嘆きのフィギュア | Commentarii de AKB Ameba版

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嘆きのフィギュア 
Tag:恋

 A1を一通り見直して、次にどうしようかとちょっと迷った。K1に行くべきか、A2を見るべきか。
 時系列を忠実にたどるのならば、K1の方がA2よりも2週間早い。AKBの軌跡を追体験するという意味では、K1なんだろう。A1と同じセットリストを、別のメンバーがどのように演じていたかをじっくり見るのも楽しそうだ。
 特に大島と小野と宮澤については見るべきところがとても多い。ちょっとちょうと同じオペラの演目をメトロポリタンオペラとミラノ座で見比べるような喜びもあるだろう(すいません、それは多分言いすぎでした)。
 ついでに言えばS1も手に入ったので、それとの比較もしてみたいとも思う。松井Jの切れや中西の凛々しさ等々、語るべき事はきっと多い。
 でもね、それらを全て横に置いておいて、A2に行くことにします。
 理由? 話したい曲がいっぱいあるから。

 ということでA2の1曲目。
 A1の1曲めの「PARTY」では、全員が登場してご挨拶をするわけだが、A2冒頭の嘆きのフィギュアを歌うのは4人だけ。もう全員のご挨拶はなしでもみんな知ってるよね? という前提なんでしょ。
 ソロパートを歌うたびに、ステージに4本のピンスポが順々に当たる。その都度あがる歓声。みなみ、ともちん、あっちゃん、そして最後にひときわ大きな声援をあびるのは、そう、りなてぃん。

ケータイも鳴らないし/メールすら来ないの
この部屋で一人きり/もてあます愛しさ

 4人が踊るのは、ロボットのパントマイムを意識したダンス。ロボットダンス、と呼べるほどの完成度ではなく、ぶっちゃけますとWinkのパクリからのインスパイア。

 ところでロボットっぽい動きの特徴は、静から動への立ち上がりの速さと、オーバーシュート(動きの目標点を通り越してしまうこと)(と、それからの復帰)だと思う。ホントのロボットの動きは、僕らの想像上のロボットよりはるかに滑らかなのだが、それだと逆に動きがロボットっぽくない。
 だからパントマイムやヒップホップでロボットをモチーフにする時は、立ち上がりが極端に急だし、
オーバーシュートを強調する。
 で、こうやってみると、一番一生懸命ロボットっぽく踊ってるのってやっぱり高橋なんだなあ。ずっと焦点無限遠の目をして過剰にオーバーシュートして。
 曲の途中で首をかくんとかしげる仕草があって、高橋のかくんは他の3人より大きくて、これも過剰。
 そう、この人って何でも過剰なんだ。ちっちゃいけど。
 「すべる」のも多分、そう。
 「楽屋で話している時はめっちゃおもしろいんやけどね」と他メンバーが言うのに、いざ公の場で語るときの過剰さが足を引っ張っているんだろう。
 「めってや面白い話があるんですよー」ではじまり、「おもしろさのポイント」をつい説明しちゃおうとする。過剰なんだなあ。
 でもそれが高橋の持ち味であり、人々が彼女を愛する大きな理由のひとつなんだと思う。

 ところでこの曲って、歌の心は「いろんな女の子にちょっかい出している男の子にゲットされちゃった女の子の嘆き」ってことなんだろうけど、それそのままAKBのメンバーの嘆きだってこと、書いた秋元や歌ったメンバーは気づいているのかな。

私は嘆きのフィギュア/ここを動けないの
一番悲しいフィギュア/集められるだけで
私は嘆きのフィギュア/ここで待っているの
話しかけてフィギュア/もっと愛が欲しい

 「フィギュア」がメンバーなら、「ここ」はシアターかな。秋元先生にオーディションで集められるだけで、全然日が当たらないメンバー。秋元先生私のこと忘れちゃったのかしら。もっと選抜して欲しいのに。

 うわっ揺れてる。