月見草3 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:N1、恋、季(夏)

 えー、なんで「田中角栄音頭」なのかってことの解説が必要だとのご意見があります。
 というか、「田中角栄って誰?」って話でもありますよね。なにしろこの人が亡くなった日に生まれた赤子が今やTeam 4のメンバーとしてシアターのステージに立っているのだから(中村)。

 まーそのぅ、ある程度以上の年齢の人は、「よっしゃよっしゃ」と聞くとこの人のことを思い出すように教育されているってわけですよ。秋元康だってそのはず。

 とまあ前回はこの曲をくさすようなコトばかり書いてしまいました。
 正直僕もA3を聞くときに飛ばしちゃうこともあった。今でも強いて聞きたくなる曲というわけではない。

 ただステージのパフォーマンスは生を見てみたかったなあ、と思わせる1曲である。
 ひとつには、ヘッドセットを初めて使った曲であったということ。

 これまでA1、A2、K2を見てきてたが、ほとんどの曲ではハンドマイクを使っていた。「マイクを持った手」というのは、まあアイドルの記号のような物ですから。それをどう見せるか、というのも曲の魅力の一つではあります。

 何曲かではスタンドマイクを使っていた。「涙の湘南」「桜の花びらたち(メイン)」「Blue rose」。
いずれも、両手を使ったコリオグラフが印象に残る。「涙」の「ギーラギラギラ」、「桜」のマイクスタンドの前で両手を揃える仕草、そして「Blue rose」の妖艶な手とマイクスタンドキック!
 ただスタンドマイクを使うと、マイクと一定以上の距離を取れなくなるという物理的な制約が生まれる(んー、小耳に挟んだ噂だと、シアターには妖精さんの粉(Pixie dustってヤツだね)が充満していて、マイクからどんなに離れててもちゃんと歌い手さんの声を拾ってくれるってゆうんだけどね)。

 両手がフリーになり、スタンドマイクからの距離の制約からも開放された時、「何か違うもの、何か新しいもの」が表現できるようになったわけだ。

メンバーが縦横無尽に動き回るうえ、かわるがわるセンターにもやってくる。かつ、フォーメーションも見事。ほんと、ゾクゾクする。
アイドル向上委員会

 DVDで見ても、両手を思いっきり使いながら動き回る、これまでとは違った動きが華やかである。

 特に目を惹くのは峯岸。
 え、昨日もみいちゃんのこと書いて今日もかよ。まあいいじゃん。きっとこれからもっともっと書くこと増えるでぇ。

 センターに立つ峯岸。
 伏せ気味の目。口を動かしてはいるのだけど、あんまり歌ってるように見えない。むしろ歌詞を「唱えている」ようである。
 両手の動きはたおやかで、かつ妖艶。
 左右に伸びる手は、まるでセンターから両翼のメンバーに気を送っているみたいである。
 ターンをする時など、なんか不思議と体重を感じない。「軽やか」って言うのとはちょっと違っていて、上から糸がつってあって、それでひょいっと、くるっと操られているような動き。

 曲調もあるんだろうけど、彼女の動きを見ていると、「観音様」って言葉が浮かんでくる。観音様が手を動かすことが出来たら、あんな風なのかしら、って印象。
 
 「祭り」の中心に「観音様」がいる。そう見立てることもできそうなステージ。

 峯岸観音様。ありがたやありがたや。

 N1。
 
 元気があって大変よろしい。
 でも歌の心からは遠く遠く離れてしまったねえ。

 というか、何もないところに「何か違うもの、何か新しいもの」を作ることは出来ない。それは彼女たちの責任ではない。
 やっぱ最初は「PARTY!」と叫ぶか、「Go! Go! Go! We're crazy girls!」と腕を振り上げさせてあげたかったよなあ。