Mexican Resort Style ~スパな生活~ -23ページ目

90.かメリーナのマダム達 Part.1

trueメキシコのタコススタンド

仕事を始めて希望に燃えていた12月のある日、マリ・ピエールが僕のお客さんとして来た。ウェイティングルームに迎えに行って驚いた。なんと彼女は、頭を下にして、両足を高く上げ壁に付け、ヨガのポーズで待っていた。
 
祖母はフランスからの移民で(メキシコは1860年代にフランスの干渉を受け、その時にフランスから移民がやってきた)、彼女はメキシコシティに住み、多くのジャンルのアート本を編集するアーティストだった。年齢は60近かったが、気はとても若く、エネルギッシュで魅力的な女性であった。

彼女は近くのコンドミニアムからやってきた。それがカメリーナだ。昔ホテルだった建物を友人達と共同購入し、それぞれが自分の部屋を持ち、専属コックやメイド、管理人などスタッフを経費を出し合って雇い、めいめいが一年の好きな時に訪れて楽しんでいる。だから、本の編集をする彼女は好きなときにやってきて、朝はヨガに汗を流し、それから海を眺める部屋で仕事をしていた。もともとホテルだけあって、芝生スペースが贅沢に取ってあり、風に揺れる椰子の木が涼しげで、ブーゲンビリアが咲き乱れ、ゆったりとしたロビーやテニスコートもあり、本当に快適そうなコンドミニオだった。 (続く)