このところ、雨や雪が降ったかと思えば、強風や、今日のように晴れてもまだ冷たい風が吹く。
庭木の芽が動き出す今頃は、何かとやらなければならないことが目に入るが、なかなか取り掛かれずにいる。
そんな中、今日は父の命日であった。
父が亡くなってから9年が経つ。
お彼岸が近いので、その頃墓参りすればいいかなと思っていたが、実家に兄弟が集まるというので顔を出さないわけにはいかない。
実家を継いだ兄が一昨年急逝してからは、用事がない限り、実家に寄ることもなくなったので、久しぶりの「全員集合」である。
それにしても、皆、老けたな。
一番上の姉は、既に後期高齢者で、数年前から腰が痛いという。
それでも、元気に動けているようなので、とりあえず一安心だ。
今度、「全員集合」の号令がかかるのはいつになるかな?
さて、今聴いているアルバムは、ジョー・コッカーの『joe cocker ! 』(1969年)である。
邦題は、『ジョー・コッカー&レオン・ラッセル』となっており、それくらいレオンの「色」が出ているアルバムと言えなくもない。
当時はレオンとの繋がりが強かったころで、プロデュースはレオンともう一人、デニー・コーデルという人が名を連ねている。
デニー・コーデルは、ムーディ・ブルースやプロコル・ハルムなどを手掛けたプロデューサーらしい。
スタジオ・アルバムとしては2作目になるが、レオン作の「Delta Lady」に代表されるように、粗削りでスワンピーなサウンドがジョーの激しい歌いっぷりにぴったりなアルバムである。
すべてカヴァー曲であるが、カヴァーを得意とするシンガーは、曲のチョイスがいいと常々思っている。
1曲目のボブ・ディラン「Dear Landlord」に始まり、レナード・コーエン、ロイド・プライス、ラヴィン・スプーンフルなどの曲を取り上げている。
ビートルズも2曲取り上げており、「Something」はともかく、「She Came In Through The Bathroom Window」がジョーに似合っている。
ドン・ダンという人の作による「Hitchcock Railway」も弾むようなピアノとジョーの歌唱、バック・コーラスがなかなかいい。
「Bird On The Wire」や「Darling Be Home Soon」などスローな曲も他の激しい曲との緩急があって、アルバム最後まで楽しめる。