にゃんこである。
日本の四季には、折々色があるような気がする。
中でも六月は、梅雨空でじめじめした気分とつりあいをとるかのように、空の色をした花が多い。
週末、夜っぴいてやって来たのは、開成町。神奈川の西のはずれである。
でっちが昨年霜害のあおりで見ごろを失した、あじさい祭りを見に来たそうな。
雨男の本領発揮だな、時折豪雨が吹き付ける中、会場へ。
こちらは水田のまわりを取り巻く畦に、列をなして紫陽花が植わっている。
一言感想を言えば、微妙だな。
水田のまわりというロケーション上、密集感がないのだ。どうしてもまばらな感じを抱いてしまう。
それと、これは今年だけかもしれないが、花房が小ぶりなのだ。
とはいえ、迫る山々と水田と紫陽花とのマッチングという、他の紫陽花の名所ではななかなか拝めない風景は、珍しいものではある。
雨を裂いて、次の名所をめざす途中に雨上がり。これもm蔵の晴れチカラかな?
次は神奈川県中部の伊勢原市。
こちらはあやめが名物らしい。大山を間近にのぞむ水田の中に、あやめ田がある。一万本のあやめの列、これはまた見事な。
先週、お膝元で堀切に菖蒲を身に行ったが、連続性という意味ではこちらの方が見ごたえがある。
やや湿気を増した風にそよぐ、花々の青さが涼やかさを与えてくれた週末であった。