今日も風が強い。
明日も強いらしい。
強風が吹くと、心がざわつく。
何をやっていても集中できない。
この時期の風は、埃を舞い立てるから、特に厄介だ。
先日降った雨で地面が濡れていたと思っていたら、あっという間に表面が乾き、今日は土埃が渦を巻いている。
我家の周りは、畑が多い。
農業の担い手もなく、何の作付けもしていない。
ただ、雑草対策のためにトラクターで耕運しているだけである。
ほんとは、少しくらい雑草が生えていた方が防塵対策になるのであるが、農家の心理としては草を生やしておくことが忍びないらしい。
なので、一度、強風が吹くと、表面の細かな土が舞って、吹き溜まりには「砂丘」もどきができる。
細かな土埃は、我が家の2階のベランダまで舞い上がってくるから、隅っこに土埃の塊を置いていくのである。
これが細かすぎて、箒と塵取りでは取りきれない。
築数十年の木造建築では、雨戸やサッシの隙間から入り込んでくるので、風が止んだ後は必ずモップがけをするのであるが、モップが真っ黒になってしまう。
早く風が止んで、静かになって欲しいのであるが・・・。
さて、今聴いているアルバムは、リンダ・ロンシュタットの『HEART LIKE A WHEEL』(1974年)である。
こんな強風の日は、風の音をかき消すくらいの音量で聴きたいものだが、なかなかそうもいかない。
このアルバムは、リンダとしては5作目にあたるソロ・アルバムで、彼女が大ブレイクするきっかけとなった作品である。
日本でもこの頃から人気が出てきたらしいが、私も1曲目の「You're No Good」(邦題「悪いあなた」)でリンダを知った。
昔よく聴いていたアルバムであるが、また引っ張り出して聴いている。
毎度感じることは、選曲のセンスの良さである。
ソウルシンガーのベティ・エヴェレットという人がヒットさせた「You're No Good」、ポール・アンカの「 It Doesn't Matter Anymore」、J.D.サウザーの「Faithless Love」などいい曲が続く。
ダン・ペンによる「The Dark End of the Street」もグレッグ・オールマンのカヴァーで思い出す。
「When Will I Be Loved」などは、彼女のオリジナルかと思い違いするほど自分のものにしている。
ローウェル・ジョージの「Willin'」もカントリー調のアレンジがいい。
ジェームス・テイラーの「You Can Close Your Eyes」もね、伸びやかで艶やかでかつ繊細でいいよね。
参加ミュージシャンも豪華で、アンドリュー・ゴールド、J.D.サウザー、デヴィッド・リンドレー、マリア・マルダー、エミルー・ハリス、ピーター・アッシャー、イーグルスのメンバーであったグレン・フライ、ティモシー・B・シュミット、ドン・ヘンリーなど。
ただ、31分程度で聴き終えてしまうのが少し物足りない。