胸に渦巻く猛毒で、喉が爛れて歌えない。 | Rusty-Words

胸に渦巻く猛毒で、喉が爛れて歌えない。




『嗚呼、今宵も窒息しそう……』



堪えた言葉が
口を塞いで
吐き出せない想いで
『胸が焼ける…。』



爛れた喉に
出せる聲(オト)なんて限られていて
『地を這う呪詛(ウタ)すら
絞り出すのは一苦労(笑)。』



今穏やかに咲く貴女には
降り注ぐ雨も陽も事足りて
月翳る夜に訪なう俺は
『貴女の瞳に映らない。』



愛も哀も望んでなかった
只、俺を見つけて欲しかった
汚れる前に
『手遅れになる、前に。』



太陽は眩し過ぎて…
月を見失って…
もし俺が星に成れたら…



『焼け墜ちるその時くらい…貴女は気付いて呉れますか?』