対角線の逢瀬 -わか(新小岩) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

                 2月10日(日)
 故あって市ヶ谷に出かけてまいりました。
ローストビーフの切れ端を  ローストビーフの切れ端を味わうためであります。んー、なかなかいい焼き具合だね、うまうま。
 チーズケーキ、バームクーヘン、チョコレートケーキと甘いものもパクパク。しあわせ。
 福山某カバーによる青春の影を聞きながら涙する人ひとり。んー、しみるねぇ。お父さんも涙ぐんでいるよ~、いい結婚式でした。
 しかし、こういうの昔から弱いんですよね、年を取ったせいか最近はなおさら涙腺が緩みマックスで。人様の式に行くたびにホロリとしていますが、自分の番にはきっと大号泣で言葉にならないんだろうなあと想像するのです。映画とかドラマとかを見ていてもそうですけど、スイッチが入っちゃうと止め処ないんですよね。しかも、人様の涙につられるの。まあ、時には気持ちよく大泣きする日もあっていいか。


 ということで、せっかく市ヶ谷まで出かけてきたのですもの、帰り道は総武線ですよね。
 めざすは何の因果か新小岩…家から歩いて来れますがな(苦笑)。日曜営業ということで、平井でまっちゃんとも考えたのですが、某こういうサイトとか、こういうページ で煽られますと、つい伍市に行きたくなるじゃないですか。カツサンド食べたくなってまうがな~!カレー粉買いに走らせたいがな~。ところが伍市の開店は午後4時半、時刻はまだ3時、ならわかに足が向かうのは必然ということですよね。



緑の暖簾の向こう側  新小岩駅に降り立つと河津桜のポスターが、もう春も近いですね。次の車中泊の予定について、m蔵さんと打ち合わせながら、南口のアーケードに。レインボーの角を曲がって、オフ会以来の緑の暖簾。しかしこの時間って(競馬の)メインレースだよね、入れるかなぁと不安感を抱きつつ、こんにちは~。
 立ちスペースを探して奥からぐるりと、コの字カウンターを眺めて見ると、終点入り口右手のカウンターの一番隅っこに見た顔が。なんで、ここにいるのよu先生。
 いや、先生は健康のために散歩ついで(アルコール切れとも言う)に立ち寄るわかのプチ常連さんになりつつあるから良いとしても、脇には我らの大学の後輩D兄貴(後輩なのに兄貴なんだよね(苦笑))まで。んー、面白い組み合わせだけど、あまりに遠いなぁ。満席というほどではないけど、ほどよく混んでいる店内では近づくことはあきらめましょう。とりあえず、コの字の背中にある裏カウンターに立っていると、常連さんから詰めてあげようよの声。こうちゃんからも、少しズレてくれる?と一声。コの字の縦棒の真ん中付近に二人分の席を空けていただきます。皆さん、どうもありがとうございます~。


レモンハイボール  詰めあいながら先生の脇のだんなさんが、「昔は、いつもこうしてたよな」とダークスタイル。場所を譲り合って、少しでもたくさんの人と肩寄せ合って飲める楽しさがこのお店の醍醐味。人が入ってきたら自然と半身になれる、そんなマナーのいい大人になりたいなぁ。
 まずは定番の生レモンサワーをおねがいします。あたしの気のせいか、これ貼り紙に300円になってるんだけど、どうも勘定考えると250円で飲んでるような気がするんだよね(苦笑)。とりあえず、おつりをいただいて濃いぃチューハイに生レモンを絞り入れて、と。かんぱーいです。


 壁にズラリ貼り付けられたあての中から、ほたて煮200円をおねがいします。店置くの薄型テレビではいつもの如く、お馬さんが駆けてますがいつもほど殺気立ってないなぁ。今日のメインは遠いのかな?

ほたて煮つけ よく煮含められたほたてが三つ、生姜と白髪ねぎ、わさびを添えて出てきます。こっくり甘い味付けではなく、さっぱりとしたほたての味わいは、お湯割りに合いそうだなぁ…なんて思っていると、奥の二人が宝山のお湯割り頼んでるよ(苦笑)。しかも、刺身が三皿(マグロ、たこ、アンキモ)~、くー、m蔵さん体調不良につき、今日は揚げ物と刺物はおあずけ。うらやましい限り、ご相伴に預かりたかったわぁ。今度散歩の時はお誘いくだちい(笑)。

 盛りの良いこと、特にアンキモはゴロゴロしてまっせ。カウンター越しに、つま先痛くならないようにと老婆心で声かけしたら、「実は痛いんでしょう」と切り返されて、人の親切心を…ぐぬぬぬ。

 かくなるうえは、新春諦めた炒め物食べちゃる~と、わかに「豚肉とキャベツのみそ炒めできます?」と聞いてみると、やっぱり間が悪いのね、「ちょっと無理、かもしんない」と(T-T)。まあ、時間が悪いよね、競馬時間帯に手間かかるものが通るわけもないと。あ、そうか、今度平日の仕事帰りに寄って見ればいいんだね。


具沢山豚汁  しかし、よく食べるねぇ。おでんがすごいゴロゴロ盛られてますけど、あれで250円でつかぁ~。
 かたやこちらはとおねがいした赤魚は既に品切れ…うーん、間が悪い(苦笑)。あまりわかに負担かけないものってぇと、ここは豚汁でしょう。出てきたこれが200円ですぜ、まさに東京の萩之茶屋の面目躍如。
 たっぷり豚肉ににんじん、大根、たまねぎの具たくさん。汁というよりこれは野菜煮込みだよ。そして、底には賽の目切りのじゃがいもがゴロゴロ。これがとろける旨さ、あー、冷えた体が温まるねぇ。


 向こうはイカの丸焼きですか、食べるねぇ。
 いつの間にか競馬も終わって、相撲トーナメントに切り替わってるし、杯を重ねてチューハイも三杯目。店内も人の混み方は変わらないけど、注文は大分ゆったりになっていますね。ここは行けるかなと、我がまま半分で玉子焼きできますか?と聞いてみると、「厚焼き玉子?オムレツ?」と返してくれます。厚焼きは貼り出しなかったけどあるのも、でも今日は「オムレツ風玉子焼き」でおねがいします。
 対角線のだんな方はイカ丸焼きを食べて、お湯割り三杯空けて終了ですか、気をつけてお帰りを~と目礼でお見送り。

オムレツ風卵焼き  「はい、玉子焼きあがったよ~」と、ここの炒め物一般にそうですが、この玉子焼きも驚きのボリューム。これで200円はないわいな。というか、家で卵焼いてもこんなにトロトロにできへんがな。なら、散歩がてら食べに来るのはありありですよね。そりゃ、散歩のついでに常連にもなるわけですよ。えー、次のお散歩の時には…(後略)。
 し、か、も、トロトロの卵の中にはハムがこれでもかとたっぷり。卵の甘さとハムの塩気、上にかかったケチャップが三位一体となって、えも言われぬ味わいの良さ。元気が出る感じ~。
 いやあ、これだけ食べて飲んで1500円でっせお客さん。本当に西成区並ですなぁ。


 アーケードを散策して待っていてくれた先生を、おかしのまちおかで捕捉。一緒に行こうと誘うも、カロリー調整のためと固辞する先生。しかし、二人より三人の方がいろいろ食べられますから、ここであったが百年目、離さへんでぇ。「水飴のマンゴー味って、なんでもマンゴーですねぇ」などと甘言を弄しつつ、アーケードをじりじりと南に移動。途中、キラキラ橘や堀切のと同系列の、とてもお安い惣菜屋さんを発見。ハンバーグの見た目に強く引かれて、顔サイズのジャンボチキンカツと合わせて買ってしまうあたくし。合計260円ですわよ、奥様。
 そのまま伍市の前までダベりつつ移動するも、先生の意思は固く巻き込み判定失敗。くー、カツサンド食べたかったけどチキンカツ買っちゃったしなぁ(←おバカ)、m蔵さんもリハビリ途中だしなぁということで涙を呑んで勇気ある撤退を決意いたしました。かくなるうえは、たー様、カツサンド食べに行きましょう(笑)!


 ちなみにバスでおうちに帰りまして、夕飯はつくり置きの鶏出汁のうどんに自家製チキンカツサンドが主食、冷蔵庫に残っていた鶏肉で鳥野菜炒め、加えてハンバーグも鶏ひき肉だったという事実。鶏づくしの夕べとなりましたとさ。


わか 平日・土曜 15:00~21:00 日曜 14:30~21:00 火曜定休(祝日営業)