夏に咲く華 -葛飾花火大会(金町) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

夏になりましたねぇ、先週あたりから蝉の声も聞かれ始め、あちーのなんの。
梅雨明けが八月にずれこむてのも、昨今の気象のズレってやつですかねぇ。
今年は今のところ夜が涼しいからいいですけど、熱帯夜になるとお酒飲まないと寝付けませんよね。
ん~、なんだか言い訳めかしいぞ、と。



開演のスターマイン 夏の風物詩いろいろありますが、これといったらやっぱり花火かなぁと思うのです。
ということで、行って参りました地元葛飾花火大会。
一昨年はじめて行って、これはいいわいと味をしめたあたくし。時は7月24日の火曜日です。
理由は知らねど曜日固定なんですよね、この花火大会。

やっぱり花火ですもの雰囲気出そうと、仕事帰り慌てて作務に着替えて、立石駅にダッシュ。
おやつ用のコロッケとメンチを買い込んで電車に飛び乗る。青砥で乗り換える時にやたらホームに人がいたから、まさかと思ったんだ。
案の定、高砂駅金町線ホームは大混雑。しかもうちの職場の人が、カップルで~…なりがなりだったので気づかれませんでしたが。
ラッシュ嫌いのあたくしが電車を待つはずもなく、高砂駅から会場(金町浄水場の裏手)までお散歩に即決。

とうもろこしなど買い食いしながら、会場に着いた時、始まりました花火大会。最初はスターマインからスタートです!

最初の打ち上げのときはまだ場所を確保してなかったもので、もろに打ち上げ会場直下で、上から花火のカスがポロポロと。
河川敷から見上げ、土手の隙間を見つけてビニールシートを広げます。うぉっ、今年の場所は結構斜度がきつい!
足を突っ張っていないと、ビニールシートがそりになってしまう(笑)。
でも、土手に横になって空を見上げれば、間近に夜に咲く花。こちらの花火大会、僕が気に入った理由は、広大な河川敷が会場のため、
空に咲く華 広い土手に寝転がりながら直上の花火を見上げられるところなんですね。
いいねぇ、横になってまったり見上げる花火のきれいなこと。時折火の粉が落ちてきて、「あちあち」と叫ぶ若い衆がいるのもご愛嬌。



燃焼時間を短く設定しているんでしょう、開いた直後に消え、その背面に生まれ変わったように大輪が花開く「イリュージョン」、レイザービーム状の火線が何本も空に放たれ、しだれ柳が空一面に尾を引いて消える。ハートや星の変わり花火の一方で、昔ながらの玉花火。
圧巻は毎年恒例、最後のやたら乱れうちのスターマインまで、打ち上げ時間は1時間。
一万発の光と音の競演は、その密度の濃さで飽きさせず、一息に見終えた~という感じです。
花火って時間や打ち上げ数でなくて、密度だと思うんですよね。もっとも一万発て、けして少なくはないんですけど。

大輪 惰性的に数多くあげるより、テンポ良く、ポンポンスポポン、バカテンポ!と、畳み掛けるような花火が好きです。
新ネタ「○○でナーイツ!」はすべりまくりだと思います…いや、話が反れました。



〆の徳 川風に吹かれながら夜空を見上げる、夏の夜の夢は瞬く間に過ぎて、帰り道は戦後の買出し列車を彷彿させるような道の混み様。
金町から徳さんにたどり着いた時には既に九時半、営業時間短縮を知らずに駆け込んでしまいました。大将、申し訳ありません。
久々に団子屋さんと笑いあい、お茶割り二つに、めごちの南蛮漬けにさっぱりと小肌をいただいて、僕らの夏の一夜もヤマにいたしましょう。いいもの見れて、美味しいものを味わって、今宵も葛飾の夜はいい夜です。