誰も知らない恋の結末
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大きな期待

真由子ちゃんからの話を聞いてからというもの、

正直いい出会いになるかもしれないという期待が徐々に強まっていった。



(硬派かぁ・・・私も上品にしてないと!)




見た目は普通、別にこれと言った特技もない私が、

見た目勝負(と思われる)合コンに期待をするなんてちょっと可笑しい。




でも行ってみなきゃわからない。

話してみなきゃわからない。






そう思った私は、クローゼットを引っ掻き回して

一番「上品に」見える服を探した。


当時学生だったので、新しい服を買うようなお金もなかった。




少しでも可愛いと思ってもらえるように、

また逢いたいと思ってもらえるように、


まだ見ぬ相手のために必死になっていた。





合コン当日は昼バイトだったが、

バイト先には裕香から合コンの誘いを受けた後に、

バイト先には期待たっぷりの合コンが入ったということを伝えてあったので、

時間きっかりに上がれた。



「結果楽しみにしてるよ!」


「お酒呑みすぎないようにね。」


「夜道は危ないから気をつけて帰ってくるんだよ。」





バイト先のみんなも応援してくれている。


気分が高揚しているのがわかった。


自分だけ頑張っても仕方ないのに、頑張りたくなった。





家にダッシュで帰って、準備した服に着替える。

いつもより少し大人びて見える。

童顔を気持ち大人っぽく見せるためにアイラインを入れる。




よし!急がないと遅刻だ!






慣れないヒールを履いて、家を出た。



「いってらっしゃい!楽しんでいらっしゃいね。」


何故か母も嬉しそうだ。




「・・・はーい。」




よっしゃ!頑張るぞ。

合コン前準備

その合コンの話を提案してくれたのは、裕香の友達の真由子だった。


逢ったことはなかったが、裕香から話は聞いていた。



裕香が気を利かせて、前もって真由子を紹介してくれると言って、

川崎のパステルで逢うことになった。




「はじめまして」


長い綺麗な髪が印象的な女らしいタイプ。

初めから好印象だった。



紹介していなかったが、裕香は高校時代からの友人で、私の大親友だ。

美容院で「女王」というあだ名がついてしまうような、ゴージャスキャラ。

でもそれが全然嫌味じゃなくて、寧ろそのキャラで男性のハートを射止めているような感じ。

私とは間逆のタイプ。





真由子ちゃんとは、真由子ちゃんと裕香の関係、裕香と私の関係、それから真由子ちゃんの彼氏の話とか、

お互いの紹介をしあった。



真由子ちゃんとのトークも盛り上がってきて、

いよいよ本題に合コン作戦トーク開始。



真由子ちゃんに因れば、男性陣に裕香と私の情報は前もって伝えてあって、

相手側も誰とメインに話をするかを決めているらしい。



言い遅れたが真由子ちゃんと、真由子ちゃんの彼氏が今回の幹事。

女性側と男性側の架け橋になってくれている。



私のメインに話す相手は、硬派なタイプで多分気が合うのではないか、

と真由子ちゃんは言っていた。



裕香の相手は、取り合えずかっこいいらしい。





・・・これってかなり楽しみじゃない?


やっぱり勝負服で行かなきゃ!


髪巻いていかなきゃ!



裕香も私も心を躍らせていた。





「いい出会いがあるといいねッ」





そう言って、パステルを後にした。

プロローグ

「合コン!?」



「うん。私の友達が主催なんだけど行かない?」



「行くに決まってるよぉ!」



「じゃ決まりね。」




3年前の夏、大親友の裕香が誘ってくれたこの合コン。





正直行く前は期待出来なかった。

・・・それは、過去に合コンでいい思いをしたことがないから。



また適当な話をして終わってしまうだろうな。



まぁいいや、取り合えず楽しければ。






そう思いながら望んだ合コンに、大好きになる彼がいた。



始めて逢った時の感想は・・・

「可愛い笑顔をする人だなぁ。」






その感想は今も変わらない。


きっとずっと変わらない。