僕はもつが好きです。
それはもう、うちの会社でも随一、一般的に見てもかなりのもつ好きであると自負しています。
そんな僕が立石に惹きつけられるのは自明の理とも言えるわけで。四大もつ焼き屋を筆頭に、
三平、まるよし、鳥房、鳥芳、牛坊等々、煮込み、焼き鳥、焼肉など、立石は大井町と同じくらい
のレベルの食肉の町と言えると思っています。
そんな立石の弱点は、魚料理を食べられるお店が少ないということ。単に僕が新規開拓をして
いないだけともいえますが、ミツワの刺身が美味いということ、栄寿司でキリッと立ち食いが楽し
めること、ゑびすや食堂で三点セットのおともに魚料理も食べられること(食堂ですから(笑))は
当然わきまえているのですが、更なる魚料理を欲するのは味覚の変化なのでしょうか。
もつももちろん好きなのですが、小さい頃からは考えられない位、最近は魚をおかずにごはん
を食べる機会が増えています。ま、きっかけは大学時代のマグロ丼ツアーでしょうけどね。
前置きが長くなりましたが、ご近所で出会ったのです。お魚料理が美味しいお店。
今日はその歓びを御報告しようかと思います。
お店は我が家から歩くこと徒歩十分強。倉井ストアを基準に北上し、水戸街道を渡った先にある
お店です。大振りの白地の暖簾に、青字で染め抜かれたお店の名前は…伊勢芳。
この暖簾を見ただけで気に入ってしまいました。なにせ、清涼感があるんです。
こんばんわ~。と店内に入ると、左手に厨房を囲むL字カウンター。
4人×7人程度でしょうか。右手には椅子席が計12席。奥には座敷があるようです。もう宴はたけ
なわのようですね。さて、Lの付け根あたりに腰を下ろして、オーダーは「(白ハイ)ボールください」
にこやかなおかみさんが、「ハイッ、ハイボール一つ」と元気に応じてくれます。
活気のある店内、厨房の中はお父さんと息子さんの二人体制。主に揚げ方をお父さんが、刺身系
を息子さんがやられているように見受けましたが、そのあたりは臨機応変なのかな。あちらこちらか
ら注文の声があがります、まあゆったり待ちましょう。と文庫本を広げて二、三ページ読み進めてい
るうちにハイボールがやってきます。
黄色い色身の強いハイボールを一口口に含めば、爽やかな風合い。美味しいですね。それに突出し
のこれは鮭のとばですか?柔らかくて味があるなぁ、これは美味しい。注文にも期待が持てます。
さてさて、ぶら下がる短冊を眺めると、本当に魚屋さんだなあ、鳥の唐揚げ以外、全部魚だよ(笑)。
やっこやもろきゅうなどの定番はもちろんあるんですけどね。それと、僕の背中側の短冊はすべて
定食メニュー。一度定食も食べに来てみたいなあ。
さて、注文注文。えーと、あさりバターと穴子の天ぷらをください。
待つことしばしの時間を文庫本を読みながら…こうしていると、やっぱり僕の好きなのは、お店と
語り合いながら過ごせる一人酒なんだなあと思います。もちろん、団体飲みも楽しくはありますし、
三、四人で楽しむのがいろいろ味わえるし、みんなと話もできるしで一番適正規模なのかなと思う
気持ちもあるなかで、一人酒の歓びというのもまた確かにあるものなんです。
なんて、ボーっと考えていると、 来ました来ましたあさりバター…って、なんちゃあでかいがよ!
400円とは考えられない沙羅の大きさだけではなく、身の大きさが素晴らしい!口に含むとじゅわ
と広がる貝の旨み。また、塩加減がちょうどいいなあ。美味しい美味しい。
そして、あさりを半分ほどいただいたところで、来ましたよ、またまた驚きの逸品が!
えと、確か500円でしたよね、穴子天…なんでこんなに身が厚いのが三枚もあるんですかー!
添えられたたっぷりの大根おろしにたっぷりのしょうがを、すこし控えめの出汁に浮かせて、穴子
をくぐらせパクリ…サクサクッとした歯ごたえが心地いいですね。
そして、穴子の身のほくほくしていること。これはあとを引きますねえ。日本酒に合うのかなあ、
でもこのボールも美味しいし、それにうしろのテーブルにずらりとならんでる生グレープフルーツ
ハイも気になるぞ!ボールと同じタンブラなんですが、きちんと生グレープ半分が添えられて、
値段が10円しか変わらないってのもどういうマジックなのやら。
いや、しかし一人で来るとこれが限界だあ。もうおなか一杯です。今度、知り合いを連れてきて、
刺身や焼き物を食べてみよう。そう決意して、表に出ると川沿いを夜風がわたり…秋の訪れを
告げてくれるのでした。しかも水曜定休で、祝日も営業ってのが嬉しいですね。また来ようっと。



