夏が行っちゃった2 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:N1、サヨナラ、秋

 このブログでA3が始まったのが今年の8月9日。
 A3の初演が2006年8月20日だったから、時期的ににはちょっと早めのスタートでした。

 ちょうど夏が終わる頃にこの曲にさしかかればいいな、なんてぼんやり思ってたんだけど、季節はもうすっかり秋から冬。とほほ。
 せめて夏の終わり(ってか秋の初め)に、この曲についてヒトコトだけでもって、ホントにヒトコトだけ言ってみたのが、これ
 A3で一番最初に気に入った曲。

 「制服が邪魔をする」がため息で終わり、余韻のようにシアターに立ちこめるアンニュイな雰囲気。それを吹き払うように流れ出す軽やかなイントロ。

 「制服…」を歌った8人と色違いのスカートとリボンorタイをつけた残りのメンバーが登場。
 色違いと言っても、赤の彩度が落ちているだけなんだよね。「制服…」組が明るい赤だったのに対し、残り大勢は暗い赤。それだけの違い。
 そこまでして「おそろい」にならないようにしてるんだなあ、という感想は前の話を引っ張りすぎですかそうですか。
 ちなみにN1では、「制服…」組とその他大勢のスカートとリボンorタイの色合いは同じように見える。少なくともここでは(この話「小池」に続く)。

 夏の終わりと恋の終わり。切ないけど、軽やかでどこかコミカルな歌詞とメロディ。ちょっと往事のモー娘。を思い起こさせるような「wow wow wow wow」。

 作曲は山崎燿。K2で「転石」「君が星になるまで」を書いた人ですね。この曲のおよそ5年後にどでかい五尺玉を打ち上げることになるのだけれど、それはまた別の話。 

賑わっていた/海の家が壊される

 

ああ 砂浜の上で/見つめ合った時間
ああ 皮が剥けていく

 一緒にレモンのかき氷を食べたであろう海の家は解体がはじまり、ひりひりとするような日焼けをした後の「皮が剥ける」とき、ヤケドのような夏の恋が終わっていくわけだ。

 それにしてもまあ、何て表現なんでしょう「皮が剥けていく」。
 アイドルの歌う失恋ソングに、耳に引っかかるヒトコト。
 それはまるで甘いお菓子の中に紛れ込んだ砂粒みたいに、歯にジャリっと当たる。無理して噛んでみると苦かったりして。

 秋元先生、ちょいちょいこういうことやるよね。わざとなのかたまたまなのか。
 あと「これってひょっとしてやっつけ?」と思っちゃうような異和感ありの言葉の使い方もあるでしょ。
 これについて前々から言いたかったんですが、書き始めたら怖いことになりそうなのでまた今度にします。
 その代わり今後気づいたらその都度チェックしとこう。
 
 砂粒ワーディング:「皮が剥けていく」
 
 肌から薄皮が剥けていくような無茶な日焼けの仕方、何年もしてないなあ。
 もちろん、そういうヤケドしそうな恋をしたのも遠い遠い昔の話。