Commentarii de AKB Ameba版 -20ページ目

Commentarii de AKB Ameba版

AKBとかその周辺とか

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  愛しのAKIBAは石丸・ソフマップ


 17:15
 ドンキホーテ8階、チケットを購入。
 ついに会いに来られた。

 壁の塗料が少し剥がれた小さな劇場。

 こんな小さなところから全ては始まったんだ。

 傍に募金箱が5つ。
 「誰かのためにプロジェクト」はまだ続いている。5つの箱は、それぞれAKB4の4チームと研究生を表している、と気づくのに数瞬。ここに招待してくれた空の上の高い所にいる誰かさんに感謝して、ちょっとだけ考えて、研究生の箱に1AKB投入。箱の上辺に光宗のサインを確認。

 軽く拝んで「抽選頼むよ、カオルくん」。

 うそうそ。そんな不純な気持ちで募金してはいけませんね。傍らのお兄さんがくれたステッカーで満足ですって。

 でも、ひょっとして、もし万が一、僥倖が降って来たら、カオルくんに一生忠誠誓っちゃうよ…

 さあ、夢の時間まであと少しだ。
 あとはこのビルが燃えませんように(火事になったらマジヤバイって、ここ)。

 --
 21:10
 光宗~、ホントすまんかった~。
 1AKBじゃ足りなかったよな…
 --
 22:30
 帰宅。放心中。
 あれは、夢だったのだろうか。

 抽選は10巡までは数えていた。
 「優勝」でこそないものの、箱根駅伝だったら来年はシードだろう、きっと。
 次回あそこに行った時に、まだ募金箱があったら、もうちょっとお賽銭はずむからね。そんときゃ頼むぜ光宗(←だからそれがいかんのだと)。

 それでも立ち見センターの3列目に立つ。立ち見最前には、大柄な男性。災害の時にはきっとそこにいるだけで頼りになりそうな広い背中。でもねえ、今、ここではねえ…。
 幸い隣の男性との間に何とか視界を確保。

 後から入場した女の子らが「どうしよ、全然見えない」って。
 ごめんねお嬢さんたち、今日は聞こえなかったことにして。あと99回入場したら、(カギさんみたいに)きっと場所を譲ってあげるから。

 Overture、ベルリンの壁によじ登る群衆、デモ隊、そして銃声。
 僕は「目撃者」になった。ついに。
 おいそこでMixとか「超絶かわいい」とかはねえだろ、ピンチケってホントにチケット赤いのね。と、冷静になろうとしたのだが、案の定滂沱と流れる涙。
 
 曲が終わるのが切なくて仕方なかった。1曲終わると、それだけ終わりに近づいてしまうから。
 
 高橋はちっちゃかった。でも大きく見えた。と思ったら、それはセリが上がったからだった。

 篠田と小嶋は探さなくてもどこにいるかすぐわかった。舞い降りた2羽の白鳥だった。

 伊豆田と藤田(うちの子たちね)は、立派だった。ちゃんと出来てるんじゃん。大丈夫だよ大丈夫大丈夫。

 多田は何度か確かに僕の目を見た。そして僕に微笑みかけた。なわけないんだけどね、でもそう感じさせるんだ、この子は。

 今日まで知らなかった相笠には、倍速のクロックが積んであった(Team Eの都築に搭載されてるヤツね)。明らかに他のメンバーとは別のダンスを踊っていた。それが爽快で、後半ずっと見てしまった。神さま願わくは彼女にあと10cmの高さを与えたまえ。そしたら何かスゴイことになるぞ。
 
 言っても詮無いことだけど、ここで踊っているあの子に会いたかった…

 それからそれから…

 --

 そしてあっけなく夢は終わった。
 
 外に出ると驟雨。
 見上げると、よくもまあこんな場所で秋元先生、と呆れてしまうような雑居ビル。
 その名もドンキホーテ。
 そうか、「ラ・マンチャの騎士」か。
 To dream the impossibe dream、なんですね、先生。

  また明日/観に来るでしょ?
  必ず

 明日は無理ですけどね。
 いつかまた必ず。
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Tag:アンセム

 K3アンコールの1曲目。作曲は井上ヨシマサアニキ。
 この曲の後には「Team K 2nd メドレー」と称して「Virgin love」「シンデレラは騙されない」が続く。どちらもアニキの御作。アニキ3連発。さながらアニキ祭り。

 「Virgin love」はともかく「シンデレラ…」はシングルカットもあり得たんじゃないかってくらい手の込んだ曲だったから、K2だけでお蔵入りしちゃうのはもったいないよね、って気持ちがあったのかも知れません。

 ヨシマサアニキが公演曲を書き始めた頃。

 今でこそ「よすすと言えばAKB、AKBと言えばよすす」であるが、当時はまだたくさんいる作曲家のワンオブゼムだった。

 それよりもちょうど同じ頃、秋元康の長年の盟友である後藤”ゴッキー"次利がAKBに曲を提供しはじめていた。
 A2で「リオの革命」、K3に先立つA3ではセットリスト劈頭の「月見草」と終盤の「月のかたち」。

 秋元後藤ペアと言えば名だたるヒットメーカー。1990年代にとんねるずをスターダムに押し上げた張本人たち。その後藤が曲を提供した。
 それまで秋元っちゃんのアイドル道楽と見られがちだったAKBプロジェクトに、あの「後藤ちゃん」が一枚噛んだってことの意味は大きかったろう。期待や業界の反響も大きかったろう。
 ヒット曲作りのキモを心得ていて気心の知れたゴッキーを重用するという選択肢が、秋元先生にはあったはずだ。

 でも結果的にその後ゴッキーはあまりAKBにからんで来なかった。ロイヤリティの問題だったのか、秋元先生のリテイク要求がうざかったのか。
 Team Aに3曲書いた後、数曲提供しただけで、Team Kには後藤の曲はひとつもない。

 その代わりのK3アニキ祭り。

 今日振り返ってみると、これはAKBが既成のヒットメーカー「ゴッキー」ではなく、若手の挑戦者「よすす」を選んだことを象徴するセトリのようにも見える。
 その選択は、その後のAKBの方向性に大きな影響を与えた。
 今こういう曲を僕らが聴けるのも、そのおかげだ。

 K3に続くA4では祭りどころかアニキ博覧会の様相を呈することになるのはまた別の話。
 この辺のところの話、アニキと石原"三昧"Pとでしゃべって欲しかったなあ。

 さて「花と散れ!」。

 花と散れ、と聞けば誰でもこの歌を思い出すよね?。よねよね? え? 知らない?

  万朶の桜か襟の色/花は吉野に嵐吹く
  大和男子と生まれなば/ 散兵線の花と散れ

 みんな小さい時に歌ったよね? よねよね? え? 歌わない?

 大日本帝国陸軍の精華であり中核であった歩兵科の歌。死を恐れることなく戦う兵士のためのアンセム。
 一応現代語の解釈も書いとく?

  咲き誇っている桜の花のような色の陸軍歩兵の襟章の色
  桜の名所である吉野に嵐が吹いて、咲き誇る花が散るように
  日本の男子と生まれたからには
  歩兵として戦って立派に死ね

 まあ秋元先生だって歌わなかったろうけどね。でも歌の心に通じるものがあるのはわかるでしょう。

  例え 燃え盛る炎の中でも/信じた道を進めよ
  この身が滅んでも/心の形は
  灰になって残るだろう

 たとえ己が滅んでも、信じた道を前進あるのみ。ね、やっぱり「花と散れ」とは「成すべきことを成して潔く死ね」という意味である。

 余談だが「心の形」が「灰になって残るだろう」という表現は、つくづくうまいと思う。
 「身は滅んでも心は残る」というだけならば、わかりやすいがあまりに通俗的だ。
 でも「心の形」ならどうだろう。その人の有りようや志、そういった「その人をその人らしくあらしめたもの」は、たとえその人がいなくなっても残る。
 「ああ、彼だったらこういう時はきっとこうしたね」と。
 また、「心の形」が「灰になって残る」という表現には、不思議なリアリティがある。
 ほんの小一時間前までは冷たく動かなくなっていたとは言え、確かに見知った人の、重みを持った遺体だった。それが荼毘に付されることによって、こんなに軽い骨と灰になってしまうものか。
 それは身内の火葬を体験した者だけが知っているリアリティである。
 おそらく秋元先生も知っているだろう、さっきまで具体性を持っていた遺体が、灰に姿を変えて抽象の世界に旅立つ変化を。残るのは、まさに抽象的な「心の形」である。

 おっと道を外れた。
 「成すべきことを成して潔く死ね」、の話ね。

 秋元康は時折こういう歌を書く。
 それは越えるべき川であったり、

  川を渡れ!/You can do it!

 死に方指南だったりする。

  前に倒れろ!/力尽きても…
  それが正しい死に方だ/生きる者よ

 さらに余談だが、こういった曲を聞くと真っ先に秋元(オ)の顔が浮かぶのは僕だけじゃないはず。

 この曲は、ひとときはK2「転石」に次ぐ、Team Kの準アンセムのような位置づけだった。B1として「青春ガールズ」が選ばれて、「転石」がKだけの歌ではなくなってから特にそうだったようだ。コンサートでは「転石」と抱き合わせで歌われることも多かった(「Die Deutschlandlied」と「Die Fahne hoch」みたいに)。

 残念ながらこの曲は、リクエストアワーでは2008年の74位に顔を出したっきりで、「転石」のような定番曲になることはできなかった。しかしこの曲の「スピリッツ」はその後さまざな曲に受け継がれて行ったような気がする。上にあげた「RIVER」や「ALIVE」だけではなく。
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Tags:「僕」の歌、恋

 「Flower」について書いたのが、ちょうど1年前。
 その時、秋元康は前田敦子にあふれるほどの感謝と愛を込めてflowerを贈った。彼と彼女の夢は、大輪の花を咲き誇っていた。

 それから1年、前田敦子はAKBを去ることになった。
 どんな花も咲いたら散らなければいけないわけだ。

  初めて会った時/目も合わせなかった
  人見知りと知るまで/君を誤解していた

 彼女は会う人会う人にお愛想の笑顔を振りまくような女の子じゃなかった。ソロに近いユニット曲を与えられて、歌うのが嫌だと泣いた。
 頑固と呼ばれ気まぐれと呼ばれ、およそアイドルの資質なんかゼロのように見えた。でも、彼女しかいなかった。

 彼のことを、取り巻きは天才作詞家、敏腕プロデューサーと褒めそやした。でもそうじゃないのは自分が一番よくわかっていた。
 金の匂いに敏感な「業界の鮫」とけなす者もいた。でもそんな大層なもんじゃなかった。どんなに成功しても「ここは自分のいるはずだった場所じゃない」という思いが、いつも彼につきまとって離れなかった。

 そういう二人だった。

  君は僕だ/そばにいるとわかる
  みんなのように/上手に生きられない

 作詞家、プロデューサー、そして何よりも現役のアイドルを嫁さんにしちゃうほど生粋のアイドルヲタである秋元康の夢の結晶であるAKB48。そのコアにはいつも前田敦子がいた。
 そして夢は花開いた。ように見えた。
 
 秋元康は、前田敦子のことを「目の中に入れても痛くないくらいかわいい」と表現しようとして言い直した。「目の中に入れたら痛かったよ」と。
 そう、どんなに痛いとわかっていても、目の中に入れずにはいられないほど、前田敦子は愛おしかったんだ。

 その前田の「卒業」。

 2012年3月25日、さいたまスーパーアリーナ。
 突然の「卒業宣言」に「業界」は文字通り震撼した。
 秋元は関係者に事前の告知も、根回しも、相談も一切していなかった。あの瞬間、SSAの関係者席で秋元の周りにいた「大人たち」はみな一斉にひっくり返ったという。

  君は君だ/好きなように生きろ
  まわりなんて/気にしちゃつまらないよ

 なあに、大人の事情なんざ知ったこっちゃない。君が好きなようにしたらいい。

 その後どれだけのトラブルが秋元を襲ったのだろう。
 「AKB48不動のセンタ-前田敦子」の名前には巨額の値札がついている。毛一筋の傷がついただけでも億単位の金が吹っ飛ぶ。それが卒業とは。

 「代理店の人が謝って回ったんじゃないですか」と彼はこともなげに言う。でも防波堤となってこのトラブルの波から前田を守れたのは秋元以外にはいなかったろう。

  君は君だ/自由でいて欲しい
  悲しみに出会っても/すぐそばに僕がいる
  どんな時も/心配しなくていいよ

 卒業が決まって、彼女はすっかり明るくなったと人々は言う。センターの重圧がどれほどだったのか、改めて思い知ったとも。
 
 一方、卒業が決まって、彼もちょっと変わった。
 彼は彼女のことをずっと「前田」と呼んでいた。どんなに痛くても目に入れずにはいられないほど愛する少女を、ことさらに突き放すように。
 卒業が決まってから、彼はいつの間にか彼女を「あっちゃん」と呼ぶようになった。人一倍自意識の強い彼が無意識のうちに、「あっちゃん」と。
 彼女はその瞬間を憶えていた。
前田:私は憶えてるんです。この間の総選挙が終わった後に、みんなでご飯を食べている時に、秋元さんが、ちょっと立って、向こうの大人の人たちの中に混ざろうとした時に「あっちゃんちょっと後ろごめんね」って。それがきっかけで…
秋元:何かさ、すごい娘と和解した感じだよな…
オールナイトニッポン 2012/6/15

 二人の関係が変わった瞬間。それは和解というよりも、新たな出会いじゃなかったのかな、と思う。
 その時に秋元もまた、ずっと背負っていた重い荷物のひとつを降ろしたのに違いない。

  僕は僕だ/勝手にさせてくれ
  強がりのすぐそばに/いつだって君がいる

 歌はこう結ばれている。でもあっちゃんは去って行くだろう。秋元もそれは知っているだろう。

 先生も男の子なら、最後までカッコつけなくちゃね。
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Tags:Be ambitious、「僕」の歌

 祭りを終えて日常生活、と思っていると、また次の祭りがはじまってしまうのがAKBの恐いところ。ね、「第1回ゆび祭り」無事終了でご苦労さまでした。
 ゆび祭りってあれだろ、6月14日が初日だったんだろってくらい祭りでしたね。

 そう、指原莉乃のこと、今さらだけどやっぱ言っておこう。
 いや、僕にしたら指原先輩と呼ばにゃいかんか。
 
 指原先輩、急な転勤ご苦労様です。関東のもんにしてみれば、福岡も大分も九州だろ? くらいの認識なんだろうが、全然違うよねえ、群馬と茨城くらい違うよねえ。群馬じゃこんにゃく喰って「そうだんべ」だけど、茨城じゃ納豆喰って「そうだっぺ」だもんねえ。
 大変だろうと思います。どうか心身をお大切に。

 研究生時代にヲタとつるんでやらかしちゃったなんてどうだっていいじゃんか、と思うんですよ。
 「誤解を招くような行動をした」なんて、全然誤解なんかしてないし。
 ヲタとつるんでやっちゃったんでしょ。あってるでしょ。誤解じゃないじゃん。
 
 文春はしょうがねえや、身過ぎ世過ぎのショウバイだから。
 よくわかんないのは、指原先輩のヲタと称する輩が、何か悲憤慷慨してるんだよね。
 「お前は多くのファンを、仲間を裏切った 」とか。

 今、現在進行形でヲタとつながってた、というのならまだわからなくもない(わかんないけどね、ホントは。全然わかんない)。
 4年前くらいのことだろ、これ?

 お前ら指原先輩知らなかったろ、この頃。
 お前ら「AKB1じ59ふん!」なんか見たことないだろ(ま、僕もないけどね)。
 AKBなんかいつ潰れてもおかしくなかった頃なんだよ。メディアの連中が薄ら笑い浮かべて「アキバ枠で紅白ですか、すごいっすね秋元さん」ってバカにしてた頃のことなんだよ。

 アイドルヲタしか取り柄のないいじめられっ子の田舎のガキが夢だけ抱えて上京して、明日の行方もわからない中でやっと舞台に立った頃の話なんだよ。生まれて初めてモテて舞い上がっちゃったってしょうがねえだろうが。

 考えようによってはこの男がいたから、先の見えない研究生生活を何とか踏ん張れたのかも知れないんだぜ、指原先輩。お得意のヘタレが出ちゃってたら、お前ら金輪際指原先輩に会えなかったんだぜ。

 「研究生時代は指原がお世話になりました。ありがとうございました」くらい言ってやってもいいんじゃねえの? もちろん「この先莉乃ちゃんは俺らが支えますから薄汚い写真と一緒に地獄に堕ちて下さい」ってことでもあるんだが。あ、莉乃ちゃんっていうのはイヤがらせね、指原先輩への。それくらいは許容範囲。

 それを「お前は多くのファンを、仲間を裏切った」だと。
 バッカじゃねえの。
 薄気味悪いったらありゃしない。

 あと博多のヲタのみなさん。
 左遷だ植民地だ太宰府だ菅公だって言われて複雑なのはわかりますけどね。
 でも指原先輩が来るのはビッッッグチャンスだと思うんですよ。
 
 自力でやりたいのわかりますけど、使えるもの何でも使って這い上がった方がいいと思うんです。
 怒んないで聞いて下さいね。

 HKT、このままだったら埋もれちゃいます。
 「6635票 第47位 宮脇咲良」。
 ただのお祭りとお思いかも知れません。「選抜総選挙 ファンが選ぶ64議席」。
 確かにただのお祭りでしたが、ものすごい力のこもったお祭りでした。
 宮脇、立派なお嬢さんだと思いました。こういう人を上げてくるヲタもエラいと思いました。でも悲しいかな博多のプレゼンスはたったそれだけだった。

 「6335票」。

 「次回頑張る」。そう思ったかも知れません。でも「次回」なんてない。
 少なくとも「次回頑張る」と思う人に「次回」はやってこない。AKBってどうやらそういう場所なんです。「私たちに次回なんかない」と思い切れた連中だけが上がれる場所みたいなんです。

 あれだけ可愛がっていた指原先輩を送り込む、秋元康は博多に相当危機感を感じているんだと思います。
 だから「余計なお世話だ」とおっしゃるでしょうが、指原先輩でもなんでも使い倒して下さい。
 博多にとって彼女は「最初のうさぎ」になるんです。

  何故だかドキドキしてきて/僕は一番目に走る
  傷つくことを恐れはしない/何があっても怯まずに

 「傷つくこと」? そんな生やさしいことを歌わせたつもりじゃないでしょ秋元先生。
 ドキドキするのは、「生きるか死ぬか」だから。

 そう、「最初のうさぎ」とは「生け贄」のこと。
 鷹の爪か狼の牙かライフルの銃弾か、それらのどれかにかかって赤い血を流す、最初の犠牲のうさぎ。

  誰も赤い血を流して/生きてることを実感するんだ
  命を無駄にするな

 「命を無駄にするな」とは「死に場所を選べ」ってことでもあるわけです。

 指原先輩にとって博多がよき死に場所となりますように。
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Tags:school days、片思い、春

 お祭り騒ぎはもうこの辺でお終いにして、日常生活に戻りましょう。
 僕の日常はまだK3あたりを漂っていたはずなんですが、もう1ヶ月以上もお留守にしていました。それくらお祭りが楽しかったってわけ。

 前曲「シアターパイレーツ」について書き残したことが三つ四つ二つくらいあるのだけれど、今更感がハンパないので、別の機会があればという大人の逃げ足でヨロシクです。

 と言うわけで、何事もなかったかのように「片思いの卒業式」。
 6月だというのに「片思いの卒業式」。
 アンコールはお約束ではあるものの、正規の曲はこれでお終い、区切りとなるM12。

 「シアターパイレーツ」の終り、「ヘイヘイヘイー」と拳を突き上げたメンバーは10人。気がついたらいつの間にか6人消えてます。全員曲のお終いのところで、何人か早退して裏で着替えてるの。A2であったよね、「JESUS」→「だけど…」のところ。
 急いで着替えた衣装はセーラー服。ここもA2の「だけど…」に似ている。アップテンポな曲の後の、ちょっと切ない学園ソングへの切り替え。

 ただ「だけど…」が服があくまでも「制服風」の衣装だったのに対して、「片思いの…」は間違えようのないセーラー服。Team Aよりは直球の学園メタファー。

 「友よ」のところでも触れたけれど、こういう衣装のちょっとした差違の中に、「お互いがライバル」からスタートしたTeam Aと、「Aチームに追いつくためのチームメイト」からはじまったTeam Kの違いが表われているようでもある(もっともTeam Aではわざわざデザインから起こして衣装を作ったが、Kではありもののセーラー服を使って経費を抑えた、という見方もあるけど。せめてスカーフ止めの刺繍くらい吊しのままじゃなく花文字のKとかにしてあげればよかったのにね)。

 歌い始めは上手から増田。それを受けて下手から大島(優)。

  目の前にいるのに/あなたは気づいていません
  こんなに大好きなこと/少しもわかっていません

 もうこの歌い出しだけで状況がわかる。まだ告白していない、すぐ近くにいる思い人。
 ちょっと引っ込み思案な女の子。いやいや、いつもは元気いっぱいな子なのに、自分の気持ちに気づいてから変わっちゃった? ひょっとしたら「彼」は「気になる転校生」だったのかも知れないね。
 なつかしのA1で言えば、「星の温度」(誰ですか、泣いている人は)。近くにいるのに気づいてくれない秘めた恋。

 ワンコーラスずつメンバーが歌い継いで行ってサビはコーラス。
 卒業式の「答辞」を聞いているようでもある。
 でもよく歌詞を読むと、これって卒業式の歌じゃないんだよね。タイトルは「卒業式」だけど、歌われているのは「もうすぐ卒業式」のある日の一コマ。

 もちろん二人っきりじゃない。何人かの仲間たち。部室かな。帰宅途中の喫茶店かな。誰かがココアを飲んでいる。
 そんな中、彼女はやっとの思いで話しかける。

  「もうすぐ 卒業式だね」/それしか言い出せなかった

 「うん、そうだね、何だかあっと言う間だったね」
 そこから話の穂を接ごうと思ったのに、誰かが横から口を挟む。
 「そういや、お前転校してきたばかりのこと憶えてっか?」
 「何よ?」
 「年末の忙しい時期に転校して来て、間の悪いヤツだなあってみんな言ってたんだぜ」
 「ええーそうなの、ひっでえな」…
 彼女の言葉は雑談の中に埋もれて彼には届かない。

「その恋をあきらめるな」でも「頑張って上に行こう」でも「努力は必ず報われる」でもない、派手では無く、何の事件も無く、何の決意表明があるわけでもない。実ることのない少女の片思いを巡る小さな小さな日常のスケッチ。

  落書きされた教科書/貸したままのハンカチ
  けんかした文化祭

 誰にでも心当たりのある思い出の断片が、ちくりと胸を刺す。誰の心の中にもしまってある、成就しなかった幼い恋。

  今なら言えるのに/心が叫んでる
  思い出は いつも忘れものばかり

 そう、今なら言えるのに、今ではもう遅い。
 秋元康のペンは、こんな時とても優しい。やっぱ先聖先生ってば非モテ系だったんじゃないの?

  「春には 会えなくなるんだね?」/もう一度 言ってみたけれど
  その旅立ちに大人の顔をした

 せいいっぱいの思いを込めて、もう一度問いかけてみた言葉。
 「何言ってるんだよ、また会えるって」。
 そう答えなかった彼は、ひょっとしたら少女の思いに気づいていたのかも知れない。

 K3公演のDVDには、別の日に撮影された映像がちょくちょくインサートされている。でもこの曲に関していえば、少なくとも客席が映っている場面の白いサイリウム、泣き声の小野などのシアターの様子はさむ氏による千秋楽の記述の通りだ。

 白のサイリウムはこの曲のためだけに、有志が用意したものだという。
 曲のエンディング、ステージ後方から射す白いピンスポットに浮かび上がる16本の白いスカーフと客席の白いサイリウム。まるで夢の中の一コマのように美しい。
 
 K3千秋楽、この歌の時ステージには、Team Kの全メンバーが揃っていた。
 その中には長期療養中で戦列から離れていた梅田、その日を最後にAKBを「卒業」することになる今井と高田もいた。

  この時、K3の後、Team KとTeam Aは合流して「ひまわり組」を結成することが決まっていた。Aのエースであった中西と、Bのツインタワー秋元(オ)と宮澤からなる3人組スピンアウトユニット、「Chocolove from AKB48」は、K3の千秋楽を待たずにデビューしていた。KとAの融合はすでに始まっていたのだ。

 その後の歴史を知る僕らは、H1、H2という壮大な実験を経て、Team Kが再び立ち上がり、K4、K5という花を咲かせたことを知っている。

 しかし当時のメンバー&ファン(おそらく秋元御大も)にとってみれば、この日がTeam Kにとって最後の日だった。

チームKとしての活動は今日で終わってしまうのは、正直寂しい。
メンバー個々も好きであったし、それ以上にチームとしてのチームKが好きだった。ファンや会場の雰囲気も含めて。
(中略) チームとしての活動は終わってしまうが、チームKは16人だったという事実は今後も変わらない・・・

  だからこそ「卒業」の二文字には万感の思いが込められていたのだろう。
 ペトリ堂御堂主から御教示いただいたSKEの古参研究生、松村香織嬢が第4回AKB48 27thシングル選抜総選挙において総得票数9030票を獲得し、めでたく第34位当選を果たしました。

 松村嬢はメンバーではありますが、僕にしてみればAKBヲタとしては先輩筋にあたりますので、原則敬称略の当ブログでも特例として敬称をつけさせていただきます。

 松村嬢はAKBに憧れ、AKBに加入することを望みましたが果たせませんでした。夢已みがたく郷里を離れ、2009年11月13日、SKE48の第3期生オーディションに合格し研究生となりました。

 後に黄金の第3期とも称される多士済々の同輩に囲まれ松村嬢もその本領を発揮するかと思いきや、豈図らんや予想外の干されと格差を体験することとなりました。

 続く春秋、同期や後輩が次々と正規メンバーに昇格する中、松村嬢は黙々と(いや黙々じゃないけどね)研究生としての本務を勤め、公演ではその支柱となり続けながらも、注目されない不遇の日々を託っておりました。

 しかるにいかなる天の配剤か、Google+、いわゆるぐぐたす登場。
 松村嬢は爾来そこを主戦場とし、先聖先生に見いだされ、まさに八面六臂鬼神をも驚かす誠に見事な活躍ぶりを見せ続けました。それはあたかも新たな翼を得て大空を駆けるエースのごとくでありました。その姿は徐々にファンの心をつかみ、選挙では献身的なヲタ共に支えられ、速報第39位、最終順位34位を獲得し見事武道館ステージに登壇、「ネクストガールズ」の一員として選抜されるに至りました。
 
 時に2012年6月6日。
 松村香織嬢御年17歳と64ヶ月19日。
 SKE48オーディション合格から937日めの奇跡であります。
 
 下記は、松村嬢が所謂「ぐぐたす選抜」に選ばれた折り、某所に投稿したものであります。
 向後の更なる御活躍、特に今回の快挙が岩よりも鈍重な運営を動かし、正規メンバーへの昇格を果たされることを祈念して再録いたします。

 なお先輩と言い条、ドイヒーなワーディングだなおい、とお叱りの向きもありましょうが、目出度き良き日に免じて御寛恕御海容賜りますよう伏してお願い申し上げます。
恐惶謹言

--
松村。
ババア。
AKBが大好きで大好きで、りなてぃんに憧れて、
AKBに入りたくてでも入れて貰えなくて、
ついに年齢制限がかかっちゃって、
それでもAKBの夢に参加したくて、
栄までやってきて、やっと入れて貰って、苦労して、でも、
ババアでガチャ歯で、
上に上がれず下に追い越され、干され、
でも頑張って頑張って、
ダンスは切れなくて歌は上手くなくて、
ババアでガチャ歯でチビでかわいさは微妙で、
電話代に事欠いて、
でも頑張って頑張って頑張って、
「夢を死なせるわけにはいかない」
「夢を死なせるわけにはいかない」
「夢を死なせるわけにはいかない」
と今日も眠い目をこすりながらモニターに向かい続ける

松村。
ババア。
BBQ。
お前の夢は俺らの夢だ。
推されずセンターに立たず明日の行方も心細い、
でも
「夢を死なせるわけにはいかない」と、
お前とともにつぶやく
俺らの夢だ。

かおたん。
行け。解き放て。前だけ見続けろ。
運営の地図を信じるな。
後ろの俺らは500回のコメを上げ続けてやる。

かおたん、
ほんとうにおめでとう。
--
かおたん、
ほんとうに、ほんとうにおめでとう。
words
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 んもう、選挙にうつつを抜かしている合間にっ。

  仲間たちが/支え合った
  抜け出せない/生ぬるい水

 本来ならば全面的に肯定されるべき仲間の「支え」もここでは古きくびきでしかない。どこまで追い込むつもりだ先聖先生はっ!

  風を入れろ!/チームよ、目を覚ませ!

 なるほど、Resetとはこういうことだったわけだ。
 今ここでそれを背負えるのは、AでもBでもなく、やっぱチームKだな。
 だな。

 あああ、もうすでにJの「転石」が見たくてたまらない。こういうのって術中って言うんですよね確か。
words
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Tag:School days

  Happy! Happy Birthday/1人きりじゃないんだよ
  つらいことに/巡り合ったって
  ほら、見回せば/僕たちが傍にいる

 ゆっくりでいいから、あなたの夢が叶いますように。
--
 選挙選挙で浮かれてたら、こんな拾っちゃった・゚・(ノД`)・゚・。
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 TDC「見逃し2 逆上がり公演」から帰宅。
 
 ああ、楽しかった。率直な感想。
 ひょっとしたらアンコール前の「ファンレター」で泣いちゃうかも、と思ってたら、泣いてたのは木本だった。

 僕はと言えば「ファンレター」まで行くどころか2曲目の「逆上がり」ですでに号泣ですよ。
 両隣のあんちゃんは、サイリウムも振らず腕も組んだままのおっさんが、こんな明るい曲聴きながら何で泣いてるのかわからなかったでしょう。
 
 いや、おっさんにも明確にはわからなかったけどね。

  逆上がり
  なぜか泣けて来るのよ

 やっと君たちに会えたね、という喜び。

 激しくそして健気に踊り続ける彼女たちへの、こみあげる愛しさ。

 そこには、ほんの少しだけ、「悲しみ」の要素もあったのかもしれません。「疾走する悲しみ」なーんていったら小林先聖先生(とモオツアルト)方面から大顰蹙を買うのでしょう。だから「明るく暖かな悲しみ」とでも言いましょうか。

 それはきっと、人生の半ばを過ぎてからでないと感じることの出来ない種類の悲しみなんです。あの時あの曲を一心不乱に歌っていた、「人生はまだ始まったばかり」なお嬢さん方には決して想像も出来ないような悲しみ。 

 そんなところだったのでしょうか。
 
 もちろんおっさんらしく、MIXは口の中で小さく唱えるだけでしたけどね。
 でも「アイラブユー」と「アイシテル」は大声出しちゃった。

 あと松村先輩の39位の時ね。