今日は週末の選挙でたまった洗濯物を片付けますよ~という名目で、半休をいただき。
ほんとの目的は、月末に予定されている二大飲み会、九月期定例会と某氏帰国会の
会場予約に行くことだったんですけどね。
いやー、一週間分の洗濯物をちぎっては投げ、ちぎっては投げ…もとい、袖口襟首に
洗剤を塗ってはたたんでネットに放り込み、この繰り返しで30分くらいかかっちゃいま
した。間に合うかなぁとドキドキしながら洗濯機を起動。あとはおまかせ、干すばかり。
待ち時間にデジカメの写真を落としたり、お米を研いだり、シャワーを浴びたりしつつ、
とりあえず土曜の御礼のお手紙ついでに、今日の行動予定をu先生に投げると、今日
はおやすみで今起きたという衝撃のお返事。とりあえず、餌を撒くと乗ってきた乗って
きた(笑)。入れ食いでゴワスよ。いやあ、某店、盛がよいので一人だと二品も食べれ
ば十分なので、できれば相棒がいた方が嬉しかったとですよ。
そんなこんなで、坪庭のやぶ蚊と戦いながら洗濯物を干し、出立は午後三時半。
向かうは新三河島。先日の鎌倉を思わせる酷暑の中、田端駅を目指します。この
15分の散歩が一杯目をより美味しくしてくれるんです!
猪鍋屋とか蕎麦屋でホッピーののぼりに惹かれたりしつつ、直前の角打ち、立飲み
の両店の誘惑にも浮気をせずに、着きました田端。お邪魔する時は、いつも口開け
からのあたし。おかげでお顔を覚えていただけたようです。こんにちは~。
「いつも早くからすいません~」とおかみさん。いやぁ、こちらががっついてるだけです
から。それに今日は予約に来ただけですからね。あ、もちろん飲みますけど(笑)。
とりあえず、いつも混雑のこのお店、お席が取れるかドキドキしましたが、どうやら無事
に確保成功。某組織のエージェントとしての、ミションコンプリートでございます。
さて、カウンターに陣取って、「一番席は月・水は年間予約席なんだよね~」ということ
で、二番三番に腰掛けます。この場限りのu先生は生ビールから、あたいは食べるの
に専念するためにチューハイをいただきます。
さて、お刺身は…鯖の酢洗いってなんだろう?おやじさーん。「鯖が高くて買わないよう
にしようと思ったんだけど、いいもんだったから買っちゃったんだよ」。確かに500円が上
限の刺しメニューの例外扱い650円ですね。「〆鯖は家で〆てくるんだけどさ、いきが
いいからサッと酢に潜らせるんだよね、うまいよ」。あいあい、それください。
それと、カマの中とろか大とろか、悩むけど…先日食べた中とろのボリューム感が忘れ
られません。繰り返しになっちゃうけど、中とろください!
待つことしばし、来ました来ました…って、これ多すぎじゃない(笑)?記憶の中の通常盛
の1.5倍位あるような気が。これも親分効果ですね、感謝感謝。し・か・も、この日の軍艦
は新米!まずは手前側の室温でとろんとろんに脂の溶けだしそうな中トロを載っけて、
口に運ぶと…う~ま~い~!そう、短くびしっと「ウマいッ!」ではなく、脂と同じく身も心も
とろけそうな旨味なのである。いつまでも味わっていたいけれど、口福は短く。しかし、
トロの脂にご飯が全然飲まれていません。この土台があるから、あれだけ脂が生きるん
だろうなぁ。思わず続けてトロをもう一口。本当に、これで500円なんて罰当たりだなあ。
まあ、現に罰は当たりましたけどね、のちほど(笑)。
ここで、左手の四人掛け席に掛けてご近所さんとお話をしていた、女将さんから嬉しい
一言。親父さんがご近所さんにごはんの美味しさを説いていたら、軍艦が追加の話に
なったようなんですね。そして、僕らの方にも話を向けてくれて、まよわず「はい」です
よ、「僕ごはん好きなんです!」と力を込めて。
二貫目はまず、ご飯だけで口に運びます。これが、また最高!甘いのよ、とにかく。
やっぱりご飯の旨みは伊達じゃない!そして、残るもう一口分に脂の少ない方の身
を合わせてみると、これまた今度はかみ締める喜びとまぐろ肉の旨味が、かむほど
にあふれ出してきて…なんて嬉しい時間なんだろう。ああ、このご飯で手巻きまぐろ
が食べたいなあ。
と思っているうちに、出てきましたよ、深鉢一杯のお酢とそれに漬け込まれた鯖ちゃん
のお目見えです。確かにこの鯖はいい。しかも、〆られてるわけではないので、新鮮
そのもの。そして、好きなタイミングで引き上げて食べられるのが、また嬉しいなあ。
お酢は普通の米酢に少しだけ甘みが足してあるような気がしましたが、出された直後
に食べるより、少しだけタイミングを開けていただくのが吉と見ましたね。
そしてまぁ、やっぱり行っちゃいますか、「大将、カマ煮ください!」
この日一番の過剰サービス、なんと「小ぶりだから、二本出すね」…ってあーた、30cm
じゃ利かないよ、これ。うははは、ご好意に甘えていただきま~す。
ほろほろの身にぎっしり詰まったマグロの肉の美味さ、カマから引き出した身の脂。さらには
僕が一番好きなのは血合いの部分。独特の匂いがタレの甘みと相まって口の中に幸せが運
ばれてきます。
となりのサウスポーも満足げ、うほうほ言いながら食べ進めます。食べ進めても食べ進めて
も、なかなかなくならない嬉しさ。これ一人一本食べられるのは幸せだけど、うーん、他のもの
も食べたいよ~と嬉しい悲鳴。
腹くちくなろうとも、食べたいものは食べなければ!焼き物で気になっていた大穴子焼きを
お願いします。大将、今日のは中穴子だなぁなどとつぶやきながら、穴子をさばいてグリル
の中に。待つことしばしの間、こちらはカマと格闘中(笑)。
カマの八割方を食べつくしたところで、出てきました穴子ちゃん!
………十分、大だって(笑)。
そして、「大穴子は伊達じゃないっ!」とばかりに、その大きさだけではありません。身が口に
入れるとさーっとひろがるような、それでいてくどくない。ホクホクの身ってのはこういうことを
言うんですね。美味しいです!と今日何度目か大将に言うと「美味しい?」とニヤリ。聞けば、
月曜の今日は仕入れ日で市場に行ってきたあとで、いいものが揃っているとのこと。いい日
に来たなあ。
焼き鳥のタレと同じものを使ってると思うんですが、このツメが甘味は強いんだけど、旨いな
あ…ここで脳裏をよぎる考え一つ。いや、バレバレでしょうが、以前居酒屋先輩のたーぼー
さんがこちらのお店においでになった時、黒大根メシを食べたという話が瞬間的に蘇りまして、
おずおずと大将に次の一品のご注文。「大将、ごはんください(^-^)」。
やっぱり美味いよ、新米。これが穴子の身に良く合うんだよね。あー、
大ライスにすればよかったぁ…って、この時点でかなり満腹だったんですけどね。その状況で
そう思わせる美味しさでした。カマのちょっとドライなタレとも合うんですよね。いやー、幸せ。
もうここまで来たら食べたいものを食べつくす…食べつくせるはずもないんですけど、ということ
でごはんは少ししかつままなかった、u先生は最後にツブ刺しをセレクト。これも大盛り。コリコリ
の身の旨みもさることながら、写真中央部の肝をご覧ください。なんと三つ分。この苦味が口中
これだけ幸せを味わって、お代は一人2500円あまり。
しかも、表はちょうど夕暮れ時。綺麗な夕日を眺めながら、早酒の喜び、ここに極まれり…
そんな思いで、田端ふれあい橋を渡るのでした。
また来ます!っていうか、再来週二回ほど(笑)。