雑文と音楽 -24ページ目

雑文と音楽

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 2年生になると、歴史の授業が「日本史」から「世界史」になった。

 日本史の問題は記述式が多かったせいか難しかった。こんなの習ったかという問題も出され、優斗は赤点までとって難儀してきた。

 その点、世界史は幅が広いが問題は「穴埋め」が多かった。他にも○×式の問題だったり、選択問題だったりしたので意外に点は採れた。○×式であれば2分の1、三択問題であれば3分の1の確率で正解が得られる計算だ。

 

 世界史の担当は、田代という女性の教師だった。30代後半にも見えたが優斗には女性の年齢ははっきりと読めない。聞くところによると独身らしい。東北出身らしく、少し訛りがあった。

 古代ローマ帝国の授業の時に、後日、優斗たちの仲間の間では語り草になることが起きた。

 教科書を読み上げる田代は、「初代皇帝のオクタヴィアヌス」の部分だけなぜか必ず噛むのだった。「ローマ帝国初代皇帝オクタヴィアヌ、アヌ、アヌスは・・」こんな具合にどもるのである。

 

「アヌスだってよ」

 沼田浩美が小声で言うと周りの男子がクスクスと笑う。笑いを堪えているような女子もいる。

(なんだ?アヌスって)

 優斗は何故笑っているのかわからない。

休み時間になると、沼田や高山らの輪で笑いが起こっていた。さっきの世界史の授業の話題である。

「まったく、田代には笑っちゃうよな。なんであそこだけどもるんだよ。可笑しくて可笑しくて・・・」

「アヌスって、何?」

 優斗はたまらず訊いてみた。

「肛門のことだよ」

 そうかと思ったら可笑しさが込み上げてきた。

「そういえば、上田も笑っていたよな。あいつ、わかって笑ってたんだな」

 上田とは、女子バレー部の上田早苗のことである。

「他にも笑いを堪えていたのいたぜ」

「みんな、知ってるよ」

(少なくとも俺は知らなかった)

 自分は晩熟なのかなと優斗は思いながら、ふと大林や北村はどういう反応していたのかなと気になったがそれを誰かに訊くのも変だから黙っていた。

(女子の方が早熟だからきっと知ってるか・・・)

 優斗は、自分だけ置いてけぼりにされたような気分になっていた。

 

 

 

 

 

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 さて、本日取り上げるアルバムは、THE ROLLING STONESの『BLACK AND BLUE』(1976年)である。

 



 ミック・テイラーが脱退した後、ロン・ウッドが初めて参加したアルバムである。

 今年、デラックス・エディションやスーパー・デラックス・エディションなるものもリリースされているが、持っているのは通常のアルバム。

 ストーンズのこのデラックス・エディションには興味があるが、中にはデラックスとあってもアルバム収録曲の別テイクが収められたものも少なくなく、マニア向けにはいいかもしれないが自分的にはあまり価値を見いだせない。

 

 このアルバム、それまでのストーンズ路線とは少々趣が異なり、ファンクっぽい曲やレゲエナンバーなんかも取り入れている。とはいえ、「Hand Of Fate」「Hey Negrita」「Crazy Mama」などはストーンズ節が健在。ノリのいい曲である。

 

 レコーディング当時ロン・ウッドが正式加入していたかどうかは微妙であるが、ギターは2曲しか演奏していない。

 他に「グレイト・ギタリスト・ハント」と呼ばれているセッションの流れでハーヴィ・マンデル、ウェイン・パーキンスがギターで参加している。

 

https://www.youtube.com/watch?v=c1mZf9CCyZE&list=RDc1mZf9CCyZE&start_radio=1