クリエイティブにおけるAIの使い方を考える | WEB&グラフィックデザイナー時々グラフィックデザイナーのオフタイム。

クリエイティブにおけるAIの使い方を考える

こんにちは、かめぴよです。

 

 

 

AI絡みでニュースがありました。

 

 

生成AIで作られた広告がきっかけで、高橋洋子さんが出演する予定だったイベントを辞退されたということです。細かい経緯や生成AIそのものが著作物を侵害しているかどうかは不明ですが、デザインに関わる者としては気になるニュースでした。

 

 

 TODAY'S
 
生成AI

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 

生成AIとは

そもそも生成AIとは何でしょう。基本は既に学習されている情報を元に、画像、音楽、動画などを作成するAIです。

 

動画で解説があったので載せます。

 

長文ですがサイトも割と分かりやすかったのでこれも載せます。

 

 

今回取り上げたニュースであった「画像の問題」ですが、実際生成AIはどのようにして画像を作るのでしょうか。

なかなか言葉が難しいですが、こちらに解説しているサイトがありました。

 

 

基本的には

入力したテキストから画像を生成する

テキスト入力→ベクトルへの変換→ベクトルを画像生成器により画像へ

 

イメージ画像から画像を生成する

スケッチなどを読み込む→画像を生成

 

これらのようです(実際私も同じやり方です)。

動画や音声も最近都知事が利用して発信しているようですね。

 

 

生成AIの個人的な使い方

このブログにお付き合いいただいてる方々はご存じかもしれませんが、私もChatGPTをはじめ、生成AIを試しています。

 

 

今のところ使い道としては、1枚の画像を完成させるためではなく、1枚の画像を完成させるために「見当たらない、または既存のものが希望する絵面とちょっと違うから少し生成してもらう」という意識で考えています。

 

また、どんどん生成AIも進化しているので、画像生成の補助ツールとなっています。無いものを補うなど、自分だけで補正するには結構難儀な画像修正においては助けてもらうこともあります。

 

 

クリエイティブの意味

ニュースの一文にこんな内容がありました。

今回の事態を受け、ゲスト参加する予定だった歌手・高橋洋子さんより、アニメ音楽に関わる立場として、こうした状況での出演は好ましくないというご意見を預かりました。また、そのようなクリエイティヴに対する姿勢の相違が判明した以上、本催事への出演は難しいという結論に達し、私たちの第1回演奏会に出演されないご判断を賜りました。

クリエイティブに対する姿勢、作り上げていくイベントへの姿勢が違っていたのでしょうね。どんなものを作り上げていきたいかという思いは人によってそれぞれ違いますが、初めの段階ではなく途中から食い違ってきたのは残念なことだったと思います…。

 

先に話した私の生成AIの使い方ですが、クリエイティブという視点から見て反対される方もいるかもしれません。「クリエイティブな」という言葉には「独創的な」という意味合いが含まれるからです。

 

デザインというポジションだとクリエイティブは「伝えたいこと」を「画像やイラスト」「様々な技術」でいかに使いやすく視覚化できるか、かなと考えます。

今回話題になったイラストというポジションだと一から絵を描きあげることでしょうか。

純粋にこういった作業で生み出されるものは輝いて見えますね。

実際のお仕事で写真は撮影や既存素材などを使いますし、イラストも描く方は描いていらっしゃるでしょう。

 

ただ納期や予算の関係で専門家を充てられないことや時間が足りないこともあると思います。それで生成AIを利用するということも増えるのではと考えています。

 

 

生成AIは悪?

私が使う使わないに関わらず、個人的に生成AIを100%悪いものだとは思っていません。物事にはメリットもあればデメリットも必然的にあり、使い方に公的なルールを設ければいいのかなと考えています。ニセ情報の拡散、著作権の問題、今後は安全面(セキュリティ)も問われるでしょう。何よりAIにより仕事を失う人が多く出てくるというのは悲しいことです。

 

私の中でAIは補助的ポジションです。というのも実際ツールを使って画像を作成したことが何度かありますが、脳内イメージに近くするのは至難の業です。それっぽいけれどどこか不自然になり、最終的には自分で修正しています。

 

AIに支配されるのではなく、うまく使いこなして助けてもらう、そんなポジションだといいですね。