこれを眺めると、ついお願いしたくなっちゃうんだなあ。
まずはゴボーの牛肉煮にしいたけ煮をもらいましょう。このゴボーは、北海道産とのことでお父さんの故郷から送られてきたものでしょうかね。一本丸でぶつぎりされた牛蒡がほっくり柔らかく煮あげられ、これに牛肉の出汁と鷹の爪の辛味が含まれてお酒と食が進む一品です。「牛蒡は寒いところがいいよ」とお母さん。「山形でも牛蒡とれるけど、こうして煮ると芯が残る。青森あたりまでだね」と力説されています。県民愛に満ち溢れたお母さんが言うんだから、間違いないでしょう(笑)。
しいたけの方も肉厚の身もすばらしいけど、一緒に煮られた車麩がすばらしい!あたし、お麩が好きでして、あのほろっとした食感と、一緒に煮込まれた具材の味を吸い尽くしてそれをほんわりと纏め上げてくれるほんのり甘やかなあの風味、今思い出しても唾が出ますわ。
さらにカボチャ、里芋煮、イカ大根と根菜を食べ続け、口直しも赤大根酢でさっぱり根菜。いやぁ、段々おなかも落ち着いてきたぞということで、向こう側で山かけのオーダーが入ったのに合わせて、満を持してマグロ丼をお願いします。
大振りにカットされた赤身のマグロを軽く小鉢でヅケにして、真白く立った山形の新米がたっぷり盛られたご飯の上に並べられます。その上に刻み海苔をたっぷりまぶせば、マグロ丼の完成です。日によっては中トロが乗ることもあるこのマグロ丼、ホルモン丼や牛丼、とろろ丼という定番ご飯ものの中にあって、あたしが一番好きな逸品です。最近丸好に来てもマグロ丼をオーダーする機会がなく、大分前から食べたいなあと思っていたのです。丸好行きが決まっていたこの日の朝は、「マグロ丼を食べるんだ!」という誓いとともに目覚めたくらいですから(苦笑)。
なにせマグロの身質がすばらしいんです。今日の赤身もしっとりしていて、ワサビを載せていただけば、ヅケだれの旨さに加えてマグロの甘味がご飯を進ませてやみません。いやあ、トマランチ元会長~。三人で二切れずついただきましたが、危うくおかわりをお願いするところでした。
さらには塩気が適度な鮭かまも最後の一切れをいただいて、これがまた白米オーダー心をくすぐります。しかし今日はヘルシーに野菜炒めで〆るんだい…って、白米の方が油が入らない分ヘルシーか(^^;
いいんです、このお味噌を絡めていただく野菜炒めがすばらしく美味しいんです。もやしのシャキシャキ感、ニラの香り、バラ肉の旨味…家でいつも真似してるんですが、この味は出ないんだよなあ。
と、お母さんが奥から段ボール箱を出してきます。見ると、箱の中には一杯の菊の花。蓋をあけたとたんに、店内に広がる菊の芳しい香り。ああ、秋だなあ…今年はまだまだ暖かい日が続いて、今日も上っ張りなしで出かけてきたくらいだけど、もう11月なんですものね。表に出れば、秋の夕暮れれの訪れは早く、空の高さは紛れもない秋の空。指に菊の匂いを染み付けながら、仲良く花の芯をはずす親子の姿に、季節の移ろいを感じた11月の丸好でした。
いやあ、しかしよう食べた。それでも三人で5550円ですから、なんてリーズナブル。今日も極上のほろ酔いランチでございました。ご馳走様でした。
丸好酒場 16:00~22:00(日曜20:00) 月・火・金定休