それは秘密の調味料 -やまと(浅草橋) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

                             8月9日(土)しょの②

 神谷酒場へのご挨拶を終えて、さてどうしましょうか…って、もうルートは決まってるんですけどね。向かうは三ノ輪、さあタクを拾う前にメールチェック。なんですと、目的店がおやすみですかぁ…ああ、乗る前にチェックしてよかった(^^;
西口  この日、某サイトのオフ会という名の飲み会日だったのですが、ちょうど〆日と重なっていたので、わがままを言って挨拶の時間をいただいたのでした。三ノ輪のもつがダメなら、浅草橋のもつでしょう…ということで、皆さんは西口やきとんに集合されてるようですね。田端から秋葉原経由で駆けつけるぜ~って、このルート(錦糸町から)行きに通ったわよね。

 

 田端~浅草橋間は想像していたよりも近く、40分ほど遅れで合流できました。

 駆けつけでミルク割りをいただきつつ、皆さんにご挨拶。集合していたのは、熊さん、とかげさん、たじまきさんに北からふるさん、そして本日のゲスト、四人以上ですが大丈夫なんでしょうかの匹そさんの5人。
ドミグラ  路麺大帝ともあだ名される匹そさんがいる以上、話題はやはり麺。いろいろお勧めのお店の名前があがります…しかし、ふるさんは詳しいなぁ。お、箸と串を駆使して神田の路麺屋さんの地図を再現してますねぇ。

 定番皿なんこつに、本日の皿もの、ドミグラスをいただくとなんともつじゃない。パスタにミートソース状のソースが絡めてありますね。なかなか美味しいけど、おなかにためるわけにはいけません。本番はこのあとに控えているんですから。



黄色い看板  合流してから小一時間の楽しい時間はあっという間、さてぼちぼちとみんな揃って腰を上げます。今日のメインは、浅草橋駅東口からほど近くの路地裏にひっそり鎮座まします黄色い看板、こちらやまとでございます。

 大人気店のこちら、土曜日のこの時間でも満席です。60人くらいは楽に入りそうなんだけど、予約を入れてもらってよかった~。それもそのはずで、美味いのはもちろん、とにかく盛りがいい、そして安いと三拍子揃っています。

本日のお席は厨房脇の一番奥壁際の卓、これは注文も通りやすいし、おトイレも近いしいい席ですね。しかも、前回お会いした大陸系でないお姉さんもいるじゃないですか。この方の愛想の良さが嬉しいです。


飲み物は当然名物、何が入っているのかわからない、乳酸系特大チューハイ。このバケツみたいなジョッキが素敵でしょ。このデカいジョッキをこれだけ重ねるのも、またすごいなぁ。ん~、かすかな酸味と甘すぎない甘味、この正体はなんなんだろう…知らない方がいい気がするのはなぜかしら(苦笑)


どでかい白いヤツ  本日のオフ会、フィーチャリングそばさん(匹そさんは、「匹子(ひきこもりの意)のそばゲッティ)さんの略)と銘打ったのも、ここやまとの常連さんであるそばさんと熊さんが半月ほど前に、このやまとでお鍋を食べて、夏鍋の旨さを再認識したからなのです。ということで、オーダーはそばさんにお任せしましょう。

と、いきなり鉄火巻き三人前ですかぁ…なら、奈良漬巻きもお願いします()。いや、ご飯党員として基本でしょう。マグロ納豆にしらすおろし、セロリに唐揚げと、頼みすぎなのではと思いつつもこの人数ですからね。決め手

そうそう、忘れてならないのが本日の決め手、卵納豆ですね。あ、でもすぐに食べちゃだめですよ(正解はCMのあとで)




巻物の山  一次会から続く与太話をしていると、シラスおろしにマグロ納豆などが早々に出てきます。ここはお父さんが一人で調理されてるんですが、このスピード感はすごいなぁ。
そしてどどんと来ましたよ、巻物軍団。卓に運ばれるや、うまうま~と瞬く間に消えていく40個の巻物たち。お腹すいてますからねえ…って、ここでお腹を膨らませてたら、おなかを空かせて来た意味がないんじゃ()。各々方、本当の相手はこの後に控えているんですぞ。では、早々にお願いしておきましょうか、夏の鍋。



こちらのボリュームの代名詞といえば、やはりこの鍋です。やまとのありがたいところは、牡蠣鍋や鮟鱇鍋などの季節物を除いて、ブタ鍋や鳥鍋などは年中やってくれていることです。牡蠣鍋もゴールデンウィーク明けまでやってましたしね。

六人ですから、とりあえず三人前お願いしましょう。え、算数が合わないって?

基本的に一人前を一人で食べようというのは、このお店の場合、間違いなんですって。出来上がってきたこの画像をご覧くださいまし。ブタさん、鶏さんとりまぜて、鍋の上に桃色の花が咲く風景。いやあ食欲そそるなぁ。



夏鍋の悦び  ぐつぐつ煮込まれていい香りが立ってくると、たとえ巻物を何本食べていても食べたくなるんですよね。まずはストレートに一口、お肉の出汁がうまかぁ。肉も豆腐も野菜もグーですよ~。

そして、そばさんの勧めに従って、よく混ぜて五分立て位にきめ細かく泡立った卵納豆を上からかけ回してみましょう。そして一口………旨すぎくんっ!!



秘密の調味料  なんだこれ、ストレートの時も美味しかったけど、それに卵の風味と納豆の旨味が加わって、次元が変わりますよ。これまでも卵納豆と鍋の関係は聞いていたのですが、いつも卵納豆を取り鉢に入れて、そこに具材を採って食べてました。このやり方だと、納豆の粘りがなくなってしまうんですよね。

ところがところが、この真・卵納豆の使い方は、卵納豆を新たな調味料として加えることで、鍋の味に深みと旨味が加わるんですねぇ。いやあ、まさに目から鱗の瞬間でした。聞くと皆さんも僕のやり方でやってたそうです。しかし、そばさんは料理の掛け合わせに本当に長けてらっしゃいますねぇ。



そして、やはりこれ 最初に巻物をあれだけ食べたのなんて、もうみんな忘れてます。当然、〆にはごはんを注文です。これがまた、食材の旨味がつまった出汁でふつふつと煮込まれたごはんが、ふっくらと膨らんで…さあ、食べますよぉ…うまか~~~~!!!いや、うまくないわけがないんですけど、これは感動ものですよ。

いやあ、満腹満足。これだけ食べたら、もう動けませ~ん…と言いつつ、築地ねこ屋に流れていったのは、どこのどいつだ~い、あたしらだよ!!


親しい仲間が集まって、ひとつ鍋をつつき合い、チューハイをあおる。その楽しさには夏も冬もありません。だって美味しいんだもん。夏の鍋もありですねぇ、なにせ雑炊がうまいでよ()。また行こうっと。お付き合いいただいたみなさん、楽しかったですねぇ。


やまと 日曜・不定休 17:0023:00