91.カメリーナのマダム達 Part.2
笑顔がいいスパスタッフのスージー(前回よりの続き)
彼女はやってきたその日からなぜか僕を気に入ってくれた。それからだ。彼女の友人が入れ替わり立ち代り僕を訪ねてくる商売繁盛な日々が始まった。
みな、裕福なアーティストかメキシコの有閑マダム達なので、個性は強い。個性のない人を探すのが逆に難しいくらい皆個性的でパワフルだ。仕事場でも家でもレストランでも命令することに慣れているのがメキシコの裕福な人種の特徴。そのパワーに押されると負けてしまう。だから、最初が肝心だ。マリ・ピエールに勧められて興味半分、半信半疑な様子で来た彼女達に日本的気合(?)で立ち向かい、彼女達の心をぎゅっと掴んでしまう。すると面白い日本人テラピストがいるわよということになり、次回からは友達を連れて来てくれるのだ。
とまあ、書いてみたものの、やはり人生を楽しむことに長けているラティーノでしかも経験豊富なお姉さま方にどう考えても太刀打ちできるわけがない。本人が気づいていないだけで、本当は彼女達の間で転がされていたのが真相だと思う。(続く)