このところ、好天が続き、暑さがぶり返した感じだ。
体調も戻ってきたので、一時、涼しい日が続いたときに、断捨離の続きを始めた。
今回は、VHSのビデオ・テープ。
ドラマや映画、サッカーや音楽ライブなどなど、捨てるのを惜しんで保管しておいたが、いよいよ邪魔になってきた。
まだ「終活」というわけではないが、この先必要ないだろうなと思えるものはなるべく処分して、身の回りを軽くしておくことにした。
ああ、それって、終活の一つですか?(笑)
ま、いいか。
そんなことで、もったいないからとか、また見るかもしれないからととっておいたテープが棚スペースを大分締めていて、一度少し整理して処分したものの、残りを段ボールに移して押し入れにしまっておいたが、今度はその押入れが狭くなってきた。
VHSのビデオ・デッキもまだ健在で、録画したものを見ることはできるが、実際、この10年間で見たことはほとんどなかった。
様々なアーティストのライブ映像の中には貴重なものもあるが、現在の機器では画像も荒いし、DVDにダヴィングすることも考えたが、膨大な時間がかかりそうだ。
この先、それらをじっくり楽しむという生活も想像できないので、結局、思い切って処分することにした。
整理していると、いろいろ出てきた。
中でも、エリック・クラプトンのライヴ映像が一番多かったかな。
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KEB’ MO’
本名は、ケヴィン・ムーア。ケヴ・モは、これを縮めたニックネームらしい。
ブルース・ミュージシャンだと思って彼のアルバム(セカンド・アルバム以降)を聴いたときは、正直、これがブルースなのかと思った。
伝統的なブルースのスタイルとはちょっと違う。
それでいながら、ブルースの雰囲気も醸しだしつつ、ソウルやロックを織り交ぜた新しいブルースとでも言ったらよいのだろうか。
とにかく、オリジナリティあふれる彼独自の世界を作り出していて、悪くはない。
ソフトでありながら、ややハスキーで太い声がいい。
ソングライターとしてもギタリストとしても素晴らしい才能を持っていそうだ。
ロバート・ジョンソンやマディ・ウォーターなどに影響を受けたとのことであり、アルバムの中では彼らの曲も取り上げている。
TAJI MAHALとアルバムを共作したり、SOLOMON BURKEに曲を提供したり、CHRISTONE KING FISH INGRAMのアルバムにゲスト参加したりするなど、他のミュージシャンとの交流も興味深い。
1994年、アルバム『Keb' Mo'』でデビュー。
ブルース色の濃いアコギの弾き語りが中心で、影響を受けたというロバ・ジョンの曲を2曲取り上げている。トラディショナルなスタイルを踏襲しながらも曲はあくまでも現代風な味を醸しだし、レイドバックした雰囲気がいい。
ギターの上手さも光っている。
プロデュースは、バディ・ガイやオーティス・ラッシュのほか、マリア・マルダーやロキシー・ミュージックなど手がけているジョン・ポーター。
セカンド・アルバム『Just Like You』(1996年)は、ボニー・レイット、ジャクソン・ブラウンがゲスト参加し、ポップス職が強くなっている。耳触りの良い曲調に心地よいサウンドで、グラミーも受賞している。
プロデュースは、ファーストと同様、ジョン・ポーターでここでも丁寧な音づくりがされている。ジャケの写真は、ロバ・ジョンを意識したような感じに見える。
サード・アルバム『Slow Down』(1998年)では、セカンドの延長のような印象である。ストーンズもカヴァーしているロバ・ジョンの「Love in Vain」など、ファーストと同様にアコギの弾き語りもいい味を出している。曲作りも、より巧みになった気がする
ジェケの笑顔もいい。
『KEB’ MO’ LIVE THAT HOT PINK BLUES ALBUM』(2016年)
これは、2015年のツアーにおける様々な会場での演奏を収録したライブ・アルバムである。
彼の21年間のベスト・アルバム的選曲になっているようだ。
2017年のTAJI MAHALとの共演盤『TajMo』でも、グラミー賞を受賞している。