今日会社 の朝礼の社員のスピーチで”おもしろいという感じで仕事をする”と良いという事を云われました。
やはり”辛い”と思って仕事をすると、辛いだけであまり良い知恵は湧いてきません。
お客様が私たちの商品を購入されて「ありがとうございました。」とよろこんでくれた姿を思い描いて、朝早くからよる遅くまで一心不乱に”ど真剣”に働けば良い知恵も湧いてきますし、協力者も現れてきます。
よろこんで、「私は今この仕事を行っている時が一番最高だ」とよろこんで、お客様が商品を買ってくれた時の喜んだ姿 を思い描いて、よろこんで”おもいろい”という感じで仕事をすると、お客様を喜ばすには”こうしよう””ああしよう”とお客様をよろこばすために智恵が湧きますね。
歴史的な達人や偉人は、厳しさの中に「余地」を大切にしました。間というか遊びというか日本人が大切にしているものです。
人との交際の時でも譲れるだけのものを十分残し、ゆとりのある形で付き合いたいものです。
剣豪・宮本武蔵はある時、師と仰ぐ沢庵和尚から「お前は強すぎる」とたしなめられます。その意味を理解し得ないまま、武蔵は名妓といわれた吉野太夫に悩みを伝えに行きます。それを耳にした吉野太夫は、ある行動をとります。
突然、自分の大切にしていた琵琶を、武蔵の見ている前で打ち壊したのです。
その琵琶の内部をみせ、「良い音を出す琵琶の構造は、木部の伸縮が可能で、張りすぎた音を和らげるための遊びの部分がある」と言いました。
吉野太夫は、木部の次の部分に少しずつ、ゆとりのあることを示し、人間関係でも同じように「余地」が必要であることを示唆しました。
ゆとりを見いだすことが難しい現代ですが、だからこそ、誤差や錯覚を包み込んでいう「余地」を心がけ、心豊かな生活をしていきます。