Commentarii de AKB Ameba版 -39ページ目

Commentarii de AKB Ameba版

AKBとかその周辺とか

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Tag:片思い、「僕」の歌、季(夏)

 今日もA2には戻れず、シングル曲から。
 ほんのちょっと前までAKBのメンバーも「前田と篠田とあといろいろ」だったわけで、松井JRがAKBじゃなくてSKEだって何それ? くらいの認識しかなかった僕でした。その後集中学習でSKEについてそこそこ判ってきたとき、じゃあ何か聞いてみようかとiTuneからダウンロードしたvideoがこの曲。

 みーんみんみんと蝉は鳴き、ちゃぶ台には麦茶。扇風機と風鈴。どこのおっさんの夏休みど真ん中なんだよコレ、でハートを鷲摑みだよ全く。

 畳に横たわり、音楽を聞きながら目を閉じて沈思黙考していた女の子は、不意に目を開けて飛び出していく。このオープニング、そう、「会いたかった」と同じだ。あの時音楽を聞きながら決意を固めてダッシュしたのは、前田だった。今回は松井J。

 「会いたかった」では前田と平行して高橋&大島(優)のストーリーも展開したが、今回はすごいよ。
 松井Jに加えて松井R、矢神、高柳、石田木﨑向田の5本立てだ。みんな走る走る走る。田舎道を走る女の子たち、見ていて爽快。

 ロケ地は小豆島。よーしおとうさんPVの風景から場所の割り出しするぞー!って張り切ったのだが、答えがすでに出ていました。きれいなところだなあ。

 矢神はとうちゃんに弁当を届けるために走った。漁師のとうちゃん、もやいを解いてる最中だったから危機一髪で間に合った。弁当箱とお茶を嬉しそうに振る矢神。えらいぞ孝行娘だぞ。

 三人組はどうやらテニススクールに遅れそうだったみたい。ギリギリセーフで「ごめんなさい」だ。

 高柳のダッシュは何が目的だったのかよくわからない。が、全力で坂道を駆け上がった後、いかした笑顔で高台から町と海を見下ろす。見ろ、人がゴミのようだ。いい景色だ。えらいぞペニーローファーでよく走ったぞ。
 
 松井Rは、バス停からいきなり踵を飜し、風に向かって走り出した。R、おでこが輝いてるぞ。行く先は学校だ。鞄を抱いて飛び込んだ音楽室。泣きながら謝るR。「ごめんね」。何があったが知らないが、友達を待たせたくらいで泣かなくてもいいんじゃないかR。3日くらい待たせたのかR。

 これらと同時進行するのが、主人公松井Jのストーリー。飛び出して坂を下って海沿いの道を走る走る走る。足なげえええ。引っ越しトラックを追っかける。そりゃ無理だって。でも走るJの表情はむしろ晴れやかだ。

 まるで間に合わないことははじめっからわかっていたかのような。
 間に合わなくてもただ追いかけることができればいいと心に決めていたかのような。
 結果を恐れることなく前に進むことだけが目的であったかのような。

 前田は間に合った。
 松井Jは、間に合わなかった。でもそれは彼女にとって小さな事のよう。 

真っ白な砂は/正直な気持ちさ
度を過ぎた愛しさを/あやまろうと思う

 どうして愛しさをあやまらなくてはいけない?
 
 20数年前に僕が惹かれてやまなかったアイドルも、愛をあやまっていた。
 その詞を書いたのは、驚いたことに(いや、当然のことなのかも知れないが)秋元康。
 うーん、少し深みにはまってきたみたい。続きは明日考えるとしよう。

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 さあいよいよ被災地に突入の時期が近づいて来たか。
 その時が来たらやはりヲタらしく「会いたかった」を鳴らしながら行くのが吉。

ps. 2011-03-25
 「ごめんね、」のPVが「会いたかった」のPVとセッティングや構造がよく似ていることについて。
 どちらも初めてのオールロケだし(「青空片想い」はロケ?)、どちらも集団のダンスシーンにドラマ風映像のカットインで成り立っている。
 ストーリーのテーマはどちらも「走る!」で、キーワードはそれぞれ「会いたかった」と「ごめんね」(もっとも後者であやまっているのは、3人組と松井Rだけで、松井J、矢神、高柳はあやまってないが)。
 などなど考えて、「ごめんね、」はAKBにおける「会いたかった」に相当する曲なんだなあと勝手に考えている次第です。完成度は音も映像もダンスも圧倒的に「ごめんね、」が高いけど。

pps. 2011-03-25
 引っ越しトラックを追いかけている松井Jを見て、「あ、これ大声ダイヤモンドじゃん」って思った。
 松井Jのデビュー&初主演にして出世作。あっちはバスだったけど。
 そうするとこの歌詞も浮かんできちゃう。

僕が僕であるために/衝動に素直になろう

 なるほど、松井Jは思いを伝えること(も大事だけれど)よりも、自分を突き動かす衝動に身を任せること、それが何より大切なことを思い定めていたのか。
 だから「会いたかった、けど会えなかった。でも後悔していない」晴れやかな表情でトラックを見送ったわけだ。

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Tag;恋、「僕」の歌
 遠距離恋愛なんだろうか、平日には会えない恋人達の歌。

世界中の恋人たちは/会えない時間に
愛を深める

 「恋」とは、本来会えない時に相手を思い焦がれる感情なんだ、と万葉集をひいて教えてくれたのは、中学の国語の先生。
 とても厳しい、おばさんの先生だった。やせぎすでもうすっかり枯れた感じの、そのおばさん先生が、「恋」について熱く語るのを、当時の僕は少し不思議な気持ちで聞いていた。
 だって、恋って楽しいものじゃないの?
 中学生の知識なんてそんなもん。

 ただに逢ひて見てばのみこそたまきはる命に向かふ我が恋止まめ
 「直接逢えなければ、この命がけの恋は止まない」

 中学生の僕には、おばさんの先生と「恋」を結びつけるだけの想像力がなかった。今ならば痛いほどわかるけどね。

 色気づきはじめてはいたものの、まだつらい「恋」に縁のなかった僕は、万葉時代の「恋の定義」と中臣郎女の歌を知識として憶えた。
 「恋」は、会わないでいると心の中で育っていく感情。それを実感するのにはそれから数年かかることになる。

どれだけ大切か/会えないからわかりあえるよ

  だとすると、最も恋しい人は、もう二度と会えない人。
 
 それはそうと、あの変なPVはなんなんだろう。変な衣装を着て、変な人たちに囲まれて踊る変なPV。
 大島(優)のキックにはしびれたし、横山の睨みもイカしてた。北原指原もよく頑張った。でも変なマスクをした変なおじさんがウニョウニョしているのを見ると、変な気持ちになった。途中で衣装替えるけどそれもまた変な衣装。
 ジャージの方がずっとよかったよねえ。
 誰か、「それちょっと変ですよ」って言わなかったのかな。
 そう思いません?
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 今日は飛行機で東北に出張。
 地震の影響は少なかったところだけど、身内が被災地にいる人も多い。でもみんな黙って微笑みながら耐えている。東北の人はそんな人が多い。
 街は落ち着いていて、食べ物の心配はないけどガソリンは入れにくい状況。プリウス最高! って意見を聞く。山一つ越して被災地まで往復してもガス欠の心配が全然なかったって。
 帰途飛行機の窓から東北の太平洋岸を眺める。雲の隙間からわずかに見える海岸線に、津波の傷跡は当然ながら見えない。
 でもあそこが今、日本で一番痛い痛いと言っている場所。

 もう二度と会えない人々が身を焦がしている場所。

 やはり恐れるべきは想像力の欠如。
 
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Tag:片思い、「僕」の歌、School days、季(秋)

 読み込まなければならない資料が出てきたので次の「ガラスのI LOVE YOU」はちょっと延期。

 その代わり、この曲。僕がはじめて聞いたAKB。
 
 この曲、何百回聞いたろう?
 往復3時間の車中、ずっとリピートして聞いてたこともあった。こういう集中した聞き方をしたのは、久しぶり。
 ギターの"ジャカジャーン”が聞こえると、頭の中で"うぉぉぉぉー よっしゃ行くぞー"が鳴り始める(ずっと聞いてたPVが、ミックス混じりの編集だったので)。
 
 PVを見た回数も二桁じゃ済まないだろう。もっとも最初の「ドラマ」部分は割愛することが多かったが(そのせいで、冒頭前田に噛みついてたのが高橋で、それを制止していたのが大島(優)だとずっと思っていた。逆なのね。そうじゃないと自転車レースの最終局面で大島(優)とのマッチアップになっていたのに、前田は勝負を捨てて高橋を助けにいく、それを見る高橋が「そうそう、前田ってこういうヤツなんだよな」と笑顔になる、のシーンが生きてこないもんね)。

 PVを見ても最初は前田しかわからなかった。次に目に付いたのは渡辺だった。それから大島(優)、小島、空気読めない秋元、それからそれから…。
 次第に同定できるメンバーが増えるのも、今から思えば知らない鳥の名を憶えていくようで楽しかった。今や「この動きは峯岸だ」とか「この輪郭は佐藤か?」とか。

Maybe/Maybe
好きなのかもしれない
青い空には/雲はひとつもない

 「かも」どころじゃない、好きでたまらないのに、それを心の中のmaybeの領域に押しとどめようとする男の子。でもそれが自分への言い訳でしかないことも同時に知っているもう一人の自分。
 そんなこと、空を見上げなくたってわかりきっているのにさ。

 自分で自分の感情に言い訳をする、でもそれに気がついているもう一人の自分もいる、というメタ認知の機能が発達しはじめる思春期の切ない恋愛。でも最後の最後に心が叫ぶ。

君のことが/本当は好きだ

 秋元は、「思いを口に出せ」と折に触れて励ますのだけれど、その一方で「そんな勇気はない」男の子もいっぱいいることを知っていて、彼らを見捨てることはしない。

 「好きって言葉は最高さ」ってことくらい僕だって判ってる。
 「失うものなんてねえ」のも知っている。
 でも、

Maybe/Maybe
そんな勇気はない/ずっとこのまま
片思いでいい/言い訳Maybe

 そんな勇気がなくて、遠くで見つめるだけの恋しかできない男の子も、いつの時代にも必ずいる。そういうつらい恋も永遠になくならないんだよね。
 そう、振り向いてくれるのは永遠の先、のような恋。
 そういう恋なら僕もいくつか知っている。

 というか、秋元康って、もともとはどちらかというとこっちがわの人間だったんじゃないかと睨んでいるのですがね。
Tag:恋、夏
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 この歌でこんなに引っ張るとは思わなかった。
 今日はA2のステージについて。
 「会いたかった」で一段落したあと、4人ユニットで登場するわけだが、ここで目につくのは前田だけ異なる衣装の色。
 他の3人が水色のコスチュームなのに、前田だけ黄色。A1とA2のここまでで、ひとりのメンバーだけ明確に異なる衣装を着ている曲はない。残りの3人は一度もソロを取ることもなく、バックコーラスに甘んじている。ダンスもそう。インストの部分を除いて、3人は前田の後ろで、バックダンサー然として踊っていることが多い。まあダンスの見せ場はあるけどね。

 他の曲でも、ユニット曲でセンターが決まっているものはある。たとえば「涙の湘南」のセンターは大島なのだが、衣装はおそろい。歌い出しのソロは折井だし、他のメンバーにもソロを含めたそれなりの見せ場がある。
 だが、この曲は徹頭徹尾まるで「前田敦子 with チェリーガールズ」というユニットであるかのような見せ方をしている。
 全ての曲を見たわけではないので断言はできないのだが、ちょっと異質な印象の曲である。

 2006年当時、前田がどのようなポジションにいたのか、当時の生の状況を知らないのでなんともいえないが、DVDを見る限りにおいては「メンバーの中では可愛らしいけどぱっとしない女の子(ごめんね)」くらいの印象しか受けない。
 高橋のような「過剰さ」も、増山のような「笑顔(この子は、映像のどの瞬間を切り取っても笑顔だ)」も、大島のような整った顔立ちも、中西のような声援も、前田にはあるようには思えないのだ。
 実は「なーに現場を知らないヤツがエラソーに言ってやがるんだ、当時からあっちゃん人気はぶっちぎりだったんだぜ」ということだったらすいません。
 でもなあ、そもそも「前田の人気」というもの自体十分理解しがたいところがあるんだよなあ(こう書くとアンチ前田のように聞こえるが、そうではない。周りに比べてちょっと体温が低い印象は否めないが、あっちゃん嫌いなわけじゃないのよ)。
 
 スーパーモンキーズから安室を射出したように、AKBを発射台にして前田を売り出す構想でもあったのだろうか。

 でも前田を売り出すための燃料としては、この曲はちょっとプア(いや、いい曲ではあるんだけど、それはアルバムB面の2曲目の佳作レベルのよさだってこと)だ。

 秋元康はどういうつもりだったのだろうか?

 2011年現在から振り返ってみると、このあと結果的に「前田敦子 with チェリーガールズ」という売られ方はされなかった。しかしこの曲は、やがて「不動のセンター」として育っていく前田の、萌芽を予感させる一曲であったのかも知れない。

 ところで、この曲は前田以外のセンターでも歌われている。やはりその際はセンターは黄色で「チェリーガールズ」は水色の衣装。センターのひとりを強くアピールする演出に変わりはない。なんというか、ソロ+バックダンサーのアイドルユニットの、パロディーというかエピゴーネンというかオマージュというか、「真性アイドルっぽいアイドルを演ってますけどどう?」みたいな見せ方をする曲になっている。

 YouTube等で確認出来るのは、篠田小野渡辺、あとちと変わったところでは浦野がセンターというのもあった。

 篠田がセンターのCHERRYは、バックが秋元、大堀、野呂。
 秋元が最年少なんだぜ、これ。コメントも賛否両論なんだが、ひとつ言えることは昭和生まれのみなさまが「憧れていたseventeen」と歌うことの味わい深さは他では体験できないね、とういこと。
 コマネチとかポージングとかしてるし。完全に「10代アイドルを演じているおばさまお姉さまがた」という演出。

 渡辺、小野がサンターのバージョンを見てると、つくづくこの二人はアイドルとして傑出しているんだなあ、と思わざるを得ない。渡辺は今後も見られるのだが、恐らくアイドル小野の姿を拝むことはできないんだなあ。ちと残念。せめて転身のきっかけとなった映画を見なければいかんなあ(実は購入したが未見)。

 浦野のバージョン、これ秋元のイヤガラセか? だってバックが前田、小野、松井Jなんだぜ。
 リンク先のコメントはバックダンサーの豪華さと松井Jのダンスがキレキレなのが話題となっている。浦野もとまどったろうね、これ。あと松井Jと比べると前田のやる気のなさ自然体さがよくわかるよね。
 
 CHERRYのセンターをやるっていうのはメンバー的にどういう位置づけなのか、今後誰がやるのかちょっと楽しみではある。
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 本日は自転車出勤。昨日が出張だったから中1日の自転車。
 漕いでいる最中は電動アシストのおかげもあって楽々な感じなのだが、いったん停止して足を地につけると、ふわっとして頭の動きが鈍い感じ。こりゃ低血糖かとあわててミルクティーを飲む。
 到着して十分くらいは虚脱。着替える元気も出ない。椅子にへたり込んでゆっくり回復を待つ。年齢だわな。
 毎日自転車で来ている部下は「そのうち慣れます」と言うのだが本当か? 
 もっとも彼は乗るときは平気で150キロくらい自転車で行くらしい。
 そういう人の「そのうち」は信用できるのか?
  
 今日は午後から緊急会議参加。
 電車かタクシーか車か。理想はタクシーに乗りつつiPadでバンザイVenusのPVチェックが勝ちパターンだが。

ps.
 結局タクシー。車中バンザイVenusのメイキングビデオをチェック。松井Jの、ぎりぎりまでメンバーに振り付けのダメ出しをする根性とダジャレに驚愕。
 自分ひとりが一生懸命やることは比較的簡単だが、他人にそれを強いるのは格段に強い精神力を要する。前者は努力すれば誰でもできるが、後者ができる人間は限られている。軍事で言えば、それは将軍の資質。
 高橋みなみは、おそらく秋元に強いられて、将軍を演じさせられているように見える(だから時々ひどく痛々しい)。

 だが、この恐ろしく寒いダジャレを言う十代前半の美少女は…。
 
 これが、enfant terribleと呼ぶべき者か。

pps.
 no3bs出演なし。くっそお。

ppps. 2011-03-22
 「2006年当時、前田がどのようなポジションにいたのか、当時の生の状況を知らないのでなんともいえないが、」との記載について。
 メモリストによれば、当時固定の熱烈なファンがいたのは大江、声援が大きかったのは小島、キャプテンに近かったのは宇佐見、それを継ぎそうなのが折井、といった状況のように読み取れる。高橋は当時から「すべり」w。
 前田に至っては「ウォーズマンに似てる」だってヒドスw(一方平嶋は「プレアイドル」)。
 少なくとも前田がぶっちぎりの人気でA1を終えたという感じではなかった模様。

pppps. 2011-04-12
 CinDyがセンターを勤めるこの曲について、あれは「Team Bに対するご褒美であった」という分析と遭遇。ううむ、実に興味深い。

ppppps. 2011-07-25

 「渚のCHERRY」問題、その後いろんな資料に当たった。やはり、想像したような軋轢はいっぱいあったんだね。
Tag:恋、夏
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 昨日は身辺雑記ばかりでしたので、今日も「渚のCHRRY」について。

 これもアイドル歌謡の王道! というような曲。先輩にはこんなもありましたね。
 恋は始まったばかりで、まだぎこちなさが抜けきれない二人が、夏の海に来ました。さあ、青春真っ盛りですって歌。
 秋元の面白いところは、この二人をcherryboy、cherrygirlと設定したところ。

CHERRY CHERRYBOY /CHERRY CHERRYGIRL
逃げる私を
CHERRY CHERRY BOY/CHERRY CHERRY GIRL
追いかけて!

 「チェリーボーイ 【意味】チェリーボーイとは、女性と交わったことのない男性をいう俗語。童貞。」 リンク先に詳しいのだが、Cherry自体は女性のvirginityを意味するスラングだったわけで、それから派生して「魔法使い候補」の男の子もチェリーボーイと呼ぶわけだ。もっともリンク先では「アメリカでも用いることはある」としているが、用例がちょっと見つからなかった。 
 Netで見つかったのは「アジアの売春婦が童貞を表現するときに使う」というdefinitionで、同じvirginでもちょっとニュアンスが違うんだなあって感じ。ちなみに同じ辞書のcherryのdefinitionはずばり「処女膜」。

 こういうキワドイ歌詞をメンバーの女の子たちに歌わせる秋元は、ちょっとサドっ気があるのかな、などと思うこともある。ただのアイドル歌謡の顔をして「ほらほら****と歌ってごらん」みたいな。ま、こうなるとちょっと妄想めいているが。

 妄想ついでに言うならば、ファンにしてみれば、アイドルは cherrygirlであって欲しいわけで、そういう願望がAKBにおける「恋愛禁止」という「設定」の源泉になっている。前にも言及したけれど、アイドルの存在価値というのは大いなる幻想に支えられた疑似恋愛なのだから、それは当然のこと。

 じゃあファンの方はどうかといえば、AKBを支えているファンのボリュームの相当部分がcherryboy、または少なくとも性的には発展段階にある男の子が多いように思われる。とすると、CHERRYBOY & CHERRY GIRLという設定は、ファンとメンバーの、ウブで「甘くて酸っぱくてわからない」疑似恋愛を模しているのかもね。

 今日は出張。行かなければいけない時は行かなければいけないのが大人のつらさ。
 ガソリンは底を尽きそう。出張先で制限付きながら給油できるとの情報を頼りに、片道燃料で出発。

 車中ずっと聞いていたのはA2とA3。ライブ音源のDVDもいいんだけど、CDも別のよさがありますね。何より歌詞が聞き取りやすい。特に高橋の声はいいな。あとりなてぃん。
 戻れなくなったらどうしようというドキドキと、まあ何とかなるだろうという達観(だって秋元がそう言うんだもの)を行ったり来たりしながら運転。

 そういえばこんなもあったわな。

金のないヤツは俺んとこに来い/俺も無いけど心配するな
見ろよ青い空/白い雲
そのうちなんとかなるだろう

 これまでの人生、煮詰まりかかった時にはしばしば口ずさんだもんだ。ちと思うんだが、秋元センセイもクレージーのファン?

 で、高速を降りて角を曲がったところに、ちっちゃな古いスタンドがあって、中からおばあちゃんが見てる。ん? と思って立ち寄って「給油できますか?」と尋ねると、「停電中なので、汲み置きなんですがいいですか」って。ポンプが止まる前にジェリ缶に20リットル貯めておいたヤツらしい。

 いいですいいです。ガソリンならなんでもいいです。おじいちゃんが出てきて一所懸命給油してくれました。その後もやってるスタンド見つけて満タン給油完了。
 なるほど、何とかなるもんだ。
Tag:恋、夏
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 A2の4曲目。
 「会いたかった」の後、おそらくMCが入るんだろう。衣装を着替えて増山、平嶋、峯岸、前田が登場。

 昨日は休み(ホントは休みじゃなかったんだけど諸般の事情で)。
 給油したかったんだけど、スタンドは朝早くの開店前から長蛇の列。約2キロ。開店してませんから当然列は動きません。いつ開店するかもわかりません。

 長期戦を覚悟してiPadを見てました。最近手に入ったS1のDVD。
 初期のAKBが試行錯誤、手探りでできあがっていったのに対し、SKEはすでにある程度フォーマットができているところに乗っかっていった感が強い。だからステージも「すでに完成している」印象。というか、「完成させなければいけない」。だってどうしたって先行のスタンダード(A1とK1)と比べられちゃうもん。それにAKBと違って、SKEの場合は最初っからメディアに大きく取り上げられて、注目も大きかったし。Team Aなんてしばらくはコアなマニアしか知らなかったもんね。その分自由度も大きかったろう。
 そのせいか、フィナーレの「青空のそばにいて」で、松井Jをはじめ、メンバーが落涙。
 そりゃそうだよな、こんなちっちゃい女の子たちが、前評判がでっかい上に「パーティーが始まるよ」というのは、今やある種伝説のような公演になっちゃってるから、失敗できないってプレッシャーも並大抵じゃなかったろう。
 ここまでステージを作り上げたら泣いちゃうよなあ。
 その分アンコールは、やり遂げた!って喜びがはじけていた。

 と止まった車の中でウルウルしながらS1を見ているとパトカーが回ってきて「今日はスタンドは営業しませんから移動して下さい」だそうな。
 しかたない、持久戦を想定して車に乗るのは極力控えましょう。

 ということで通勤のため電動アシスト自転車を購入。自転車のあるスーパーは15時開店ということで、やはり長蛇の列。開店とともにみな食料品、トイレットペーパー売り場へ猛ダッシュ。自転車屋さんはのんびり営業してましたが、パンク修理の依頼がすごく増えてるらしい。
 電動アシスト自転車、どれにしようか迷っていたら、指原が宣伝しているらしいのを発見。よしこれにしよう、と決めかけたところ、店の人が「それちょっとバッテリーに難があって....」とのこと。これがさすがの指原クオリティーか? 
 と思いきや、指原が別に特定のメーカーの自転車を押しているわけではなく、AKBが自転車協会の宣伝をしているということが判明。自転車買う時はBAAマークをチェックしましょう、だって。誤解してすまぬ指原。

 いいね、電動アシスト自転車。ずっと移動には車を使っていたから、この風を切る感覚は久しぶり。
 自転車全力でペダル漕ぎながら坂を登る…って、電動アシストつきだけどね。
 先行き不透明で不安になりがちな時期に、ちょっと楽しみが増えた個人的なできごと。

 あ、渚のCHRRYの話してないや。
 
 今日もしつこく「会いたかった」。

 昨日、一昨日と「会いたかった」の意味を考えるあまり、公演での「会いたかった」に触れることができなかった。

 2曲目の「涙の湘南」が終わって大島、折井、小島、佐藤、篠田がはけると、自転車のベルの音が鳴り、残りのメンバーが飛び出してくる。溌剌という言葉がこれほどぴったりくる登場はない。見ていると自然に笑みがこぼれてくるような。ライブで見た人は、どれほどか楽しかったろう。
 ダンスは、RiverとかBeginnerとかを知っている今からしてみれば、驚くほど稚拙で不器用だ。

そんな上手に/話せなくてもいい
ストレートでいい

 しかしそれが当時の、未熟だがエネルギーいっぱいのAKBに似つかわしかったのだろう。
 完成されてブラウン管(今日的表現では「モニター」だね)の向こうにいるアイドルではなく、未熟だが元気いっぱいで、「会いに行ける」アイドル。途中の、手を振るフリでは、本当にファンを見つけて手を得振っているようだ。好きならば好きだと言おう、のところで、先ほどはけた4人も着替えて入って来て、全メンバーが揃って歌い上げる。
 2番(第2スタンザ)のセンターは篠田だ。長身を生かして力強い。Beginner の篠田verもそうだが、彼女がセンターで熱唱していると他のメンバーはみんなバックダンサーに見えちゃうね。

 ファンたちの気持ちはまさに、「君たちに会いたかった」だったろう。
 AKBとファンたちの、幸福だった関係を象徴する1曲だねえ。
 
 おまけ
 地震の直前に館山に行ったときの記録

 洲崎灯台:全員のダンスシーン、高橋&大島(優)が最初にいるところ。

 PVのシーンのプリントアウト:灯台にあるテラスの土台部分に貼り付けてあった。僕より前にここを訪れた誰かの置きおみやげ。

 カフェ ハーフムーン:窓の外を駆け抜ける高橋&大島を、篠田ほかが眺めていた店。閉まっていました。

 那古の踏切:高橋&大島(優)が走っている道に見えた踏切。

 那古船形駅:高橋&大島(優)のゴール地点。先輩の乗った電車には間に合いませんでした。ロケ当時は木造そのままの色でしたが、最近水色に塗り替えてしまって、イメージが少し違うかも。

ps. 2011-03-22
 「会いたかった」ロケ地についてアル氏の詳細なレポートを発見。なるほど、内田センセイの言うとおり「先行研究は贈り物」である。
アルさん、すばらしい贈り物をありがとうございました。
 A2の3曲目にしてAKB48のメジャーレーベルからの初めてのシングル。
 いろいろな意味で、AKBにとって大切な一枚。
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 「会いたかった」。
 さらっと聞くと、この歌は「会いたい人に会えた喜び」を全身で表しているようにみえる。でもこの「会いたかった」という言葉の背景には、二つの「会いたかった」が隠れている。
 一つは単純にかつて抱いていた「会いたい」という願望の過去形。
 「会いたいと思っていた。そして会うことができた。私はすっとあなたに『会いたかった』」
 そしてもうひとつ。
 かつて抱いていたが実現しなかった過去の願望。
 「会いたいと思っていた。でも会うことができなかった。私はあなたに『会いたかった』」

やっと気づいた/本当の気持ち
正直に行くんだ/たったひとつ この道を
走れ

 会いたい! という気持ちを、まっすぐにぶつけるんだ! と鼓舞するようなこの歌。勇気づけられた人も多かっただろう。でも「会いたかった」の中に「会えて良かった」ことを暗示するような歌詞は見当たらない。

誰よりも大切だから/この気持ち伝えたかった

 「伝えたい」ではなく「伝えたかった」。
 気持ちは伝えられたのだろうか?

 「会いたかった」と同じように、この表現には、「伝えたかった、でも伝えられなかった」というせつなさが隠れている。
 読み過ぎだろうか?

 PVを思い出してみよう。
 あのPV、AKB初のメジャーシングルのために撮られた館山オールロケによるPVは、海岸にたたずむ前田の姿とナレーションから始まる。
 放課後、海辺で音楽を聴く前田。それを見つめる峯岸、中西、小野。よしっと決意する前田、がんばれっと声援を送る3人。CDを返すことを口実に、会いに行こう!。前田の自転車ダッシュが始まる。

 それと同じ頃、灯台のところでだべっていた高橋と大島(優)のところに大島(麻衣)からメールが入る。「引っ越す先輩、今 駅から出ちゃうよ」。会いに行こう! 鞄を放りだして走り出す二人。
 そう、「会いたかった」のPVには、二つのストーリーが同時に展開されていた。
 自転車を飛ばす前田。ひたすら走る高橋と大島(優)。 
 
 前田は自転車を飛ばして飛ばして、学校の自転車置き場で会えた。
 会いたかった、そして会えた。伝えたかった気持ちを伝えられた。
 
 高橋と大島(優)は、二人して走って走って駅までたどり着いたが、電車は行ってしまった。
 会いたかった、でも会えなかった。伝えたかった気持ちは伝えられなかった。

 会いたかった。会えた人もいた。会えなかった人もいた。

 秋元は「かなわなかった思い」という、苦いフレーバーをさりげなく隠してこの曲を世に出した。思いはかなわないかも知れない。でも結果を恐れてはいけない、人と出会うためには、人は今いる場所から動き出さなくてはいけないのだから。

 地震で大切な人と離ればなれになった人たちが、一人でも多く会えて、「会いたかった。そして会えた」喜びに包まれますように。
会いたかった
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Tag:片思い、季(春)
 今、会いたい人と離ればなれになってしまって、不安を抱えている全ての人が、もう一度その人たちと会えますように。

会いたかった/会いたかった
会いたかった/Yes!
会いたかった/会いたかった
会いたかった/Yes!
君に…

 
 大切な人と二度と会えなくなってしまって、深い哀しみの淵にいる全ての人に、悪夢のような毎日を寒さの中で送っている全ての人に、せめて光と暖かさと慰めがありますように。
 一日も早く太陽の光がふりそそぎますように。
 
僕の太陽
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一人きりの夜の闇に/怯えないで
僕はいつも君のそばいるよ
もし世界中が/敵に回っても
僕は味方さ

だから悲しいことなんか忘れて/何でもないように笑って
一人じゃないよ君は…/夜明け待つ人がいる

太陽は何度も夢を見る/青空を今 あきらめないで
時には雨だって降るだろう/泣かないで
僕の太陽

太陽は何度も夢を見る/雨雲に もし覆われたって
待ってる誰かを思い出して/君だけが
僕の太陽

負けないで
僕の太陽

 

僕たちはいつもあなたがたとともにあります。
 
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 A2 を見始めたばかりなのに、いきなりA3 に飛びます。

誰かのために/人は生きてる
私に何が/できるのでしょう?
悲しみに出会ったら 瞳を閉じて/その背中を意識してみて
暖かな眼差しに気づくはず/守られていると…


A3の公演タイトルの曲。
みなさん、どうかご無事で…