涙の湘南 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tag:サヨナラ、季(夏)
 A2の2曲目。
 ステージに5本のスタンドマイク。下手から折井、篠田!、大島、小島、佐藤。歌い出しは折井。A1のDVDには間に合わなかった篠田がはじめて公演DVDで歌う。可憐だなあ。小島もとてもいい表情。
 曲調と衣装はグループサウンズ(を換骨奪胎したサザン(をぱくったにインスパイアされてる))。最初の「ギーラギラギラ」のフリは確信犯的に安西マリアだね。
 秋元はこういう重層的なパクリインスパイアが昔から得意だった(「情けねえ」inpiered by 「ろくなもんじゃねえ」とかね)。
 昔はそういうの虫が好かなかったのだけれど、今はすっかりオッケーになってしまいました。こうゆうの本歌取りって言って、日本の文芸のお作法なんですよね、と聞いていられる。本歌のたたずまいを借りて、そこに深い心をこめればよい歌になるわけです。
 定家曰くよろしき歌と申し候は歌ごとに心のふかきをのみ申ためるですな。
 ただあまりに又ふかくこころをいれんとてねぢすぐせば、いりほがの入りくり歌とて云々。ともあり、昔の秋元はややもすれば「いりほがの入りくり歌=いじくりすぎてひねくれた歌」になるきらいがあったかもしれません。AKBではいい意味でも悪い意味でも力が抜けている感じがします。

よく似た恋人たち/はかない恋と知らずに
体を寄せるけど/愛しき誤算

 恋を失った人は誰でも予言者。でもその予言に耳を傾ける人はいない。

 1番が終わると、折井、大島、佐藤がスタンドマイクを持って前に出る。篠田、小島は置き去りにされちゃう。隔世の感がありますね。
 これを生で見ることができたファンの人々は、公演帰りに、きっと気がついたら「ギーラギラギラ」って口ずさんでいたんだろうなあ。