最後の晩餐はゆったりと -まるい(押上) | 丁稚烏龍帳

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today,detch stood live on the earth,too…

来たぞ、来た来た、ネットが来た~!
手続きの遅れから、ネット開通が引越から二週間後となるありさま。
加えて、引越前は部屋の片付けに明け暮れ、実に久々の報告とあいなります。
ながの無沙汰、申し訳ございません。

 

 

ということで、引越日のお話、最後の晩餐に時計を戻してみましょうか。

 

 

 

不動産屋さんにダメもとでもちかけると、大家さんからあっさりokがあったらしく、引越日が一週間くり

 

あがりました(笑)。約款には一ヶ月前って書いてあったんですけど、結構フレキシブルでサンクス、大

家さん。結果、二重家賃は一週間の最低限度、代わりに訪れるあと二週間で部屋を空けなきゃならな

いやーんの悲鳴。まあ、業者さんに頼めばよかったのですが、そこはそれ、てづくりの引越というやつ

ですよ。日々、荷をまとめ、週末たんびにこそこそ運ぶ、そんな生活の続いた三週間。それも今日まで

です。

作業があったからか、訪れると早いですね、住まいをあとにする日…。

今日までに我が家の物品の8割を占めていた本は移動をすませ、あとは大物を運びこむばかり。とい

ってもおまぬけな話、実家にあずけてあると思っていた冷蔵庫は既に知人に払い下げたあと、のこる

大物は洗濯機、こたつを兼ねたちゃぶ台、パソコンデスク、木製ラック位です。あとは軽いけどかさばる

カラーボックスとかね。さすがに一人じゃ厳しいなあということで、頼りになるあの男を呼びましょう…ご

近所さ~ん…まもなくご近所じゃなくなりますが、まあ、今後ともご近所でひとつよろしく(笑)。

で、おどろくほどあっさりと移動完了。車で移動し始めたところ、踏切でもう一人のお手伝いさんとばっ

たり。こちらには不在中の旧部屋のお片付けをお願いしましょう。行ってきま~す。

洗濯機に手を掛け三階まで…あー、腰が痛い。しかも狭い、ひじが、ひじがすれるッ!そんなアクシデ

ントはありましたが、なにせ物品の少なさから、実質2往復でご近所のお手伝い完了。
ご苦労様でした~。

 

 

ということで、事前の準備を着々と積み重ねれば、驚くほどあっさりとことは運ぶものですね。
残る勝因は、冷蔵庫がなかったことかな(笑)。僕の記憶力に乾杯!そんなこんなで、手伝っていただい

 

た御礼をしないとね、そんなことで今の住い最後の晩餐にご近所をご招待。
その前に移動につかった車を実家に乗って帰らなきゃ…ということで、集合は午後五時に、押上で…

立石じゃないじゃん(笑)。

 

 

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marui もつ好きu先生の接待ということで、目指すは「もつ焼きまるい」。
いつの間にやら界隈でも有名なお店になってしまいましたねぇ。
そういう危機感もあって、同行者様と待ち合わせは青砥四時半、押上40分。
四つ目通りを南に下ってしばらく歩く、ちょっと不安になって来た頃にコンビニ

 

の角を右折。で、いくつか先の辻を右にのぞけば…げっ、もう店前に人だかり

が…出遅れ、たか?…って、店の中ぎゅうぎゅうじゃないの。今見えた人影は、

お店の前にテラス席をつくっていたのね。これはだめかなぁ…とダメもとで尋

ねてみれば、「ごめんなさい、今いっぱいなの」とお返事。見ればわかるとおり

のお答えいただいて、申し訳ないです、諦め悪くて。またの機会か…はぁと溜

息をついたところで、うしろからもう一声「あ、待って、今二階ひとつ空いてるか

らあがっちゃって」とおかみさん。助かりました~。

実は二階席はじめてなのよね。と奥のお手伝いのおじさんに靴置き場を教え

ていただきまして、階上へ。

二階は丸い木製のちゃぶ台が三つ。一つは団体さんが、もう一つは四人とお二人の相席になっています。

間をちょいとごめんなさいよ、ということで、奥の席、腰掛けてみるとなるほどご近所曰く、まったり空間が

実感できます。実際、普通の民家に大きめのちゃぶ台を上げただけ、家飲み感覚が楽しめます。


reba

メニューを眺めながら、少し遅れるご近所を待ちます。遅れること十分ほどでご到着。まずは飲み物のオーダーを……………お店の方があがってこない(笑)。これがまるいの三時間コースだね。
行く前から覚悟のうえ、下に一声かけてあがっていただいたおじさんに、チューハイのオーダーを。実際、これだけお客さんがギュウギュウのお店を三人で、しかも料理はおやじさん一人で切り盛りしてたら、注文の出は遅くなるのが道理。一度席に着いたらオーダーが出切るまで、約三時間というのが、ご近所の実体験的お見立て。それは口開けに行かなきゃ、お店に入れないわけよね。
偶然、上がれた幸せに感謝しつつ、さて今日のオーダーはと。

 

 

運ばれてきたチューハイは、ドライではなくレモンハイ。レモンのお味が結構強めね。それはともかくご注文。まずは…仔牛サンドを…って、え、いきなりは出ない(笑)?昔、秋葉原の某居酒屋で、「とりあえずチャーハン」とオーダーして、「最初はお飲み物から」と言われたことを思い出します。
ではレバ刺しを…「どちらにしますか、両方もできるけど、馬もね」とおじさん、三人で両方は入りません、まして三種盛りなんて…ということで、仔牛をお願いします。馬は馬ステーキを行くでしょう、200g。
それとシロね、軟骨ホイル焼きもはずせませんね、ダブルもあるけどとご提案するも、やんわりとご近所に「無理」と(笑)。あとはおしんこですかね。

 

さて、入れるだけ入れたし、あとはゆっくりと杯を重ねながら、おしゃべりをしましょうか。一階でご主人の仕事を見ながら、ある種猥雑な活気を楽しむのもいいですが、二階のゆるい空気はまたいいねぇ。
当然、料理の出よりも吸い込みが早く。二杯目はレモンハイのレモン抜きでお願いします。ん~、乾いたのどにはこれがいいのだ。

 

と、じわじわと出てくるご注文。
まずはレバ刺し。月並みですが、角の立つほどしっかりとした身、そして仔牛の特徴

ですが、口に含めばコリコリとした食感とまったりとした甘味。そのままでも十分美味

しいし、ごま油だけでも十二分ザンス。


続いてのシロ。こちらの食感はクニュッと、そしてたれがあっさりと、葱の風味とあわせて、またまた美味。

シロって一般的な食材ですけど、だからこそ店店の顔が出ますよね。こちらのシロは、立石系のパンチの

あるシロというのではないけれど、上品さを漂わせる一品だと思います。
siro foil さらには、定番、

軟骨ホイル。髄の旨みと、玉ねぎの甘味、そしてかけまわすレモンの酸味がアクセント、rare さっぱりうまうま、

あとを引きます。すべてはこのホイル一面のスープにあると思うんですよね。…このスープをかけてごはんを食べたい、そう願う方はあとを絶つまい…そう思うのはわたしだけ?(だいたひかる調に)。

 

 

 

 

そして、お待ちしておりました、馬ステーキ!柘榴色というのでしょうか、真紅よりもなお色濃い赤、周りは焼霜よろしく、こんがりと焼け、そして中心部はなお赤く、このレアの具合を見ただけで想像がつくでしょうが、かみしめるだにあふれ来る肉の旨み。おいしいですねぇ。…え~、ごはんを(笑)…。

 

 

 

 

uma 会話の内容は、ご近所がワタクシの悪行を暴露する、同行者が最近の悪行を吐露する、すなわちおかずはアタシ、うふ。オーダーの出切りは入店から二時間半位でしたが、最後のサンドィッチ待ちの一時間半が長かったね。そして出てきた一品は、なるほどの大ボリューム。濃厚な味付けを想像していたものの、実質は子牛の焼肉とたっぷりのレタスのヘルシーな一品。
これだけでも、十分満腹になれそうなその厚み。三人で四ピース。最後の1つはご近所と折半。これをペロリと平らげて、もう入りませんというほどにふくらんだおなかをさすりつつ、今日のお勘定は三人で12000円。ん~、これだけ贅沢な時間の使い方をして、満腹になって、このお勘定でいいのかしら。

たっぷり四時間をかけた、墨田区で味わえるスローフードですね。本当に、ご馳走さまでした。あ、ご近所さん、お手伝いありがとございました。またよろしくね~。

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これまでもいろいろなところで飲みました、いろいろなことがありました。なかでもいろいろ
な出会いがありました。だから、これまでの住まいにありがとうを。さようなら、立石一丁目。
そして、これからもいろいろなところで飲めますように、いろいろな出会いがありますように
…よろしくね、みなさん。