大きな期待 | 誰も知らない恋の結末

大きな期待

真由子ちゃんからの話を聞いてからというもの、

正直いい出会いになるかもしれないという期待が徐々に強まっていった。



(硬派かぁ・・・私も上品にしてないと!)




見た目は普通、別にこれと言った特技もない私が、

見た目勝負(と思われる)合コンに期待をするなんてちょっと可笑しい。




でも行ってみなきゃわからない。

話してみなきゃわからない。






そう思った私は、クローゼットを引っ掻き回して

一番「上品に」見える服を探した。


当時学生だったので、新しい服を買うようなお金もなかった。




少しでも可愛いと思ってもらえるように、

また逢いたいと思ってもらえるように、


まだ見ぬ相手のために必死になっていた。





合コン当日は昼バイトだったが、

バイト先には裕香から合コンの誘いを受けた後に、

バイト先には期待たっぷりの合コンが入ったということを伝えてあったので、

時間きっかりに上がれた。



「結果楽しみにしてるよ!」


「お酒呑みすぎないようにね。」


「夜道は危ないから気をつけて帰ってくるんだよ。」





バイト先のみんなも応援してくれている。


気分が高揚しているのがわかった。


自分だけ頑張っても仕方ないのに、頑張りたくなった。





家にダッシュで帰って、準備した服に着替える。

いつもより少し大人びて見える。

童顔を気持ち大人っぽく見せるためにアイラインを入れる。




よし!急がないと遅刻だ!






慣れないヒールを履いて、家を出た。



「いってらっしゃい!楽しんでいらっしゃいね。」


何故か母も嬉しそうだ。




「・・・はーい。」




よっしゃ!頑張るぞ。