ここ数日、
被災された方々の体調が心配です。
台風19号は、私達の予想を遥かに超える被害をもたらしました。
今回、河川が氾濫した地域で、
過去にも水害を経験された方々は、それに対して備えたそうです。
でも、今回は、その、「過去の教訓」を遥かに超えたと言っていました。
過去の教訓は、決して、無駄なものにはなりません。
けれども、本当に、
「今までの」経験や常識を、一度、
まっさらにして構えないと、太刀打ちできない、
そんな時代になってきているのではないでしょうか。
そうそう、そう言えば、
『天気の子』を観に行ったんだ、
夫と一緒に
何だかんだで、書きそびれていました。
『天気の子』(2019年)
監督・脚本・原作 新海誠
前作の『君の名は。』はおもしろかったよね~、
だから、当然、期待だよね~
もも、
映画でも小説でもマンガでも、
「ネタバレ」は、全く気にしない人たちなので、
他の人から結末を聞いてから、
映画を観に行っても全然平気
ストーリーの流れを楽しみたい派だから、
結末を知っていても、
ああ、だからこうなるんだね、
おお、この後で、ああなるのか、
と、楽しめるのです
なので、今回も、は、バンバン、
ネットで情報チェックしていました
その中の、この映画を観た人の、
「主人公は悪だ!」という感想があったそうだ。
悪
おー、興味深い、
何がどうなって「悪」と呼ばれるようになるのか??
舞台は東京、家出して来た帆高が、
都会で、様々な人たちと出会う。
東京の街の描写が、ものすごく丁寧に、細かく、
とてもリアルに描かれていた。
すごいなぁ。
私が知っている東京の、
ああいう場所、こういうところ、
そうそう、そんな感じ、そんな感じ。
音楽は効果的に流れ、「染みる」演出でした。
さて、悪
何が、悪なのか
(ネタバレありますm(_ _)m ↓ ↓ ↓)
まず、疑問だったのが、
帆高が家出しようと決断するほどの理由って、
何だったんだろう
顔の絆創膏や、回想のシーンで、
もしかしてそういうことなのかな?って想像はできたけど、
そのわりには、
家族から捜索願が出されてたし、
色々な出来事の後、すんなりと家に帰ったよねぇ
そして、無事に、高校も卒業してたよねぇ
とか、
「観る人が想像してください」ってことなんだろうけど、
と思う部分がたくさんあって、
私には難しかったです。
そんなストーリーの中、
私でも理解できたこと、
帆高は、たった一人の人、陽菜を助けることを選んだ。
不謹慎かもしれませんが、
今の、水害の光景が重なりました。
そんな被害を避けるためには、
自分の大切な人を差し出すしかない。
私なら?
私自身が、私一人が犠牲になるだけで、
大勢の人が助かるのなら、
私は、喜んで?かは別として、
犠牲になることを選ぶかもしれない。
でも、自分の大切な人を犠牲にしてまで、
自分を含む、他の人を助けたいと思うだろうか。
たぶん、私も、悪になる。
なんと呼ばれようと、愛する人を守りたい。
中島みゆきさんの『時代』が入った1枚を選んだ。
・・・そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ・・・
「想定外」という言葉を、
東日本大震災の時に、私たちは、何度も耳にした。
あの時、その言葉を聞き、
そうだよね、仕方ないよね、そう思った。
今、
想定外という言葉を使っていいのかなと、そう思う。
今、
想定外の、外の外の外まで、
想定しないといけないんじゃないのかな。
台風19号は日本列島を通り過ぎて行った。
でも、怖いのはこれからだ。
この後も、次の台風、その次の台風はやって来るだろう。
来年も、再来年も、その次の年も・・・
ああ、あの時代、
あの時に、確実に想定できるようになっていてよかった、
後の時代でそう思いたい。
とても生意気なことを言わせていただきますが、
私たち、個人個人のレベルで、
想定外の、外の外の外まで想定して、
考えて行動できるようにしていきましょう。