Rusty-Words -3ページ目

時ト空ノ狭間ニ視タ何カ




いつの間にか

離れてしまった心の距離

その理由すら教えて貰えない程に

貴女の中で

俺の価値は暴落していたんですね…



俺には思い当たらないから

貴女の言葉で伝えて欲しかった

真実の言葉での痛みを

受け入れる覚悟は

出来ているから



気付いて下さい…

優しい嘘の痛みは

いつまでも消えないんです

真実の言葉での痛みは

受け入れ乗り越えられるから

だから



要らないなら棄てて下さい。



道化の煩悶


『…どうして?』訊ねる言葉に
答えはいつも返らない



いつでも口を噤まされた
無理に絞り出した声は
全てを紡ぐ事すら叶わず
不様な音の欠片にしかならなくて

やがて山と積もる
見向きもされない想いの屍

吐き出せば蔑まれ
呑み込めば疎まれる
どの道を選んでも
結末は奈落



否定され拒絶される内に
他人とは違う『自己』を誇れなくなった
今此処に在る事さえ
只の『事故』としか思えなくなった


『自己を殺す痛みと
引き替えにしてでも欲しいと願ったけれど…
どれ程の苦痛を受けても
価値の無い自分には永遠に得られないのか…』

倦んでいく心

鏡を見るのがひたすらに怖い
きっとそこには…



嘲笑を浮かべた道化と
煌めく刃が映り込む



胸に渦巻く猛毒で、喉が爛れて歌えない。




『嗚呼、今宵も窒息しそう……』



堪えた言葉が
口を塞いで
吐き出せない想いで
『胸が焼ける…。』



爛れた喉に
出せる聲(オト)なんて限られていて
『地を這う呪詛(ウタ)すら
絞り出すのは一苦労(笑)。』



今穏やかに咲く貴女には
降り注ぐ雨も陽も事足りて
月翳る夜に訪なう俺は
『貴女の瞳に映らない。』



愛も哀も望んでなかった
只、俺を見つけて欲しかった
汚れる前に
『手遅れになる、前に。』



太陽は眩し過ぎて…
月を見失って…
もし俺が星に成れたら…



『焼け墜ちるその時くらい…貴女は気付いて呉れますか?』